{{toc}} !アムール州 アムールしゅう (Amur Oblast) 簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「アムール州」は、[[ロシア連邦]]の[[極東連邦管区]]に属す州の1つ。ロシア語名が「アムールスカヤ・オーブラスチ」。英米語では、通例「アムール・オブラスト」。  極東連邦管区西縁の内陸部にあり、西縁の概ねで[[中華人民共和国領|中華人民共和国]]と国境を接し、北西縁で[[ロシア連邦のシベリア連邦管区]]と境界を接している。 ----  [[アムール川流域]]の地域に、帝政ロシア時代のロシア勢が移入しはじめたのは、17世紀半ば頃から。18世紀頃から入植も盛んになった。現行のアムール州にあたる地域は、一旦、[[金朝]]に返還されたが、19世紀半ばに、金朝と帝政ロシアとの条約で、正式にロシア領として割譲された。  帝政時代は、「アムール地方」などと呼ばれていたが、[[旧ソ連時代|ソヴィエト連邦]]の1932年に州として編成された。  州都、[[ブラゴヴェシチェンスク市|ブラゴヴェシチェンスク]]は、ロシアへの割譲後に創建された。ブラゴヴェシチェンスクは、ロシア - [[中国|中華人民共和国]]国境近く。[[ゼーヤ川]]が[[アムール川]]に合流するあたりのアムール川[[左岸|]]に立地。 '''【参照地図】''' *[[Map of Federal Okrugs|http://www.nti.org/db/nisprofs/maps/rusreg.htm]]{{br}}(連邦管区のクリッカブル・マップ){{br}}[[Far East Okrug Map|http://www.nti.org/db/nisprofs/maps/rfeokrug.htm]]{{br}}([[極東連邦管区|ロシア連邦の極東連邦管区]]の地図){{br}}([[NTI|http://www.nti.org/]]) *[[Amurskaya oblast|http://map.rin.ru/cgi-bin/main_e.pl?Region=amur]]([[map.rin.ru|http://map.rin.ru/]]) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  アムール州の領域面積は、およそ363,700平方kmほど。  ロシア連邦領内では、北西縁で[[シベリア連邦管区|ロシア連邦のシベリア連邦管区]]の[[チタ州]]と州境を接している。北、東、南は、極東連邦管区。北では[[サハ共和国]]と、東では[[ハバロフスク地方]]と、南では[[ユダヤ自治州|ロシア連邦のユダヤ自治州]]と境界を接している。  アムール州では、西縁の中国国境部を[[アムール川]]が流れている。国境対岸の中国領は、[[黒竜江省]]。 ----  州域は、多数の山脈と山間の平低地とが入り混じっていて、北部ほど山がちな傾向が強い。  [[スタノヴォイ山脈]]、他の山脈が走る北部は、ほとんどが、山地、高地。東縁部には、[[ハバロフスク地方]]との境界部に、[[セレムジンスキー山脈]]、[[ヤム=リニ山脈]]、[[トゥラナ山脈]]などが連なっている。  北部山地からは、アムール川に合流していく[[ゼーヤ川]]水系が流出。上流域で、[[トゥクリングラ山脈]]と[[ソクタハン山脈]]との間に、人造湖[[ゼーヤ湖]]が設けられている。  アムール州州域の主要部は、概ねがゼーヤ水系流域、及び、アムール川流域に占められている、と見ることもできる。他の主要河川としては、ハバロフスク地方から流入してくる[[ブレヤ川]]など。北西部には、[[レナ水系|レナナ川]]に属す[[オリョクマ川]]、[[ニュクジャ川]]が流れ、北東部では[[オホーツク海側のウダ川|ウダ川,オホーツク海側の〜]]上流部をなしている[[マヤ川]]がかすめている。  平地は、中南部のアムール=ゼーヤ平地、南部のゼーヤ=ブレインスカヤ平地の他、北部の高地帯にも、上ゼーヤ高地がある。 ----  人口は2002年の国勢調査で、902,844人。  極東連邦管区の6%弱ほどの領域に、13%強の人口が居住する見当になる。平均人口密度は、1平方kmあたり2人ほどで、数値上の比較では、極東連邦管区全域の1人ほどよりも、高い見当。  やはり2002年の国勢調査では、州都チタ市都市圏の居住人口は、594,386人。同年のアムール州人口の66%ほどにあたる。 ----  環境は、大陸性気候と高山性気候が入り混じっているが、モンスーン気候の影響も被っている。冬期は寒冷で乾燥し少雪。夏季は、湿度が上がり蒸し暑い。  1月の平均気温は、南部で−24℃ほど、山がちな北部では−33℃ほど。7月の平均気温は南部で+21℃ほど、北部では+18℃ほど。年間降水量は、およそ850mmほど。  植生は、シベリア南域同様の、寒帯樹林が優勢だが、平地の多くは農耕地として開拓されている。山地斜面にタイガが茂り、高度が高くなると高地性の草地に推移。  埋蔵資源としては、金、石炭、鉄鉱石、砂石英、石灰石、難溶性粘土、珪岩などを産す。鉱泉も多い。 ----  チタ州居住者の民族構成は、ロシア系が多数派で88%弱。ウクライナ系の3.5%、ベラルーシ系の1%弱を併せる、92%が広い意味でのロシア系になる。その他の、少数派エスニック・グループは120ほどになっているが、タタール系の0.5%ほどが目立つ方。 ----  地域の基幹産業は、金を中心にした非鉄金属採掘と、石炭を主力にした、燃料、エネルギー産業。金属加工、機械工業も営まれる他、製材業、パルプ、製紙業、食品加工などの軽工業も営まれる。  燃料産業とエネルギー産業の生産額は、州の工業生産額全体の4割ほどを占める。金鉱の採掘量は、ロシア連邦内のトップ3に入るとされている。  1次産業では、農業が極めて盛んで、極東連邦管区の食糧供給源になっている。主作物は、大豆、ジャガイモ、飼料用穀物など。  他に、中国との貿易に関連した経済活動も盛ん。 !さらに詳しい情報 *「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  「増補待ち」 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど !!基礎データ *目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可 :'''面積''':およそ363,700平方km :'''面積対比''':[[U.K.(連合王国)|U.K.(連合王国)の基本情報 2006年版]]の1.5倍弱。[[日本国|日本国の基本情報 2006年版]]にほぼ等しくやや狭い[[領域面積|近代国家の領域]](96%強) 。 :'''人口''':902,844人(2002年) ::(都市集住率は、66%ほど) :'''人口対比''':対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として ::U.K.の1.5%ほど。日本国の0.7%ほど。 :'''平均人口密度''':1平方kmにつき、2人程度。 //(都市集住率は調査中) :'''平均人口密度の対比''':対比する統計の年度が違うので、目安として。 ::U.K.の0.8%ほど。日本国の0.6%ほど。 :'''政治体制''': 2007年現在、ロシア連邦大統領に推薦された人物が、州議会の信任投票を経て、行政首長位に就く形式。 :: 議会の議員は、地域住民による選挙で選任される。 :'''民族事情''': 2002年の統計で、ロシア系が多数派で88%弱。ウクライナ系の3.5%、ベラルーシ系の1%弱を併せる、92%が広い意味でのロシア系になる。 :: その他の少数派エスニック・グループは120ほどになっているが、タタール系の0.5%ほどが目立つ方。 :'''言語事情''': ロシア語が公用語に指定されている。 :'''宗教事情''': 調査中。 :'''経済生産総額''': 13億4600万U.S.$相当。 :'''経済生産総額の対比''':対比する統計の年度が違うので、目安として。 :: [[U.K.(連合王国)|U.K.(連合王国)の基本情報 2006年版]]の0.08%弱。[[日本国|日本国の基本情報 2006年版]]の0.035%弱 。 :'''住民1人あたり生産額''': 1,490U.S.$相当。 :'''住民1人あたり生産額の対比''':対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として :: U.K.の5%ほど。日本国の5%ほど。 :'''通貨単位''':ルーブル(略号 RUB) :'''首都''':[[チタ市]] *基礎データ内の数値は「民族事情」「宗教事情」以外の数値を、[[Wikipedia英語版:Amur_Oblast]]他から参照し、端数を丸めました。 *民族事情、宗教事情の数値は、二宮健二(編、発行)『[[データ ブック オブ ザ ワールド 2006年版|データブック オブ ザ ワールド 2006年版]]』二宮書店、他、複数のソースを相互参照しました。必ずしも二宮書店の前掲書と同じ記述ではありません。 !!地勢と環境(再整理)  州域は、多数の山脈と山間の平低地とが入り混じっていて、北部ほど山がちな傾向が強い。  [[スタノヴォイ山脈]]、他の山脈が走る北部は、ほとんどが、山地、高地。東縁部には、[[ハバロフスク地方]]との境界部に、[[セレムジンスキー山脈]]、[[ヤム=リニ山脈]]、[[トゥラナ山脈]]などが連なっている。  北部山地からは、アムール川に合流していく[[ゼーヤ川]]水系が流出。上流域で、[[トゥクリングラ山脈]]と[[ソクタハン山脈]]との間に、人造湖[[ゼーヤ湖]]が設けられている。  アムール州州域の主要部は、概ねがゼーヤ水系流域、及び、アムール川流域に占められている、と見ることもできる。他の主要河川としては、ハバロフスク地方から流入してくる[[ブレヤ川]]など。北西部には、[[レナ水系|レナナ川]]に属す[[オリョクマ川]]、[[ニュクジャ川]]が流れ、北東部では[[オホーツク海側のウダ川|ウダ川,オホーツク海側の〜]]上流部をなしている[[マヤ川]]がかすめている。  平地は、中南部のアムール=ゼーヤ平地、南部のゼーヤ=ブレインスカヤ平地の他、北部の高地帯にも、上ゼーヤ高地がある。  環境は、大陸性気候と高山性気候が入り混じっているが、モンスーン気候の影響も被っている。冬期は寒冷で乾燥し少雪。夏季は、湿度が上がり蒸し暑い。  1月の平均気温は、南部で−24℃ほど、山がちな北部では−33℃ほど。7月の平均気温は南部で+21℃ほど、北部では+18℃ほど。年間降水量は、およそ850mmほど。  植生は、シベリア南域同様の、寒帯樹林が優勢だが、平地の多くは農耕地として開拓されている。山地斜面にタイガが茂り、高度が高くなると高地性の草地に推移。  埋蔵資源としては、金、石炭、鉄鉱石、砂石英、石灰石、難溶性粘土、珪岩などを産す。鉱泉も多い。 !!地域区分  調査中 !!人口分布  統計に基づいた人口分布は調査中。  2002年現在、州域には9都市、21町と、608の集落を数える。内、7都市と行政上各都市に付随する町とが、州政府直轄都市。  共和国直轄都市区を除く国土は、20の行政区に行政区分されている。町の内には、行政上、近傍の都市に付随した行政区に含まれている所もある。 !!主要都市 :ブラゴヴェシチェンスク市(州都): 州域西部で、ロシア - [[中国|中華人民共和国]]国境近く、[[ゼーヤ川]]が[[アムール川]]に合流するあたりのアムール川[[左岸|]]に立地。中国との貿易拠点都市として知られる。 :: 2002年の国勢調査では、州都チタ市都市圏の居住人口は、222,629人。同年のチタ州人口の25%弱、同年のチタ州都市居住者の37%強にあたる。 !!正規の出入国ゲート  調査中。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[現存国家]] !!関連項目 *[[アムール川]] *[[スタノヴォイ山脈]] *[[ゼーヤ川]] *[[ロシア連邦の極東管区]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Amur_Oblast]] *[[Amur Oblast|http://research.rencap.com/eng/government/region_detail0701.asp]]([[Renaissance Capital|http://research.rencap.com/eng/default.asp]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}