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セント・キルダ諸島

セント・キルダ諸島 セント・キルダしょとう(Saint Kilda Islands)

PCが予め知ってていい情報

 「セント・キルダ諸島」は、グレイト・ブリテン島?の北西で、スコットランド沖に浮かぶ、無人の島嶼。「北ヨーロッパ?で最大の海鳥繁殖地」と呼ばれる、推定100万羽の海鳥棲息地。

 1986年以降、ユネスコ世界遺産の自然遺産に登録されている。2004年以降、世界遺産の対象は、島嶼周辺も含む海域の生物圏にまで拡大。2005年、文化遺産も兼ねる扱いに拡張された。

【参照イメージ】

【参照地図】

追加情報

小辞典版推奨判定
「生存+知性 目標値10〜12」「情報+知性目標値12〜14」
やや詳しい情報 地域のローカルな通称で、「世界の果ての島々」と呼ばれるセント・キルダ諸島は、スコットランド本土から185kmの沖合い、最寄りのアウター・ヘブリディーズ諸島からでも、66kmほどに位置。グレイト・ブリテン諸島?北西の海域では最果てに近い。
 北大西洋に浮かぶ諸島は、ヒルタ島、ボーレ島、ソーア島、ダン島の4島と2つの岩礁からなる。最大の島、ヒルタ島は、430mの断崖を擁している。
 なお、2006年現在、主島のヒルタ島の1角に、ヘブリディーズ諸島に設けられたU.K.軍のミサイル基地に管轄された監視施設があり、同施設の監視要員が、交替で常駐している。
小辞典版推奨判定
「歴史+知性 目標値10〜12」「情報+知性目標値12〜14」
やや詳しい情報 諸島では1830年〜1843年にかけ、破傷風の流行で人口が激減。1912年頃から天然痘が流行。1930年までに全島民が移住して、無人島となった。かつての集落跡が現在も遺る他、島民が退去時に離した後に野性化した1400頭ほどの羊も棲息している。
 諸島は1931年に、ダンフリーズ卿が購入した私有地とされ、1956年に卿の死後スコットランドのナショナル・トラストに委ねられた。
 なお、スコットランドのナショナル・トラストは、1958年から島に遺っていた学校や教会などを再建。現在は、博物館として使用されている建物もある。
 諸島での人の居住は、新石器時代まで溯り、新石器遺跡も知られている。
 17世紀頃の記録によれば、島は閉鎖的で、年に1度スコットランドから小作料徴収を目的にした役人が司祭を伴って訪れる程度だったらしい。独自の古い文化、風習が伝えられていたようだ。
 2005年に、諸島が文化遺産も兼ねることになったのは、これら独特の生活遺跡が評価されてのこと。
小辞典版推奨判定
「言語+知性 目標値10〜12」
やや詳しい情報 「セント・キルダの地名は、北欧系の古い言語で『盾』を意味した『スキルディア(skildir)』に由来すると言われます。
 『聖キルダという名の聖人は歴史上実在していない』と聞きますが、この話題は歴史学のテーマでしょう(言語学的にはなんとも)」−− フィールドの言語学者

小辞典版推奨判定
「情報+知性目標値12〜14」
詳しい情報 2005年現在、観光目的で島を訪れる人数は、年間千人に制限されている。また、一般人の島への宿泊は許されていない。(学術調査目的の生物学者など、ナショナル・トラストの作業員などが例外)
 一般人は、アウター・ヘブリティーズ諸島から日帰りの船便で訪れることになるので、天候によっては、予定通り島へ渡れなくなることもある。

GM向け参考情報

用途

 北大西洋に浮かぶ「世界の果ての島」と呼ばれる海鳥の楽園。

 ちなみに、地図で見ると、北緯58°弱ほどの北の無人島♪

 ここで銃撃戦などしようものなら、まるでフィルム・ノワールのギャング映画のようではありませんか♪

 例えば、セッション冒頭にて、ホット・スタートで簡単な銃撃アクションをおこし、その後でミッション指令といく変則シナリオはどうでしょうか?

 あるいは、冒険途上の転戦シーンでも、クライマックス想定シーンでも、使い勝手はありそうです。

 なお、ヒルタ島の1角に設けられた軍事施設とは、主にヘブリディーズ諸島の基地からミサイルが試射されるときに追跡するレーダー網の施設の1部であるようです。普段は、空域監視もしているようですが、レーダー監視自体は、ヘブリディーズ諸島の基地でおこなわれていると想定。ヒルタ島に平時常駐している兵員は2、3名が交代と想定。

用法

【参照地図】

 セント・キルダ諸島の面積は、総計9平方km弱(8.546平方km)。ただし、ユネスコ世界遺産に指定された海域は、周辺225平方kmをカヴァー。

 大まかなイメージとしては、最大のヒルタ島が他の3島それぞれの4倍〜5倍くらいの広さと想定してみてください。地図で見ると、ヒルタ島の北西と南東に500m〜1km程度の距離で小島が1つずつ。4番目の小島は、ヒルタ島の北東に8kmほど。

 A4サイズの世界地図帳だと、諸島とグレイト・ブリテン島本土の位置関係を確認できる程度だと思います。昭文社の「世界地図」シリーズの「イギリス・アイルランド」を参照できると、島々の位置関係、島の形状の輪郭を掴むことはできます。

アクセス・ルート

一般人のアクセス・ルート
 スコットランドのナショナル・トラスト団体を通じ、アクセス権を取得した後、アウター・ヘブリティーズ諸島の港湾から、やはり、ナショナル・トラスト・フォー・スコットランドの同じグループに管理された船で諸島に渡る、と想定しておきます。
PCがアクセスする場合
オープン・ミッションの場合 予め財団側が、学術調査名目でアクセス権を手配してある、とするといいでしょう。独自の船舶で、諸島に渡れるとします。VTOL機や飛行艇の類の使用は避けた方がいいようにも思えますが、GM裁量の範囲内でしょう。
冒険の成り行きで急遽渡航する必要が生じた場合 アルカードΩゾディアック・メンバーの特技を使わせれば、問題なく渡航可能にできるはずです。この場合も、学術調査目的の名目をたてるのがいいでしょう。
 ゾディアック・メンバーを使わずに、財団本部から渡航許可を取得してもらうとしたら、かなり時間がかかることにして取得できる、とマスタリングしてはどうでしょうか?
 同じU.K.(連合王国)国内でのことですし、財団にもそれくらいはできていいように思えます。財団経由で働きかける場合、例えば、「渡航許可が取れたら財団の方からPCのPDAにメールを入れておくよ」と、マスタリング処理するといいように思えます。
 ただ、この処理をする場合、アルカードの特技でかかる時間よりも、さらに物語内の時間がかかることにしたいところです。さじ加減は各GMに委ねられると思いますが、ちょっと微妙なさじ加減を要します。
 ゾディアック・メンバーも財団も使わずに、出先のPCが出先でナショナル・トラスト団体に直で掛け合った場合、よほど巧妙な説得手法を工夫しない限り、まず、相手にもしてもらえないでしょう。「今、申し込むなら、3ヵ月先の渡航になりますね」といった感じでしょう。

活用や検討

活用

検討

  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで)

重要な改訂の情報
  • 資料リンクを増やし、追加調査の内容を加えました。大筋では大きな変更はありませんでしたが、軍事施設と兵員の常駐が、新しく加えられた情報になります。(2006年6月12日)