{{toc}} !バルカン山脈 バルカンさんみゃく (Balkan mountains) !PCが予め知ってていい情報  「バルカン山脈」は、[[東ヨーロッパ]]で、現[[ブルガリア|ブルガリア共和国]]領から[[セルビア|セルビア共和国]]領に渡って緩屈曲している。  北端は、セルビア領で[[ドナウ川]]の[[鉄門|ドナウ川の鉄門]]を挟み、[[カルパティア山脈]]の延長部に断続している。ブルガリア領では、国土の中部で、東西に横たわる。東端は[[黒海]]西岸の丘陵地に連なっている。 '''【参考】''' *[[Balkan range|http://www.euratlas.com/Atlasphys/Balkan2.htm]] ([[History and geography of Europe|http://www.euratlas.com/]]の、[[PHYSICAL ATLAS OF EUROPE|http://www.euratlas.com/Atlas/index.html]]){{br}}地図上、赤の点線で脊梁部が示されている。 !追加情報 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知性 目標値10〜12」「交流+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' バルカン山脈は、[[中生代]]に形成された褶曲山脈が、侵食作用を被りなだらかな山並みを示している。最高峰は、2,375mのボテフ山だが、平均標高は700mほど。高峰で、1,500〜2,000mほど。 :: 総延長560kmほど、南北幅20〜50kmほど。東部では、山地から流出した[[カミチャ川]]が概ね東流して[[ティサ川]]などと合流、[[黒海]]に西岸から流入。カミチャ川の東では黒海沿岸まで200m内外の丘陵地になっている。 :'''小辞典版推奨判定''':「言語+知性 目標値8〜10」「交流+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' [[ブルガリア語]]や[[セルビア語]]では、「古い山地」を意味する「[[スターラ・プラニナ]](山脈)」と呼ばれている。 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知性 目標値8〜10」「歴史+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' 「バルカン山脈」は、19世紀はじめにドイツ人の地理学者が命名し、英語他で広く国際的に通用するようになった地名。 :: 後に、「バルカン」はブルガリア地方のトルコ系民族が「山脈」を意味して用いていた言葉にすぎないかったことがわかった。しかし、すでにバルカン山脈、[[バルカン半島]]などの地名は広く用いられるようになっていた。 :: バルカン山脈西部の南側に、現在のブルガリア首都[[ソフィア]]が存在。ソフィアの東方からは、バルカン山脈南麓の渓谷部を挟んで、より低い[[スレドナ・ゴラ山脈]]が並走していく。 ---- :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値10〜12」 ::'''詳しい情報''' バルカン山脈の一帯では、2世紀頃から、東方より渡来してきた[[ブルガル人]]が、ビザンツ帝国に地域の支配権を認めさせた国家(第1次ブルガリア王国、とも、ブルガリア帝国、とも)を7世紀に興した。 :: 5世紀頃から、スラブ系の諸族が地域に移入。当初、ブルガル人は優越的な立場に立ったが、地域の人口比率では、徐々にスラブ人に圧倒されていった。最終的には、ブルガル人は、文化面からスラブ人に同化され、現在の南スラブ系ブルガリア人の祖先集団を成した。この集団の形成は、遅くとも10世紀頃だった、と考えられている。 !GM向け参考情報 (暫定版) !!記事内容追加調査中の暫定版です  [[バルカン半島]]で、現[[ギリシア|ギリシア共和国]]領北部へ南北に走っている[[ピンドス山脈]]をバルカン山脈と勘違いしている人が時々いるので注意。 !!用途  バルカン山脈の南で、[[ロドピ山脈]]との間から東に広がっていく平地は、[[トルコ|トルコ共和国]]領、[[ギリシア|ギリシア共和国]]領に連なる[[歴史的トラキア地方|スラーキ]]の北部をなしています。  バルカン半島を舞台にした冒険の題材としては、古代ギリシア・ネタ、トラキア人やスキタイ人のネタ、新石器時代にドナウ川流域に広がっていった帯文土器人の関連などが有望です。 !!地勢  東西に長いバルカン山脈は、南側の傾斜が比較的急で、北側がなだらか。  山脈の西部から中部にかけ、北側に流出する幾筋もの河川が、[[ルーマニア]]との国境を成している[[ドナウ川]]に合流している。  山域は、[[ティモク川]]から[[ズラティツァ]]までの「西バルカン山脈」、スベリン北西のブラトニク峠までの「中央バルカン山脈」(最高峰のボテフ山を擁す)、エミネ岬までの「東バルカン山脈」に3大別される。西バルカン山脈には「バルカン山脈国立公園」が設けられている。 !!別称類  [[ブルガリア語]]による現地地名「[[スターラ・プラニナ]](山脈)」(「古い山地」を意味する)。「スターラ山脈」とも。  [[古典ギリシア語]]による古称、「ハイモン」。  [[ラテン語]]による古称、「ハエムス」または「ヘムス」。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[ランド・マーク]] !!関連項目 *[[バルカン半島]] *[[バルカン地域]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Balkan_mountains]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) *2006-09-10 (日) 08:54:35 鍼原神無 : 増補改訂に際して、2、3の誤記述を訂正しました。 {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}