{{toc}} !ガストン・マスペロ (Gaston Maspero) 簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  ガストン・マスペロは、19世紀末から20世紀の初頭にかけて活動したフランス人考古学者、エジプト学者。古代エジプトの言語を研究した言語学者としても有名だった。 !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  ガストン・マスペロは、1846年に[[パリ]]で生まれた。両親はロンバルディアの出身。1946年にパリで死没。[[モンパルナス]]に墓地がある。  生前のマスペロは、一般には、考古学者としてよりも、古代エジプトの言語の研究者として知られていた。また、[[マケドニア|古代マケドニア]]のアレクサンドロス3世による東征から書き起こされた『オリエント古典古代史(Histoire ancienne des peuples de l'Orient classique)』も当時、広く読まれた。  実際のマスペロは、考古学的に重要な発見を幾つもしている。他に、エジプト考古総局の初代局長に就任。出土遺物をエジプト政府の管理下に置く慣例の確立、初期のカイロ博物館の整備、盗掘や考古遺物の故売を品禁止するための一連の法規の原文起草など、現代的な考古学研究のルールを整備した功績が大きい。 !さらに詳しい情報 *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  マスペロは、エコール・ノルマル(フランスの師範学校)在学時代に、エジプト学者、[[オーガスト・マリエッティ]]の面識を得て、古代エジプトの神聖文字碑文について、本格的な研究に手を染めた。マリエッティに委ねられた、碑文翻訳で学術界の評価を得た。一時期、[[ペルー|ペルー共和国]]に渡り、歴史言語学研究の助手を勤めた後、1868年に帰国。1869年に、古代エジプト考古学と、古代エジプトの言語の教授として、パリ大学の社会科学学校(Ecole des Hautes Etudes)に就任。 //1874年には、[[シャンポリオン]]の後任として、カレッヂ・ドゥ・フランスに着任。<--要確認-->  1880年、マスペロはフランス政府により、「フランス考古調査ミッション」のリーダーに選抜され、エジプトに渡った。「フランス考古調査ミッション」は、後にカイロの「フランス・オリエンタル考古学機構」に発展した。  マスペロのエジプト入りは、当時エジプトにいたマリエッティの死の数ヶ月前のこと。マスペロは、マリエッティが指揮していた[[サッカラ]]の考古調査を引き継ぎ、同時に、エジプト考古総局(当時)のジェネラル・ディレクターの役職も引き継いだ。  マスペロは、マリエッティから引き継いだ調査で、古王国時代の神聖文字碑文を収集、整理。その後も、古代エジプトの文字言語(書記言語)の変遷を研究した。比較的保存がよかった古王国時代後期の墓所5基からも、碑文に記されていた神聖文字文書を4000行以上、スケッチしたり写真撮影したりして整理した。  1881年には[[テーベ]]の[[デル・エル・バハリ]]で[[カシェ]](隠し墓所)を発掘。古代人が移葬していた、[[第20王朝]]の[[ファラオ]]や王族、[[アメン大司祭国家]]の高位神官たちのミイラを多数発見した。デル・エル・バハリの隠し墓所発見は、当時カイロなどに出回っていた盗掘品の調査をマスペロらがおこない、盗掘者を尋問した結果知られたものだった。  他に、マリエッティが手をつけ、中断していたギーザのスフィンクスの発掘(当時は、身体部分が砂に埋もれていた)を再開するなどした。  この間、エジプト考古総局のジェネラル・ディレクターとして、カイロにあった現在のエジプト博物館の前身で、出土遺物が出土国に帰属し、国家が管理するという原則の確立、普及に努めていた。1886年〜1899年、大学での職務でパリに戻っていたが、フランス帰国の際に、エジプトの考古関係者の多くが、再来訪を強く希望した、と伝えられている。  1899年に再度エジプトに渡ったマスペロは、エジプト考古総局のジェネラル・ディレクターに再就任した。この時期の彼は、カイロのエジプト博物館収蔵品のカタログを編纂。エジプト各地の博物館の間で連絡網を組織するなどした。盗掘や考古遺物の故売を品禁止するための一連の法規の原文起草などに尽力したのもこの時期のこと。  後に、[[カーナヴォン卿]]に[[ハワード・カーター]]を推薦したのもマスペロだった、と伝えられている。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど  「増補待ち」 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[歴史上の実在人物]] !!関連項目 *[[ヴィクトール・ローレット]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Gaston_Maspero]] *[[“The Egyptologists”by Jimmy Dunn|http://www.touregypt.net/featurestories/egyptologists.htm]]([[Tour Egypt!|http://www.touregypt.net/]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}