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年代測定法

年代測定法 ねんだいそくていほう (Dating Method)

PCが予め知ってていい情報

 「年代測定法」は、考古学研究では、対象試料の年代を特定する種種の手法の総称として用いられる。

 多くは、対象試料が特定の変質をおこしてからの年代を測定する。

追加情報

小辞典版推奨判定
「分析+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 遺物や遺骨の形態と、遺跡での地層層位とを関連付ける手法も、考古学で用いられる年代測定法の一種ではあるが、「層位学的手法」と呼んで「年代測定法(自然科学的年代測定法)」から区別されることが多い。
 かつては、自然科学的手法により測定された年代を「絶対年代」と呼び、層位学的手法で判定された年代を「相対年代」と呼ぶ区別がなされたこともある。
 現在では、「絶対年代」「相対年代」の用語で、自然科学的手法と層位学的手法を区別することははあまりしない。
 1つには、自然科学的年代法にも、誤差はあり、普通は「測定年代±xxx年」といった誤差を含んだ測定結果が出されるため。
 また、地磁気逆転年代尺度のように、層位学的手法と自然科学的手法を組み合わせた手法も開発されたため、という事情もある。
 現在、絶対年代と相対年代を区別を用いるのは、文献史学と考古学の間での議論の必要に応じて、であることが多い。
 自然科学的年代測定法としては、同位体分析が有名だが、他に、有機体の残余物内の化学変化を分析する手法、対象試料が過去に受けたと思われる放射線の量から年代を推定する手法など、いくつもの手法がある。いずれも、専用の分析器具や前準備が必要。
 また、年代測定法は、それぞれに適した対象と、誤差が少なく測定できる年代の範囲がある。

GM向け参考情報

 「自然科学的年代測定法」は、いずれも、PCが装備パックで運べるツールを使ってその場で分析できるようなものではありません。PCが集めた試料を本部なり、財団研究所なり最寄りの支部なりに送って調査を依頼するか、あるいは、なんらかの交渉で、出先国の研究機関に依頼する型になるだろう。

 また、分析をするために、試料に下ごしらえをする必要がある分析法も多いので、依頼をしても、すぐにその場では結果が出ない運用の方がリアルにはなります。


 では、ゾディアック・メンバーマリアを使うとしたら、どう運用しればいいでしょうか?

 まず、いくらマリアでも、手もとに試料が届かなくては分析のしようはありません。

 その代わり、試料さえ届いていれば、ゾディアック効果で速やかに測定結果を出してくれる、とすべきでしょう。例えば、「強権を発動して分析作業スケジュールと研究スタッフのローテーション表とを強引に書き換えた」などとして、つじつまをあわせてはどうでしょう。

 そう考えると、アルカードあたりを使って、出先国の研究機関で強引に調査をしてもらってもいいかもしれません。アルカードの効果は、影響が具体化するまでに時間がかかるのがルール(ルールブック、p.74)ですが、本部まで試料を届けるよりは速いこともあるかもしれません。

活用や検討

活用

 年代についての“目利き”

  • 自然科学的な「年代測定法」に対して、遺物を目利き(美術鑑定に類似の行為)して、「多分いつ頃の物だろう」、「多分◎◎文化の物だろう」などと曖昧な情報を得ることはPCの技能と能力値で可能としていいでしょう。1案としては、次のような方式はどうでしょう?
    • 基本的には「歴史+知性」目標値は、対象物によりいろいろだが、最低14で「技能がないとまず成功しない」級。
    • 対象物が美術品の類である場合に限り、「表現+知性」での代行判定のみ許容。ただし、目標値は基本のケースに+2する。
    • 出土状況などの予備データが提供されている場合は、まず「情報/歴史+知性目標値=13以上」の組合わせ判定をおこなう。この判定の通常成功を成功度1として(1段階大成功を成功度2とする)、この成功度を目利き判定へのボーナスとして利用する。

検討

  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで)