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ロレーヌ地域圏

ロレーヌ地域圏 
ロレーヌちいきけん
(簡易版)

簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。

フランス語表記
R?gion Lorraine
英語表記
Lorraine Region

PCが予め知ってていい情報

  • 「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。

 「ロレーヌ地域圏」は、現在、フランス共和国の“本土領”に設けられている広域地域圏の1つ。

 フランス“本土領”西縁の北部内陸にて、ベルギー王国ルクセンブルク大公国ドイツ連邦共和国に隣接している。

【参照地図】

やや詳しい情報

  • 「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。

 ロレーヌ地域圏は、フランス“本土領”に、コルス島コルス地方公共団体も含め、22設けられている州レベルの広域行政区の1つ。

 西縁ではシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏と、南縁ではフランシュ=コンテ地域圏と、東縁ではアルザス地域圏と隣接。北縁では、東から西へベルギー王国ワロニア地方)、ルクセンブルク大公国ドイツ連邦共和国ザールラント州ラインラント=プファルツ州)に隣接。


 領域は山がちだが、東部の山地はやや低め。山列の間をムーゼ川?モーゼル川などの河川が概ね北流。ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ方面に流れていく。

 河川を用いた交通、物流は、古くから南北を結び、河川流域では幾つもの都市が営まれた。他方、山がちな地勢のため東西の勢力の間で要衝の地として争奪された。

 歴史的には、アルザス=ロレーヌ(地方)?の一部で、古くは「上ロレーヌ」と呼ばれたロタリンギア北部の高地地域が、概ね現在のロレーヌ地方に等しい。

 地域圏東縁部に、ドイツ語系統?ロレーヌ・フランク方言の話者が集住してるなど、歴史的にはドイツ語文化圏との関わりも深い。「ロレーヌ」のドイツ語地名は「ロートリンゲン」。

 大まかには、地域圏の東部1/3ほどがゲルマン系文化の色濃い地域で、残り2/3が、よりフランス的な地域、とイメージしても遠くない。西側2/3ほどの地域には、ロマンス語系統?の少数言語ロレーヌ語を話す話者が広く薄く分布している。

 伝統的には、鉱業、金属加工業、繊維産業などが盛んだったが、現在、これらの産業は斜陽化。かわって、情報産業、サービス業、物流の産業部門が、強く伸びている。近年の経済生産は、フランス“本土領”にある広域地域圏の内では、中ランクのトップ・グループといった位置。必ずしも悪くない。

 首府のメス市は、地域がローマ帝国領だった時代まで遡る都市。地域圏北東部を占めるモーゼル県?北西にて、モーゼル川流域に位置。広域地域圏では、北東部の西寄りにあたる。

 現在は、モーゼル県、ムルト=エ=モーゼル県?、ムーゼ県?、ガール県?、ヴォージュ県?の5県からなり、土地面積は 27,376平方km。人口は 約234万人強ほど(2007年)。

【参照地図】

さらに詳しい情報

  • 「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。

 ロレーヌ地域圏は、中世の早い時期には、ロタール王国?、及びロタンギリア?の領域北部にあたっていた。869年にロタール2世?が死んだ後、旧ロタンギリアに属していた多数の領邦は、東西のフランク王国?の間で分割されていった。

 この過程で、低地地方の下ロレーヌがブランバンド公に服属。11世紀には、単に「ロレーヌ」と言えば、かつての上ロレーヌ(高地ロレーヌ)を指すようになった。この領域が、現在のロレーヌ地域圏の領域にほぼ等しい。この頃、旧上ロレーヌは、ロートリンゲン公に服属し、神聖ローマ帝国?の領邦の1つになっていた。

 13世紀半ば頃からフランス王朝の勢力が侵出。30年戦争でフランス側のリシュリュー公に占領され、以降、ロートリンゲン公の支配は名目化。ロレーヌは、17世紀末までフランス王朝の支配下に移った。1697年に、実質支配が再開されたロートリンゲン公国?は、1736年まで神聖ローマ帝国の領邦国家として営まれた。

 1736年、フランス王ルイ15世?の外交交渉で、ロートリンゲンは、元ポーランド王だったスタニスワフ・レシチニスキ?に割譲され、ロートリンゲン公国は廃絶。神聖ローマ帝国の支配も途絶えた。その後、1766年にスタニスワフ・レシチニスキが死ぬと、ロートリンゲンはフランス王国に併合された。

 19世紀後半、普仏戦争の戦後処理で、概ね現在のモーゼル県?にあたるロレーヌ東部がフランスからプロシアに割譲。この地域は、1919年、第1次世界大戦の戦後処理を決したヴェルサイユ条約で、再度フランスに帰属。

活用や検討

活用

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