{{toc}} !アーネ女神 {{br}}アーネめがみ {{br}}簡易版 *[[シームレス・ワールドの用語|小辞典ワールド編]]解説。 :'''英語表記''':Aine ![[PC|プレイヤー・キャラクター]]が予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、[[PC|プレイヤー・キャラクター]]が知ってることにしていい」情報とします。  特に無し。  「アーネ女神」については、[[「関連技能を持たないPCは、予備知識なし」の処理|+αのワールド用語]]でも不自然ではないと思われます。 !追加情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小事典版推奨判定''':「表現+知性 目標値=8〜10」「魔術+知性 目標値=10〜12」「歴史+知性 目標値10〜12」 ::'''簡単な情報''' (必要に応じて[[ゲーム前ブリーフィング]]や[[ブレイク]]を使い[[GM|ゲーム・マスター]]から素で[[プレイヤー]]に伝えてもいいかもしれない) :: 「アーネ女神」は、キリスト教化以前の[[アイルランド|アイルランド島]]で崇拝されていた、と思われる女神の1柱。 :: 現在は、むしろ妖精として知られている。[[マンスター地方]]の[[リムリック県]]には、「アーンの丘」と呼ばれた丘陵が知られていて、アーンは「妖精女王」の名として民話類に語られている。[[アルスター地方]]では、妖精女王アーニァの名で伝えられ、夏至祭の夜に炊かれるかがり火はアーネやアーニァに捧げられる、と伝えられている。 :: あるいは、デスモンド伯ジェラルド・フィッツジェラルドの妻になった、との歴史伝承も伝えらている。 :'''小事典版推奨判定''':「言語+知性 目標値=8〜10」「交流+知性 目標値=10〜12」 ::'''簡単な情報''' (必要に応じて[[ゲーム前ブリーフィング]]や[[ブレイク]]を使い[[GM|ゲーム・マスター]]から素で[[プレイヤー]]に伝えてもいいかもしれない) :: 「アーネ」は、現在でもアイルランド系の女性名として珍しくない名前。 :: ただし、“Aine”と書いて「アーネ」のように読むのは、英語風になった読み方。古いアイルランド・ゲール語では「エィーニァ」や「エウィーナ」のように読まれた。 :'''小事典版推奨判定''':「表現+知性 目標値=10〜12」「魔術+知性 目標値=12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' デスモンド伯ジェラルド・フィッツジェラルドにまつわる歴史伝承には異伝も伝わっている。伯爵とアーネとの婚姻は合意によるものではなく強姦だった、とし、アーネは復讐として伯爵を山羊に変えた、と伝えられている。 :: 実は、この物語には、より古い形と思われる話が知られている。『[[レンスターの書]]』に収められている『[[マグ・ムクラマの戦い]]』によれば、3世紀頃、[[マンスター地方]]の有力者の1人だった[[アリル・アウロム]]は、合戦場で野営している時にアーネを強姦した。この時アーネは、アリル・アウロムの耳を噛み切ったので、王は「耳なしアリル」の名で呼ばれるようになった。この物語にも、様々な異伝が伝わっている。 :: 現在の研究者の間には、古代ケルト族の部族王が、地母神と聖婚の儀式をおこなったと思えることの、断片的な証拠ではないか(?)、とする意見が聞かれる。 :: アーネ女神は、海の神[[マナナーン・マク・リル神]]の妻とも、娘とも、孫娘とも言われ、「[[オシアン物語群]]」では、[[アーレン神]]の兄弟とされた。 :: アイルランド神話の、現在の研究者の間には、「アーネ女神」は、[[アナン女神]]の別名とする意見もある。が、「別の神格だった」とする反対意見も同程度聞かれ、この件は[[定かではない|定かでない]]。 :'''小事典版推奨判定''':「表現+知性 目標値=12〜14」 ::'''詳しい情報''' アーネ女神は、恋愛と成長を司る女神で、牛を守護した、と考えられている。あるいは、太陽の運行と関連付けられた女神だったかもしれない。 :: リムリック県の「アーネの丘」の近傍には、11kmほどの位置に「グリアンの丘」と呼ばれた丘陵が知られている。「グリアン」は、アイルランド・ゲール語の詩歌で太陽を指して用いられた言葉で、アーネ女神の姉妹女神だったとも伝えられている。 //About seven miles from ?ine’s hill, Cnoc ?ine in County Limerick, is the hill of the goddess Grian, Cnoc Gr?ine. Grian (literally, "sun") is believed to be either the sister of ?ine, or another of ?ine's manifestations.[3] Due to ?ine's connection with midsummer rites, it is possible that ?ine and Grian may share a dual-goddess, seasonal function (such as seen in the Gaelic myths of the Cailleach and Brighid) with the two sisters representing the "two suns" of the year: ?ine representing the light half of the year and the bright summer sun, and Grian the dark half of the year and the pale winter sun //---- //*「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。 ![[GM|ゲーム・マスター]]向け参考情報 *[[GM|ゲーム・マスター]]向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など  「増補待ち」。 !リンク *[[+αのワールド用語]] *[[小辞典]] !!関連項目 *[[アイルランド島]] *[[アナン女神]] *[[アリル・アウロム]] *[[アルスター地方]] *[[アーレン神]] *「[[オシアン物語群]]」 *『[[マグ・ムクラマの戦い]]』 *[[マグ・メル]] *[[マナナーン・マク・リル神]] *[[マンスター地方]] *[[リムリック県]] *『[[レンスターの書]]』 !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:?ine|http://en.wikipedia.org/wiki/%C3%81ine]]{{br}}[[Wikipedia英語版:Category:Irish goddesses|http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Irish_goddesses]]{{br}}[[Wikipedia英語版:Category:Irish mythology|http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Irish_mythology]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}