{{toc}} !ガルーダ (Garuda) 簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「ガルーダ」は、[[ヒンドゥー教]]の神話で語られるキャラクターで、少なくとも[[バラモン教]]時代までは遡ることができる。おそらくは[[ヴェーダ時代]]まで遡れるだろうとも言われる。[[仏教]]でも、教説に関わる神話的物語で語られた。  [[南アジア圏|南アジア]]を源郷として、[[東南アジア圏|東南アジア]]や[[東アジア圏|東アジア]]などで、文芸や美術の題材として語られ形象られた。  ヒンドゥー教徒の間では、[[ヴィシュヌ神]]に仕える下級神とイメージされることが少なくない。しかし、古い時代の[[ヴェーダ神話|ヴェーダ時代]]の内には、ガルーダがヴィシュヌ神に対して対等の言動を示す物語も見られる。『プラーナ』で語られるヒンドゥー教神話では、ガルーダは[[ヴィシュヌ神]]の6つのプラーナ(化身,ヴィシュヌ神自身も含んで6つ)の1柱とされている。  古くは、知恵を持ち、言葉を使う巨大な鳥とイメージされ、同じように知恵を持ち言葉を使う神話的龍蛇ナーガの天敵とされた。  2006年現在、[[タイ王国]]、[[インドネシア共和国]]のそれぞれは、国家の徽章にデザイン化したガルーダの図像を用いている。また、タイ王国の現王室(ラッタナーコーシン王朝)では、王室の紋章として「クラト・パー」と呼ばれるガルーダの図像を用いている。(「クラト・パー」は「広げられた(ガルーダの)翼」を意味する、とのこと) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  ヒンドゥー教神話でも、仏教説話でも、ガルーダのサイズは、明確に表現されていない。例えば「その翼は、数マイルに渡る」、「その羽ばたきは、ハリケーンを起こし、天を暗くする」など、詩的な修辞で語られている。あるいは、「人間は、その羽毛1枚の下に身を隠すことができる」ともイメージされた。  ヒンドゥー教で「ヴァハナム・ヴィシュヌ(山のヴィシュヌ神)」と呼ばれる神格は、ヴィシュヌ神に仕えるガルーダの代表例だろう。下級神格とみなされるヴァハナム・ヴィシュヌは、黄金色に輝く人体に、赤い翼と、ワシのくちばしを持つ白面の顔とを有す姿で描かれた。頭にはヴィシュヌ神の冠を小ぶりにしたような冠を被ることが多い。  [[仏教]]の神話的物語で語られたガルーダは、知性を持ち王や都市も有す高度な社会生活も営む、攻撃的で貪欲な巨鳥の種族として語られる。このガルーダは、[[パーリ語]]教典で伝えられた[[スパンナ]]に等しいと目されている。仏教神話のガルーダは、最下層のディーヴァとみなされがちで、実在の鳥類と、神話的な獣とが入り混じったようなイメージで語られる。  ガルーダ族の内には、魔力により人間に姿を変え、交流を持つ物もいた。しばしば、人の姿をとったガルーダの王は、人間の女性を誘惑した。  ガルーダ族は、[[シャクラ神]]によって、[[メールー山]](須弥山)を警護する33の神話的キャラクターの1つに任命された。  『パンダラ・ジャータカ』では、「ある時、ナーガたちは、岩を呑み込むことで体重を増しガルーダから逃れる術を身につけた」と、語られている。ナーガ族は岩呑みを秘密にしていたが、ガルーダ族に漏れ、彼らはナーガの尾を掴むと岩を吐き出させる術を身につけた。  その後、バウッダ(仏陀)によって、ガルーダ族とナーガ族とが講和した、と説く仏教経典も知られている。 !さらに詳しい情報 *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  ガルーダは、多数の名で呼ばれている。チラーダ、ガガネシャヴァラ、カマユーシャ、カシャピ、カゲシャヴァラ、ナガンタカ、シタナナ、スダハーラ、タクシャ、ヴァイナテヤ、ヴィシュヌラータ、などなどだ。  ガルーダのルーツは、[[一説に|一説に〜]]「地上に[[ソーマ]]をもたらした」と『[[リグ・ヴェーダ]]』で語られた霊鳥スパルナだろう、と言われている。しかし、この時期のスパルナは、キャラクターのルーツと言うよりは、イメージ上のルーツにすぎないかもしれない。  [[ブラーフマナ文献]]で語られた神話では、地上にソーマをもたらしたのは、[[ガーヤトリー]]だったとされた。一方、現在の研究者が擬似ヴェーダ文献と分類することもある『スパルナ・アディーヤ』では、ヴィナターの息子スパルナが[[アムリタ]]を得た、と語られている。  『スパルナ・アディーヤ』の物語に良く似た物語は、ガルーダがアムリタを得る話として『マハーバーラタ』に織り込まれている。従って、『スパルナ・アディーヤ』で語られたヴィナターの息子スパルナは、ガルーダの確実なルーツと目される。  『ウパニシャッド』に含まれる宗教文書の内には、ガルーダに捧げられる教典『ガルード・パニシャド』や『ガルーダ・プラーナ』などが知られている。 !GM向け参考情報 *GM向けの捕捉情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど  「増補待ち」 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[神話、伝説のキャラクター]] !!関連項目 !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Garuda]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}