{{toc}} !BRICs (ブリックス) *[[シームレス・ワールドの用語|小辞典ワールド編]]解説。 :'''英語表記''':BRIC,or,BRICs :'''ロシア語名''':BRIC :'''中文表記''':金磚四國 ![[PC|プレイヤー・キャラクター]]が予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、[[PC|プレイヤー・キャラクター]]が知ってることにしていい」情報とします。  “BRICs(ブリックス)”(又は“BRIC”)は、近年、経済成長のめざましい新興経済大国4カ国、[[ブラジル連邦共和国]](Brazil)、[[ロシア連邦]](Russia)、[[インド共和国]](India)、[[中華人民共和国]](China)の頭文字をとった造語。  なお、BRICsの“s”として、[[南アフリカ共和国]](South Africa)も数えて、新興経済国5カ国を、BRICSとする用法もある。 (最初に“BRICs”の語が用いられたときは、“s”はレンガの複数形として使われていた) !追加情報 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知識 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' BRICs4カ国の内で、[[G8|G8(Group of 8)]]に参加しているのは[[ロシア|ロシア連邦]]のみだが、いずれも、広い国土、豊富な天然資源を持つ新興経済国になっている。 :: 労働力、消費市場のベースとなる膨大な人口を擁すこと、極端なほどの多民族国家、多言語社会であることも共通。人口では、中国が世界第1位、インドが第2位、ブラジルが5位、ロシアが7位。BRICs4ヵ国の人口計は世界総人口のおよそ45%を占める。 :: 2004年には、いずれも5〜9%台の経済成長を果たし、世界平均を上回る高水準の成長を記録した。 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知識 目標値12〜14」 ::'''詳しい情報''' “BRICs”という言葉は、2003年に、[[U.S.A.(合衆国)]]の大手証券会社が投資家向けに作製した経済レポートで初めて使われ、あっと言う間に広まった。経済動向を的確に掴んでいたからだ。 :: このレポートでは、2050年の[[GDP]](国内総生産)の国別順位は、中国がトップになり、U.S.A.、インド、日本、ブラジル、ロシアの順になる、と予測されている。 :: 同じ経済レポートは、ロシアのGDPが、2028年にイタリア、フランス、ドイツを上回り、ブラジルは2036年までにロシアを抜く、との予測もしている。 :: IMF(国際通貨基金)の予測でも、2005〜2006年にかけては、中国の8%台を筆頭に、4カ国は、高い成長を維持する見込みとされていた。 :: 実際は、ブラジルの経済成長率は、2003年に−0.5%を記録したが、その後回復、2005年には2.3%となった。ロシア連邦の経済成長率は、2004年7.2%、2005年6.4%、2006年6.7%と、高成長を記録している。インド共和国も、2004年7.5%、2005年8.5%と高成長を記録。中華人民共和国も2003年〜2006年の4年間、連続して10%以上の経済成長率を示している。 ![[GM|ゲーム・マスター]]向け参考情報 *[[GM|ゲーム・マスター]]向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など !!チップス「BRICs諸国のシナリオ料理法」  BRICsの4ヵ国は、いずれも、広大な国土を擁しています。つまり、[[遺跡]]や[[ユネスコ世界遺産]]も多ければ、冒険の舞台にし易い秘境の類も多いことになります。  いずれも、人口が多いのが考えどころですが、国土が広いので人口過疎地も秘境も、調べれば見つけられるでしょう。経済成長に伴った都市への人口流入も見られますし、場合によっては廃村などを設定できることもあるでしょう。  いずれも複雑な歴史をもつ国ですので、歴史ロマンを絡めていくことも可能です。と言うか、複雑でない歴史を持つ国など、おそらくは無く、多くの場合[[公式歴史]]が複雑さを無視しているだけなのでしょうが。  BRICs4ヵ国は、いずれも極端なほどの多民族国家で多言語社会です。ツボを手繰れば、歴史の複雑さを紐解くことも可能です。  [[シームレス・ワールド]]にこだわる場合は、「急速な経済成長に伴う社会変動」に注目することをお勧めします。急速に再開発されている今風の都市と、スラム街、僻地で経済成長に取り残された貧村や経済格差を象徴するニュー・タウン、秘境に迫る資源開発、などなど。  サイバー・パンク風のSFアクションに見られるような道具立てを、ハイテクではなく現存テクに置き換え、近未来社会ではなく、シームレス・ワールドの今に置き換えていくのも一興でしょう。  国ごとに細かな事情は違いますが、概ね共通している状況は次のようです。 *かつて、ごく一部の特権集団のみがリッチで、大多数が横並びに貧乏だった国に、大勢の中間層が生まれてきている *新中間層とかつてのリッチ・エリートの間に競合もあれば確執もある *取り残されたり没落したりした新貧困層が、相対的に小数派になりつつあり、不満が膨らんでいる *BRICs4ヵ国に共通の、多民族、多言語社会のもんだいも絡んでくる  [[超古代文明]]に関わるトンデモ・ネタも、混乱している社会を背景にすると、かなり突飛な題材や、妄想的な話題でも、うまく取り合わせる料理法を探せることでしょう。社会変動が大きいときって、よく、奇天烈な新興宗教がはやったり、妙な都市伝説が流布したりするではないですか。  超古代ネタとBRICsのマッチングは、悪くありません。  シナリオ料理法のポイントは、プレイヤーが予め抱いているだろう、旅行ガイド的なイメージを踏まえたうえで、どれだけそれを[[シームレス・ワールド]]の今風にズラしていけるか、になります。プレイヤーの趣味嗜好を考え合わせて、意外性も楽しめる範囲で、ズラしていきましょう。  例えば、ブラジルならアマゾン川と首都ブラジリアのSFチックな景観と森林開発、ロシアならシベリアの荒野と経済マフィアと放射能性廃棄物、インドならインダス川とヒンドゥー寺院と原子力発電所、中国なら三峡ダムと長江流域の風土と少数民族、などなど。  典型的な例を思いつくままに挙げただけですけど、こういった、落差の大きい取り合わせが、[[21世紀]]の[[シームレス・ワールド]]の今を現しているのです。  シナリオでは、こうした背景に、超古代文明の謎と[[異常なパワー|異常との遭遇判定]]とを秘めた[[オーパーツ]]を放り込んで、ちょっとだけかき回してやればいい。トラブルの火種を仕込むことは難しくありません。PCにはトラブルが、破局に至らないよう、ふせいでもらいましょう。  BRICs諸国を舞台に、オーパーツの争奪のみをメインとして絞って、シンプルなアクションを楽しむ場合は、秘境の類に直行することをお勧めします。資源開発がまだ及んでいない秘境を探しましょう。  それも面倒なようなら、地中やポケット・ユニヴァースに、未知の遺跡を設定して、[[痕跡を残さぬよう目論見ます|秘匿情報]]。([[PC|プレイヤー・キャラクター]]の活躍で痕跡が残ったら、それはエクストラに評価して、後日譚などで処理すればいい)  都市に立ち寄る場合は、シティ・アドヴェンチャー風の冒険などは欲張らず、簡単に通過した方がいいでしょう。BRICs諸国の都市には、いずれも再開発と新興中産階層、新貧困層などがひしめいているからです。  「秘境に直行」と言っても、中国やロシアなど、外国人立ち入り禁止地域などが面倒な国もありますが。  でも、この制約を回避するのは簡単です。当局、あるいは当局に近い学術団体から[[ローズ考古学財団]]に依頼された[[オープン・ミッション]]を設定してシナリオを組めばいいのです。 !!別称類 !!![[主要国の言語|ハウス処理:「主要国の言語」の処理]] *英語表記=BRIC,or,BRICs *ロシア語名=BRIC *中文表記=金磚四國 *フランス語表記=BRIC *スペイン語表記=BRIC *アラビア語名=(調査中) !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[国際関係の関連用語]] !!関連項目 *[[インド共和国]] *[[中華人民共和国]] *[[ブラジル連邦共和国]] *[[南アフリカ共和国]] *[[ロシア連邦]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:BRIC]] *「[[『Brics+ネクスト11』完全ガイド|http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/column/emerging/brics/index.html]]」([[ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント|http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/column/emerging/index.html]]){{br}}日本語ページ *[[一覧:BRIC]] *[[一覧:BRICs]] !!補助資料 !!!+αの補助資料{{br}}(あれば便利な補助資料)  「増補待ち」 !!!エクストラの補助資料{{br}}(なくても平気だけど、あると面白い) :『BRICs新興する大国と日本』(平凡社新書):門倉 貴史 著,平凡社,Tokyo,2006.{{br}}ISBN 4-582-85326-9 *{{isbnImg('4582853269')}} *[[bk1の購入案内をみる|http://www.bk1.co.jp/product/2683883/p-sf0023]] !!!モア・ディープな補助資料{{br}}(凝ったシナリオ向け) :『図説BRICs経済 台頭するブラジル、ロシア、インド、中国のすべて』:門倉 貴史 著,日本経済新聞社,Tokyo,2005.{{br}}ISBN 4-532-35160-X *{{isbnImg('453235160X')}} *[[bk1の購入案内をみる|http://www.bk1.co.jp/product/2576403/p-sf0023]] :『BRICs経済がみるみるわかる本 図解』:アジア&ワールド協会 編著,PHP研究所,Tokyo,2005.{{br}}ISBN 4-569-64650-6 *{{isbnImg('4569646506')}} *[[bk1の購入案内をみる|http://www.bk1.co.jp/product/2606180/p-sf0023]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}