{{toc}} !アルザス人 {{br}}アルザスじん {{br}}(簡易版) !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 :'''フランス語名''':Alsacien(アルザシエン) :'''英語名''':Alsatian(アルザティエン) !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「アルザス人」は、[[ドイツ語]]系統の1方言である[[アルザス語]]を母語にしたエスニック・グループの名。  主にフランス共和国の[[アルザス地方|アルザス地域圏]]に集住。広義には、先祖伝来のアルザス地方居住者を“アルザス人”と呼ぶが、もちろんアルザス地方にも、ユダヤ系だった[[アルフレッド・ドレフュス]]のような人々も居住していたし、現在でも少数居住している。 2007年現在[[アルザス地域圏]]の住民は、183万人弱ほどいるが、そのほとんどがアルザス人だと言われている。アルザス地域圏のアルザス人は、現在のゲルマン系フランス人のほとんどを占めている。  教皇[[レオ9世]]、画家の[[ギュスターヴ・ドレ]]、[[アルベルト・シュワイツァー(アルバート・シュバイツアー)|アルベルト・シュワイツァー]]などが、著名なアルザス人として知られている。パントマイム芸人として世界的に有名だったマルセル・マルソー、[[イングランド]]のフットボール(サッカー)チームであるアーセナル(FAプレミアリーグ)の監督、アーセン・ベンゲルもアルザス人。 :'''【参照地図】''': *[[Image:Alsace map|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5f/Alsace_map.png]]{{br}}(アルザス地域圏略地図,[[Wikimedia Commons]]) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  アルザス地方などの地域には、古代末期の民族大移動の時期にゲルマン系のアレマン族が移入。中世にかけてアレマン族の定住が続いた。  アルザス語は高地ドイツ語の1派だが、細かくみるとアレマン語の系統とされている。現在のアルザス地方の東縁、アルザス語地域とフランス語地域との地理的境界線は、過去1000年ほど大きな変動を被っていない、と言われる。  アルザス人は、古代アレマン族の文化的な後裔と言うことができる。アルザス語、及び、ドイツ語系統の言語では、“Els?sser(エルザス人)”と称す。 :'''【参照地図】''': *[[Alemannischer Sprachraum|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dc/Alemannischer_Sprachraum.png]]{{br}}([[アレマン語]]系統の諸言語の現在の話者分布地図,[[Wikimedia Commons]]){{br}}地図中薄いピンクで菜食された“F”の地域が、アルザス人の集住地域にあたる。 ----  現在でもアルザス地方の伝統的な家屋や食文化はゲルマン的な特徴が色濃く目立つ。ただし、細かく見れば、アルザス人の伝統文化は、ゲルマン系のそれとフランス系のそれとの混交文化になっている。例えば、アルザス語の語彙にはフランス語から流入した語彙(借用語彙)がかなり多い。  フランスのアルザス地域圏では、現在フランス語が[[公用語]]に用いられているが、アルザス語が日常言語として用いられている。同地域では、フランス語は教養語のような位置も占めていて、アルザス人のほとんどはアルザス語とフランス語のバイリンガルと言える。{{br}}(アルザス語のネイティヴ・スピーカー集団と、フランス語のネイティヴ・スピーカー集団とが混住している言語状況では無い) ----  アルザス地方が、フランス王朝に服属するようになったのは[[スペイン継承戦争]]の後のことであり、それ以前は、[[神聖ローマ帝国]]の属領だった。アルザス人は、例えば[[ブルボン王朝時代|ブルボン朝]]には、しばしば「ブルボン王朝に仕えるドイツ人」と呼ばれた。  しかし、アルザス人たち自身は、伝統的に「自身はアルザス人だ」とする帰属意識(同胞意識)が強い。ドイツ語文化圏には独特の親しみが示されることは多いが、自分たちを「ドイツ系」だ、とみなす事例はむしろ例外的と言える。現在は、ほとんどがフランス国籍で、当然フランスへの帰属意識もあるわけだが、地域への帰属意識が国家への帰属意識と同等か、より強い、と言われている。  アルザス人は、ドイツ側からは「アルザス人はフランス文化の影響を被っている」「フランス文化に汚されている」と見なされることも多いようだ。第3者的な立場からみると、過去にフランス中央による同化政策(フランス化政策)を長く受けていたにも関わらず、独自言語や、ゲルマン系文化を色濃く伝えてきたのが、アルザス人の地域社会だ、とは言えるだろう。 ----  アルザス地方では、伝統的に南部(ライン側上流地方)ではプロテスタント諸派の信徒が主流。北部(ライン川下流地方)に移るにつれ、カソリック信徒のアルザス人が増える。アルザス地方のライン川下流地方では、人口の1/3ほどがカソリック信徒だ、と言われる。{{br}}(上で言うライン川上流地方、下流地方は、現行の[[オー=ラン県]]、[[バ=ラン県]]の地域区分に近いが、必ずしも一致はしない、と想定) !さらに詳しい情報 *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  「増補待ち」。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など  「増補待ち」。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]] !!関連項目 *[[アルザス・ロレーヌ(地方)]] *[[アルザス語]] *[[アルザス地域圏]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:List_of_Alsatians_and_Lorrainians]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}