!コーンウォール半島 コーンウォールはんとう (Cornwall Peninsula) !PCが予め知ってていい情報  「コーンウォール半島」は、[[グレート・ブリテン島]]の[[南西イングランド]]で、最南部の西端に突出した半島部。最先端で、[[ランズエンド岬]]、[[リザード岬]]がマウント湾に面し、さらにその先に[[シリー諸島]]を臨む。  現在「コーンウォール半島」と呼ばれるのは、ほぼ[[デボン県]]と[[コーンウォール県]]の県域を併せた範囲にあたる。コーンウォール半島は、[[イギリス海峡]]と[[ブリストル水道]]とに挟まれており、実際は、より広い部分が半島状になっているが、根元部は半島に含めないでいる。ちなみに、古い時代には、現状よりも広い地域が「コーンウォール地方」と呼ばれていた。  コーンウォール県の西部分をさらに細分して[[ペンウィス半島]]と呼ぶが、普通は両者を併せて、コーンウォール半島と呼ぶ。 !追加情報  半島脊梁部を峰が走る地勢ではなく500m程度の丘陵が半島の正中線に直行するように、交互に入れ違いながら連続している。この地勢は、[[サマーセット県]]とデボン県にまたがりブリストル水道に面す[[エクスムア高地]]から続いている。デボン県では、イギリス海峡側に[[ダートムア高地]]が位置し、一帯は[[ダートムア国立公園]]になっている。  中部イングランド方面からサマーセット県の中心都市タウントンに高速道路M5が通じ、タウントンからは、地方幹線道A30がランズ・エンド岬近くの港町[[ペンザンス]]まで通じている。A30は概ね半島の正中線に近いルートを走っている。ロンドンから発する鉄道は、デボン県を通った後、南海岸寄りに[[プリマス]]、コーンウォール県の中心都市[[トルロ]]を経由、ランズ・エンド岬近傍のペンザンスで終点となる。ちなみに、A30の方はトルロを通過していない。  6世紀の終わり頃には、[[アングロ・サクソン]]系の王国が[[イングランド]]に割拠していたが、それまでの過程で、敵対的なブリトン人は、[[ウェールズ]]地方やブリテン島北方に退いていった。ただ、元々コーンウォール地方で支配的だったケルト系[[ブリトン人]]の[[コルノヴィー族]]は、コーンウォール半島を拠点に、長い間アングロ・サクソン勢に抵抗を続けた。  言わば、コーンウォール地方に立て篭もった型になったコルノヴィー族だが、多くが対岸のフランス、ブルターニュ地方に移住していった、と伝えられる。しかし、コーンウォール地方には後まで、ケルト系ブリトン人の文化が色濃く残った。例えば、記録によれば1700年頃まで、地域の住民はすべて、英語とケルト系の[[コーンウォール語]]との2言語を使って生活していた。コーンウォール語の話者は、18世紀後半頃には絶えた、とされている。 !GM向け参考情報  コーンウォール半島は、[[U.K.(連合王国)]]本道領内の避寒地として、冬季に国内観光客を中心に訪問客が多い地域です。  かつては、[[イングランド]]内で経済開発が遅れた地域、と、されていましたが、近年は、観光業を中心に再開発が進んでいる、とのこと。  新石器時代の巨石記念物も遺っている他、アーサー王関連のフォーク・ロアも豊富な地域です。 !!主要都市 :[[エクセター]]: デボン県県都。 :[[トルロ]]: コーンウォール県県都。 :[[プリマス]]: デボン県最大の都市。 :[[ペンザンス]]: 近傍に[[セント・マイケルズ・マウント]]が位置。 !!交通路 :空港: [[プリマス]]の近傍に国内線空港が存在。 :陸路: 「追加情報」を参照のこと。 :海路 [[プリマス]]と、スペイン北部との間でフェリー便が周航。 :: 半島先端部、南岸に位置する[[ペンザンス]]と[[シリー諸島]]との間をフェリー便が周航。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[ランド・マーク]] !活用や検討 !!活用 !!検討 *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで) ----