地中海のランド・マーク
地中海(ヨーロッパ)地中海のランド・マーク
- 地中海 ちちゅうかい
- 多くの場合、北でヨーロッパ州、南でアフリカ州、東でアジア州に囲まれた海域を意味する。海洋学では、別の定義があるが、日常会話で「地中海」と言えば、普通上記の海域を意味する。
- 西端には北大西洋に通じるジブラルタル海峡?があり、北岸の中部東寄りにはマルマラ海?を介して、やはり内海である黒海]に通じる[[チャナッカレ海峡?がある。東部でも、現在は人工のスエズ運河を介して、紅海と往来できるようになっている。
- 古代、中世は、7つの海に数えられていた。現在の海洋学では、「大西洋の付属海」として扱われるが、一般には、大西洋とは別の海とイメージされている。同様に、海洋学では地中海の北東から続く黒海?も「大西洋の付属海」とされるが、やはり一般的イメージでは、黒海は地中海に含めないことが多い。
あ行
か行
- キプロス島 キプロスとう
- 地中海南東海域に位置する島で、シチリア島?、サルディニア島に次ぐ、地中海第3位の面積の島。アナトリア半島?南岸に至近で、地中海東岸からも遠くない。「キプロス島」はギリシア語系統の地名で、英米語では「サイプラス島(Cypus)」。
- 島域は、民族対立と国際政治との関わりで、1974年以降南北に分断されている。北側の北キプロス=トルコ共和国は、1984年に独立を宣言したが、国家承認をしているのはトルコ共和国のみと言う、事実上の独立国。南側が、キプロス共和国で、1960年に独立した国家。
- 2006年現在、島域の南部2/3ほどがキプロス共和国の領域、北部1/3ほどが北キプロス=トルコ共和国の領域。両領域の間には、UNFICYP(国連キプロス平和維持軍)が定めた非武装停戦地帯(グリーン・ゾーン)が設けられている。他に、グリーン・ゾーンの1部をなすなどしてて、北キプロス領にU.K.軍の基地が設けられている。
- クリミア半島 クリミアはんとう
- 「クリミア半島」(クルィム半島)は、黒海?の北岸と幅の狭い地峡で結ばれている半島。地峡の先は、幅の広い島のようになっていて、黒海と付属するアゾフ海?とを区切っている。2006年現在、ウクライナを構成しているクリミア自治共和国?の領域。
- 半島部東端に位置するケラチ半島(Kerch Peninsula)は、アゾフ海と黒海との間のケラチ海峡?を挟んで、ロシア連邦、南連邦管区のクラスノダール地方西端に位置するタマン半島(Taman Peninsula )と対面している。
- 「クリミア半島(Crimea peninsula)」が英語表現で、「クルィム半島(Krym Poluostrov)」がロシア語表現。
- 海岸線は、侵食で形成された小湾が入組みながら連続。良港が多く、古くから黒海交易の中継点として栄えた。沿岸には、保養地を兼ねた港町が多い。旧ソ連?時代に設けられた海軍基地が、ロシア連邦海軍、黒海艦隊の基地として運営されている。
- コルス島
- 英語名コルシカ(Corsica)。西地中海の東部海域で、イタリア半島?の西、サルディニア島の北、南仏海岸の南東に位置する島。地中海の島では、シチリア島、サルデーニャ島、キプロス島に次いで4番目の大きさ。ボニファシオ海峡を挟んで、イタリア領サルディニアと至近で対面。
- フランス共和国の領土で、制度的には「領土集合体」と規定されている。フランスの広域行政圏より、やや広範な自治権が認められたコルス地方公共団体が営まれている。
さ行
- サルディニア島 サルディニアとう
- 西地中海の東部海域にてイタリア半島?の西、コルス島の南に浮かぶ大きな島。地中海ではシチリア島?に次ぐ2番めの大きさの島。北アフリカのチュニジア領沿岸部から210km内外。
- イタリア共和国]の[[サルディニア自治州?が営まれていて、8つの県がある。
- スラーキ(地方)
- バルカン半島の南東部で、現在のギリシア領?北東部、トルコ領北西部、ブルガリア領南東部に渡る地域の歴史的地域名。
- 概ね、オスマン=トルコ末期の「東ルメリ自治州」に近い領域が3国に分割された。古代トラキアに由来する地域名だが、領域は、より狭くなっている。
- 「スラーキ」は英語名で、現代ギリシア語では「トラーケー」、トルコ語、ブルガリア語では「トラキア」。
た行
- ダルマツィア(地方)
- バルカン半島西岸の、アドリア海?東岸沿海地方を指す歴史的な地域名。ディナル山脈に縁取られた沿岸平野部、とイメージされることが多い。現在、その領域は、ほとんどがクロアチア共和国領の南部に含まれている。
- 地域としてのまとまりは、少なくとも古代ギリシアのポリス時代に遡り、近世ヴェネツィアの影響も被った独特の景観を持つ港湾都市複数が存在。近海にダルマツィア諸島?を擁す。
- ディナル・アルプス
- バルカン地域の西部で、アドリア海?沿岸部に沿う山脈。広義には後背(東方)で内陸に連なる複数の山脈列、山塊も含む。森林が多いことで知られ、登山家を中心に「ディナル・アルプス」の通称で呼ばれる。地理学では「ディナル山脈」と呼ばれることが多い。
- トラキア地方,古代〜 こだいトラキアちほう
- 「古代トラキア地方」は、南東ヨーロッパ?地域で、トラキア人?が支配的勢力だった領域を、ヘレネス?が漠然と呼びはじめた古代地域名。古代ローマ帝国も地域名として継承したが、時代によって領域の異同は大きい。
- 現在、用いられるスラーキ地方よりはかなり広く、最大領域では、ドナウ川に北を、エーゲ海?に南を、東を黒海?とマルマラ海?とに縁取られ、西はほぼバルダル川?東岸の山地までとイメージされたこともあった。
- ほとんどの地域が古代マケドニア?に併合された後、全域が古代ローマに征服された。
な行
は行
ま行
- マリョルカ島 マリョルカとう
- 地中海西部に位置するバレアレス諸島?の主島。諸島の内では、面積、人口、共に最大。近傍にメノルカ島(北東)、イビザ島及びフォーメンテラ島(南西)が存在。エスパーニャ領(スペイン領)、バレアレス諸島自治州?の行政中心、パルマ・デ・マリョルカ?を擁す。
- 英語では、しばしば「マジョルカ(Majorca)」と呼ばれるが、「マリョルカ」でも通じる。フランス語では、「マジョルク」。
- (日本語でも「マジョルカ」と呼ばれることがあるが、日本人サッカー選手、大久保嘉人が、RCDマリョルカに移籍してから「マリョルカ」として知る人が増えてきている)
- 地中海性気候の保養地として知られ、観光業が盛ん。バカンス・シーズンには、多数の観光客が訪れ、ビーチもにぎわう。
キーワード:
参照:[ランド・マーク] [小辞典ワールド編]