バース・アンド・ノース・イースト・サマーセット
PCが予め知ってていい情報
バース・アンド・ノース・イースト・サマーセット(通称、BANES、又はB&NES)は、南西イングランドの北東部で、ブリストル?大都市圏の南東に隣接しているユニタリー。領域の東部で、エイヴォン川?が丘陵の間を蛇行しながらブリストルに向かっている。
(「ユニタリー」は、県(county)と同格の単独行政区)
行政中心地バースは、エイヴォン川?が蛇行している流域で、丘陵に囲まれるように存在。
1987年以降、BANESの中心街区は「バース市街(City of Bath)」の名称で、ユネスコ世界遺産の文化遺産に登録されている。(バースは、大聖堂を有すため「シティ」と呼ばれる)。
BANESの領域は、北西でブリストル大都市圏に隣接している他、ノース・サマーセット?(西)、サマーセット?(南)、ウィルトシャー?(東)、サウス・グロスターシャー?(北)の各行政区に隣接し囲まれている。
【参照地図】
追加情報
- やや詳しい情報
- 「情報+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
- BANESのユニタリーは、伝統的地域区分?ではサマーセット地方?に属す。1996年に、旧エイヴォン県が解体され、旧バース地区と、サマーセット地方北東部とが、現行のバース・アンド・ノースイースト・サマーセットに再編された。(旧バース地区は、シティ・オブ・バースと周辺タウンとから成っていた)
- やや詳しい情報
- 「交流+知性 目標値8〜10」「情報+知性 目標値10〜12」
- BANESは、ブリストル?に隣接していて、交通の便は悪くない。
- 世界遺産の「バース市街」には、「ロンドンに次ぐ」と言われる数の観光客が訪れる。バースに立ち寄ってから、ストーン・ヘンジ?やエイブベリーの遺跡?に向かう観光客も少なくないようだ。
- 旧バース地区にあたる地域の平均人口密度は、BANESの残りの地域の12倍ほどと言われる。これに多数の観光客が加わるので、「バース市街」の人ごみはかなりのものになっている。
- バース市街はもっぱら観光業やスパなどのサービス業が盛んだが、その周辺では、機械、電機の製造業、印刷業、製本業、製靴なども営まれる。
- 旧バース地区を離れると、BANESには、田園の景観も残す農牧地帯が目立つ。
- やや詳しい情報
- 「交流+知性 目標値10〜12」
- BANESは、観光地バース市街とその周辺が開けていて、残りの地区はサマーセット地方北部の田園地帯、とイメージされがちだ。しかし、バース以外にも、ケインシャム、ノートン・ラドストック、チュー・ヴァレイなどの町も領域に含まれている。(いずれも、のんびりした雰囲気のタウンだ)
GM向け参考情報
基礎データ
- 領域面積
- 351.12平方km
- 人口
- 172,200人(2004年)
- (内、半数は、旧バース地区の地域に居住)
- 平均人口密度
- 1平方kmあたり490人ほど
- (ただし、旧バース地区の人口密度は、残る地区の12倍と言われるほど偏る)
- 民族事情
- 「97%強が白人」とのこと。(ブリッツ?が主流と想定)
用途、用法
バース・アンド・ノース・イースト・サマーセット(BANES)では、観光客で賑わうバース市街も、他の町も、残りの田園地域も、派手なアクションには向きません。
銃撃戦はもちろん、立ち回りを演じただけで、お巡りさんを呼ばれてしまいそうです。
アイディア・フック
次のようなポイントに注目して、シナリオでの活用を考えていくと、いいでしょう。
- 国際的な港湾都市ブリストル?に近いこと、
- バース市街にはローマ時代に遡る遺跡があり、ケルト時代にも遡るだろうと言われていること、
- バースを経由してストーン・ヘンジ?や、エイブベリーの遺跡?に向かう観光客も少なくないこと、
――などです。(きっと他にもアイディア・フックはあることでしょう)
例えば、陰謀組織のNPCが数人、密かにバースで落ち合って何かの受け渡しか秘密の会合をするらしい、なんてのを探索する、とかの導入はどうでしょうか?
世界遺産の、バース市街と絡めてもいいし、絡めなくてもいいでしょう。(参照⇒ バース市街)
バース・アンド・ノース・イースト・サマーセットへのアクセス・ルート
【参照地図(ロード・マップ)】
- Location(of Bath)(The Official Roman Baths Museum Web Site)
- The County of Bath and N.E. Somerset(British Towns and Villages Network)
- 空港
- B&NESの地域内に空港は無い。しかしブリストル市?の郊外に、国際便も就航する空港が存在。
- 海港
- やはり、ブリストル市の港が近い。
- 自動車道
- ブリストル方面からは国道A4を使うと、そのままバース市街まで走れる。
- ロンドン?方面からの自動車移動は、おそらく高速道M4を利用すると一番早いだろう。バースの北で国道A46と交わるインターチェンジで、M4を降りて国道を南下。その後は、A46がA4とクランク気味に交わるポイントで右折。これでバース市街に至れる。
- バース市街の駅近くには、方面ごとのバス発着場が幾つかある。長距離バス便は、ロンドン、ボーンマス、マンチェスター、オックスフォードのそれぞれの間で運行されている(日に数本〜10本程度)。中、近距離バスは、ブリストル、ブラッドフォード・オン・エイヴォン、ウェルズとの間で運行されている(30分〜1時間に1本程度)。
- 鉄路
- グレイト・ウェスタン線が、ブリストルとグレイター・ロンドンとを結ぶ基幹鉄路。バース市街のバース・スパ駅を通る。ロンドン側の始発駅はパディントン駅。バース 〜 ロンドン間の乗車時間は1時間30分程度、30分に1本程度運行。バース 〜 ブリストル間の乗車時間は20分程度、1時間に数本運行。
- ブリストルで乗り換えると、オックスフォード?やカーディフ?に向かえる。(バースから乗降できる直通列車もあるが、本数は少ない)
- 他に、本数は少なめになるが、ウェセックス・メイン線を通って、ソールズベリー、サウサンプトン?、ポーツマス方面へ向かう列車も発着している。
トピック「『バース市街』と『バース市』」
「バース市」については、世界遺産の解説記事や、旅行ガイド類の間で異なった記述を見かけることがあります。
ネタを集めようと思って幾つかの資料にあたり、混乱する人もいると思います。
この件は、「『バース市街』と『バース市』」の項で、簡単な説明をまとめてみました。
セッションには、まず関係しない話題と思いますが。資料調べをして、かえって混乱してもつまらないでしょう。興味のある人は、参照してください。⇒ 「バース市街」と「バース市」
活用や検討
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参照:[バース] [アイデア・フック] [ユネスコ世界遺産] [「バース市街」と「バース市」] [バース市街]