ハウス運用:PCは神聖言語を知っているか?
ハウス運用:PCは神聖言語を知っているか?
話題
作り立てのPCは神聖言語の概念を、知識としてでも知っているでしょうか?
GM裁量の範囲と思えますので、考えられるハウス運用のタイプを整理してみます。
前提
神聖言語の設定及び、関連ルールは公開情報です。(ルールブック、p.107-109)
神聖言語の類を、各陰謀組織が、どのような概念で把握しているかも公開情報です。(ルールブック、p.113)
同時に、「現代人は神聖言語を使用することはできない」旨の設定も、ルールブック、p.108に記されています。
ハウス運用のタイプ
考えられるハウス運用の例は、以下の3タイプに大別できるでしょう。
- a 作り立てのPCは、原則として神聖言語の概念を知らない
- プレイヤーは知っているが、限定情報に準じる扱いをする。PCは、冒険を通じ神聖言語に接触するか、陰謀組織の説に接するかするまで、神聖言語にあたるものの概念は知らないものとして扱う。
- 例外は、木星・魚座の運命を有するPCとする。(このPCは、知識はともかく、体験的に神聖言語が持つパワーについて知っていないとおかしい)
- b 特定の運命を持つ者以外、作り立てのPCは、神聖言語の概念を知らない
- 木星・魚座の運命以外に、過去に陰謀組織との関わりが設定される運命を有すPCは、少なくとも対象組織が唱える説について、聞いたことはあるものとする。
- c PCは、作り立てでも神聖言語の概念について知っている
- ブルーローズ部門に加わる際に、財団からブリーフィングをうけたとし、少なくとも知識としては聞いたことがあるものとして扱う。
以上のa〜cは単なるタイプ分けです。
例えば、cタイプでも、財団は知識としてのみPCに伝えるだけで、学術団体らしく、組織としては危険性をあまり真剣には受け止められないでいる(例えば、「そういう話もあるね」くらいで、ダイアナや美蘭などが、まれに警告を告げる)という運用もあり得ます。
あるいは、bタイプでも、主要NPCは危険性を認識してても「実際に体験した者でないと納得し難い話だからね」「だいたい、我々には、どれが神聖言語でどれがそうでないか、事前に察知するすべがないのだよ」と、あえてブルーローズ部門に加わったばかりのPCに警告を与えない、との運用もあり得ます。
GMの考え方
以下の点が、GMの考え方のポイントになるでしょう。
アストラル・システムは、直接認知できる存在ではないので、プレイヤーは知っていても、何らかの運命で関わりが想定できない限り、大多数のPCは存在を認知できない、として無理がありません。
しかし、神聖言語の場合は、アストラル・システムとの媒介となる、古代文字の類自体は認知可能です。
ポイントは、「パワーを持つ古代文字」というカテゴリを、作り立てのPCが知っていることにして構わないかどうか、になります。この点に重点を置いて、セッション・グループの嗜好、GMとしての狙い(特にキャンペーン・プレイの方針)と、ゲーム・コンセプトとを考えあわせて、運用方針を定めていくのがいいでしょう。
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