{{toc}} !アムル神 アムルしん (簡易版) !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 :'''英語名''':Amurru !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「アムル神」は、[[アムル人]]が崇拝していたと、シュメール語やアッカド語の文献に記録された神格の名。  アッカド語で「アムル神」と記され、シュメール語では「[[マルトゥ神]]」と記されていた。 !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  アムル神(マルトゥ神)は、メソポタミア側の記録では、しばしば「メソポタミア神話の[[天神アヌ|アヌ神]]の息子神である」と、記された。また「羊飼いの神である」とも記されている。  あるいは、「山の神」「神聖なる山に住まう神」「光り輝く山の神」の尊称と共に記された。カッパドキア出土の古代碑文には「父祖の神」と記された例も知られている。  アムル神、及び、マルトゥ神は、また嵐と雷を司る神としての性格も持っていたようだ。メソポタミア側では、[[アダド神]]と似た性格の神格と理解されていた。アダド神の陪神として位置づけているような構図の図像も知られている。  シュメール語で記されたマルトゥ神についての詩的な物語には、神格が、イナブ市の祭神の娘神と婚姻する物語を記した例もある。 ----  アムル神(マルトゥ神)に捧げられた尊称の内、「山の神」を意味した「ベル・サァディ(b?lu ?ad? )」は、後のユダヤ教でアブラハムの神に捧げられた尊称「エル・シャッダイ(?l ?add?i)」の語源かもしれない、とする説が、宗教学者の内では唱えられている。ユダヤ教聖典の研究で、「司祭文書」の系統を仮定する立場での推論だ。  ただし、この推論は、尊称と宗教団の系譜について言われる説であることに注意。神格としては、アムル神は、古代ユダヤ教の預言者たちに排斥された[[バール神]]の前身だった可能性が考えられている。 ----  やはり、メソポタミアの記録には、アムル神の配偶神を、アシュラタム女神(A?ratum)と記している例も知られる。アシュラタム女神は、ヒッタイトの文化圏では[[エル神]]の配偶神とみなされた女神で、西セム系統の多くの古代民族に[[アーシェラ女神]]と呼ばれた母神と、明らかな系譜関係にある神格だ。  この事から、アムル神、マルトゥ神とエル神との系譜関係を推測する研究者もいる。  アムル神に関係する他の系譜には、配偶神を「沙漠の貴婦人(ベリト・セリ)」としていた例もある。 !さらに詳しい情報 *「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  現在、[[アムル人]]については、普通は、当初メソポタミア側で用いられた他称が、数世代に渡る異文化接触を通じて、アムル人たち自身に自称として用いられるようになった、と理解されている。  あるいは、メソポタミア側では「アムル神(マルトゥ神)を崇拝している遊牧の諸部族」を指す総称として「アムル(Amorite )」、または「マルトゥ(Martu)」の名を用いたのかもしれない。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など  「増補待ち」 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[神話、伝説のキャラクター]] !!関連項目 *[[アムル人]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Amurru]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}