!アブハズ人 (Abkhazy) 暫定版 !記事内容追加調査中の暫定版です !PCが予め知ってていい情報  アブハズ人は、南カフカスの[[グルジア共和国]]を中心に居住がみられるカフカス系民族。ほとんど全員が[[スンナ派]]を自認するイスラム教信徒。  2006年現在は、自称[[アブハジア自治共和国]]を基幹民族として構成している。 !追加情報 :'''小辞典版推奨判定''':「言語+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' アブハズ人が[[母語]]として使用しているアブハズ語は、イベロ・カフカズ諸語の内のアブハズ・アディゲ語群に分類されている。 :: 民族系統も、[[北カフカス地方]]に集住中心を持つアディゲ人と近縁と目されている。しかし、歴史上[[グルジア人]]との交流が長く、その文化にも強い影響を受けている。特に[[メグレル人]]との関係が深く、文化面だけでなく、肉体的外見などの形質面にもメグレル人に近い特徴が目立つようになっている、と言われる。 ---- :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知性 目標値10〜12」「交流+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 旧[[ソ連|ソヴィエト連邦]]時代の1979年の統計によれば、急ソ連領内のアブハズ人人口は9万1000人ほど。 :: この統計を信頼するなら、2006年現在、アブハズ人のほとんどすべてが自称アブハジア共和国に移住した可能性も考えられる。が、この件は、目安程度の可能性と考えるべきだ。通例、民族帰属の統計は、自己申告か候補から選択する形式の調査で得られる数値なので、政情が大きく変化すると数字も変化しがちだからだ。 :: ことに、アブハジア・グルジア紛争のような大事件の前後では、例えば、アブハズ人とメグレル人との間に生まれた人物の民族帰属は変動し易い。アブハジア人としての民族帰属を選びアブハジア領に残る者も出れば、難民となって移動した先でメグレル人としての民族帰属を選択する者も出るのである。 :'''小辞典版推奨判定''':「交流+知性 目標値12〜14」「歴史+知性 目標値14以上」 ::'''やや詳しい情報''' アブハズ人の自称民族名は「アプスーア」。 :: 伝統的生業形態は、キビ、トウモロコシ、小麦の栽培とブドウ栽培を組み合わせた農耕。特にブドウ栽培には、メグレル人からの文化的影響が強いと目される。 :: 他に、冶金、金属加工を古くから伝え、金銀細工、鉄工芸が伝統工芸になっている。 ---- :'''小辞典版推奨判定''':「魔術+知性 目標値12〜14」「歴史+知性 目標値14以上」 ::'''専門的知識''' アブハズ人は、古代末期にキリスト教を受容したが、16世紀にオスマン=トルコに征服される前後からイスラム教が浸透。現在は、ほとんど全員が[[スンナ派]]を自認するイスラム教信徒になっている。 :: ただし、アブハズ人のイスラム教信仰の内には、祖霊崇拝や呪術的儀式、古代に遡ると思われる精霊崇拝(アニミズム)などが色濃く伝えられていた。とは言うものの、こうした古い伝統は、ソ連時代にかなり喪われたようだ。 !GM向け参考情報  このページの記事は、ほとんどが[[グルジア共和国]]や、自称[[アブハジア自治共和国]]の状況にかなり突っ込んだシナリオ用になると思います。  例えば、アブハジア自治共和国領を冒険のメイン舞台に想定するシナリオや、古代[[コルキス王国]]の秘宝伝承にアブハズ人を絡める場合などです。  そうした凝ったシナリオに取り組むとき以外は、「PCが予め知ってていい情報」以外の記事内容は、アブハズ人のイメージ・ソースとして軽く押さえていく程度でも充分だろうと思われます。 !リンク *[[小辞典]] !!関連項目 *[[アブハジア自治共和国]] *[[メグレル人]] !活用や検討 !!活用 ---- !!検討 *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで) ----