{{toc}} !ドゥンクーラ :'''アラビア語名の音''':Dunqulah(ドゥンクーラ),Al 'Urdi(アル-ウルディ) :'''英語名''':Dunqulah(ドゥンクーラ),Dongola(ドンゴラ) :'''フランス語表記''':(調査中) !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  ドゥンクーラは、現、[[スーダン共和国]]北部に位置する[[北部州|北部州,スーダンの〜]]の州都。[[ナイル川]]第3急瀑の上流で、北流しているナイルの[[左岸|右岸、左岸,河川の〜]]に位置。  「ドゥンクーラ」、又は「ドンゴラ」は地域一帯の歴史的な地域名でもあり、アラビア語の都市正称は「アル-ウルディ」。英語名で「ニュー・ドゥンクーラ」とも。 :'''【参照地図】''': *[[スーダン共和国]]略地図([[Sudan|http://www.merriam-webster.com/cgi-bin/nytmaps.pl?sudan]],[[Merriam-Webster Online]]){{br}}[[Sudan|http://www.m-w.com/maps/images/maps/sudan_map.gif]] !追加情報 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知性 目標値10〜12」「交流+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' ドゥンクーラは、古くからナイル川沿いの隊商路の中継点で、現在もスーダンの首都[[ハルトゥーム]]のナイル対岸に位置する都市[[オムドゥルマン]]との間が地方道で結ばれている。 :: 鉄道は通じておらず、州都といっても、地方都市の風情(と、想定)。およその人口は、10万人未満。[[ワディ・ハルファ]]の概ね南南西にあたり、地図上の直線距離で500kmほど。[[アトバラ市|アトバラ]]の概ね東北東にあたり、地図上の直線距離で、およそ320kmほど。 :: 現在は、歴史的な「ドンゴラ地方(ドゥンクーラ地方)」と一部重なるように、北部州に「ドゥンクーラ郡」が設けられている。現在のドゥンクーラ市は、ドゥンクーラ郡の中心都市でもある。 :: 周辺のナイル流域は、スーダンの北部州では農業がうまくいき、盛んな地域。穀物やナツメヤシ、根菜類、果樹が栽培されている。 :: ドゥンクーラ市では、外国人旅行者の姿はほとんど見られない。宿屋の類は、シンプルで清潔なものが見つかるだろう。レストランの類の数は少ない。出される料理は素朴だが、悪くない。 ::'''【参照地図】''' *[[SUDAN,MAP|http://lexicorient.com/sudan/map.htm]]([[SUDAN|http://lexicorient.com/sudan/index.htm]],[[LOOKLEX]]) :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' 南方およそ110kmのナイル対岸(東岸)に、[[オールド・ドゥンクーラ]]と呼ばれる[[遺跡]]が存在。この遺跡は、6世紀頃〜14世紀に営まれたコプト系キリスト教王国、[[マクリア王国]]の王都になった町の遺跡だ。 ---- *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値12〜14」 ::'''詳しい情報''' 歴史的な地域名の「ドンゴラ地方(ドゥンクーラ地方)」は、13世紀にエジプトの[[マムルーク朝]]に従属し、14世紀まで続いた[[マクリア王国]]で、王都を中心にした地域を指した地域名だった。マクリア王国時代のドンゴラ地域は、ナイルの両岸に渡り、現在のドゥンクーラ郡よりも東に広かった。マクリア王国の崩壊後、都市ドンゴラ(ドゥンクーラ)には、マムルーク朝に任命された太守(パシャ)が派遣された。 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値14以上」 ::'''専門的知識''' 歴史的なドゥンクーラ地方のナイル流域では、紀元前[[5千年紀|千年紀]]の中ごろから、農作に移行した文化の[[遺物]]が出土している。 :: 現在、[[サッド]]と呼ばれるスーダン南部の湿原地帯には、紀元前6千年紀頃までは季節に応じて拡大縮小を繰り返す大きな湖があり、現在[[沙漠]]化している地域も含め、その周辺は豊かなサバンナが広がっていた。 :: ドゥンクーラ地方で、紀元前5千年紀に農耕化していった人々は、それ以前は湖の環境に適応した狩猟採取生活を送っていた人々の後裔と目されている。 :: 農耕化に伴い、磨製石器、砂分が多めの粘土を使った土器なども作成されるようになった。多くの土器には、特徴的な動物意匠の印章が刻印されている。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など !!参照地図 *[[Sudan|http://go.hrw.com/atlas/norm_htm/sudan.htm]]([[HOLT RINEHART WINSTON WORLD ATLAS]]) *[[SUDAN,MAP|http://lexicorient.com/sudan/map.htm]]([[SUDAN|http://lexicorient.com/sudan/index.htm]],[[LOOKLEX]]) *[[スーダン 地図|http://www.supertravelnet.com/maps/index.php?action=showmap&country=261_0_4&language=33]]([[Super Travel Net]]) !!補足情報 *[[マクリア王国]]は、資料本によっては、その王都の名から「ドゥンクーラ王国」とも「ドンゴラ王国」とも記されていることがあります。基本的には同じ国の別称ととって構いません。 *現在のドゥンクーラから、[[オールド・ドゥンクーラ]]のあたりにかけては、ナイルの両岸に、新石器時代の遺跡や、[[クシュ王国]]の遺跡、[[マクリア王国]]時代のキリスト教遺跡などの小さな遺跡複数が、入り混じるように断続しているそうです。 !!環境  乾燥気候帯に属し、ナイル沿岸ではあっても、[[沙漠]]が間際まで迫っている。 !!交通路  北西に国内線空港を擁す(小規模な地方空港と想定)。首都[[ハルトゥーム市]]近傍の空港との間で、小型機による便が運航されている。  ナイル川沿いの地方道(旧隊商路)は、エジプト国境に近いワディ・ハルファと、第4急湍近くのマラウィーとを結ぶ。この地方道は、[[ハルトゥーム]]対岸の[[オムドゥルマン]]から沙漠内を横切ってくる地方道と、ナイル屈曲点の付近で交わっている。  ナイル川を利用した河川交通については[[ナイル川]]の項を参照されたし。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]] !!関連項目 *[[北スーダン地方]] *[[北部州,スーダンの〜]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Dongola]]{{br}}[[Wikipedia英語版:Northern, Sudan|http://en.wikipedia.org/wiki/Northern%2C_Sudan]] *[[DONGOLA|http://lexicorient.com/sudan/dongola.htm]]([[SUDAN|http://lexicorient.com/sudan/index.htm]],[[LOOKLEX]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}