{{toc}} !電子スピン共鳴年代測定法(ESR年代測定法) {{br}}でんしスピンきょうめいねんだいそくていほう(イーエスアールねんだいそくていほう) *[[シームレス・ワールドの用語|小辞典ワールド編]]解説。 :'''英語表記''':Electron spin resonance daiting method(ESR){{br}}Electron paramagnetic resonance daiting method(EPR)、とも。 ![[PC|プレイヤー・キャラクター]]が予め知ってていい情報  特になし。  「電子スピン共鳴年代測定法(ESR年代測定法)」については、[[関連技能を持たないPCは、予備知識なし|+αのワールド用語]]の処理で不自然ではないと思われます。 !追加情報 :'''小辞典版推奨判定''':「分析+知性 目標値8〜10」「歴史+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値10〜12」 ::'''簡単な情報''' (シナリオによっては、ゲーム前ブリーフィングでプレイヤーに伝えるGM裁量をしてもいいかもしれない) :: 「電子スピン共鳴年代測定法(ESR年代測定法)」は、自然科学的年代測定法の1種。 :: 結晶質鉱物が過去に被曝したたさまざまな放射線の総量を、その鉱物が1年間に受ける放射線推定量で割って年代を求める測定法。 :: 対象試料が形成されたとき、あるいはそれまでに蓄積されていた放射性損傷が回復(消失、リセット)するに充分な熱刺激や光刺激を最後に受けた時からの経過年代が測定される。 :: 分析に適した対象試料は、焼石、洞窟堆積物、サンゴ化石、歯のエナメル質、火山灰、固形化した火砕流、あるいは土器など。例えば、火山灰や火砕流では噴火が起きた年代、焼け石なら加熱された年代が測定できる。 :: 300万年前〜1000年前の年代測定が可能とされるが、通例、100万年前より近い年代の測定には用いない。同じような対象の被曝放射線総量から年代を測定する分析手法に[[熱ルミネッセンス年代測定法]]がある。 :'''小辞典版推奨判定''':「分析+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 鉱物などが、α粒子、β線、γ線や宇宙線に晒されると、原子、電子レベルでの傷が生じ、その損傷が蓄積されていく。結晶質の鉱物が放射線に被曝すると電離した電子が、結晶の格子欠陥や不純物イオンに捕獲され、不対電子をもつ格子欠陥(ラジカル)が生成される。 :: 電子スピン共鳴年代測定法では、電離によって生じた不対電子を、電子スピン共鳴というマイクロ波吸収で検出。その信号強度を測る。 :: 測定試料の総被曝線量から信頼性のある年代測定値を算出するには、過去に試料が受けた平均的な年間放射線線量を高い精度で評価しなくてはならない。 :: 対象の埋蔵環境によっては、年間被爆総量の推定誤差を評価するのが難しい場合も少なくない。 :'''小辞典版推奨判定'''「分析+知性 目標値12〜14」 ::'''詳しい情報''' 電子スピン共鳴法は、[[熱ルミネッセンス法|熱ルミネッセンス年代測定法]]と異なり、有機物を含み加熱によって燃焼するような生物化石にも適用できる。有機物含有の有無に関わらず、同じ試料について繰り返し測定できるなどが利点。 :: 一方、放射線損傷の検出感度では熱ルミネッセンス法が勝る。また、100万年より近い年代の測定では測定誤差が大きくなるのも、電子スピン共鳴法の欠点。 //-- //*「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。 ![[GM|ゲーム・マスター]]向け参考情報 *[[GM|ゲーム・マスター]]向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など。  「年代測定法」の項を参照されたし。⇒ [[年代測定法]] !リンク *[[+αのワールド用語]] *[[小辞典]] !関連項目 *[[熱ルミネッセンス年代測定法]] *[[年代測定法]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Electron_paramagnetic_resonance]]{{br}}[[Wikipedia英語版:Category:Dating methods|http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Dating_methods]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}}