{{toc}} !グレート・リフト・バレー(大地溝帯) 簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 :'''英語名''':Great Rift Valley(グレィト・リフト・ヴェァレィ) !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「グレート・リフト・バレー(グレィト・リフト・ヴェァレィ)」は、[[東アフリカ]]から[[西アジア]]まで連なっている、長大な渓谷の総称。(日本語では、通例「大地溝帯」と呼ばれる慣例)  普通は、[[モザンビーク共和国]]の中部から、[[レバノン共和国]]の東部に到っている、とされることが多い。 !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  「グレート・リフト・バレー(グレィト・リフト・ヴェァレィ)」は、全長およそ6000km〜7000km。幅は35km〜100kmほど。  アフリカ・プレートから、アラビア・プレートに及んでいる断層の連なりで、サブ・プレートの分離で生じた正断層が続く。落差100mを越える急な崖が多い他、渓谷の縁辺には、高山や火山も珍しくない。[[ルウェンゾリ山地]]など、山々の連なりが渓谷を縁取っているような箇所もある。  また、大地溝帯の上や周辺には、湖沼が多い。世界で最も深い地溝湖の1つ[[タンガニーカ湖]]をはじめ、[[ビクトリア湖(レィク・ヴィクトゥリア)|ビクトリア湖,アフリカの〜]]など、[[アフリカの5大湖]]は皆、大地溝帯、及び、周辺の地域に存在している。 ----  現在、広義のグレート・リフト・バレーは、[[東リフト・バレー]]と[[西リフト・バレー]]とに2大別されることが多い。  さらに東リフト・バレーの南部に接し、南東に伸びる[[ニアサ・リフト・バレー]]を加えることもある。ニアサ・リフト・バレーの延長は、他の2つの地溝帯に比べると、比較的短い。  東リフト・バレーが最も長大な断層で、南部で、西リフト・バレーと、ニアサ・リフト・バレーとが接している。  狭義のグレート・リフト・バレーは、東リフト・バレーにあたる。「グレート・リフト・バレー」の呼称は、[[U.K.(連合王国)]]の地質学者、ジョン・ウォルター・グレゴリーが、命名した。命名時には「エチオピア高原を南北に走ってタンザニア領へ至る渓谷」が指されていた。  現在では、東リフト・バレーは、エチオピアから北に続き、紅海を経て、ヨルダン渓谷、死海に到り、さらに、[[レバノン山脈]]と[[アンチ・レバノン山脈]]との間の[[ベガー渓谷]]にまでいたっている、と把握されている。  しばしば、全長6000kmほどと言われるのは、東リフト・バレー。総延長7000kmと言われるのは、西リフト・バレー、ニアサ・リフト・バレー、すべての延長を合わせた長さだ。  東リフト・バレーに対し、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジから、タンガニーカ湖へ至る地溝帯が「西リフト・バレー」。マラウイ湖、モザンビークへと抜ける地溝帯が「ニアサ・リフト・バレー」。  しばしば、東リフト・バレーと、西リフト・バレーとは、北を上として、左右(東西)が非対称なYの字にたとえられることがある。また、さらに大局的に見ると、西リフト・バレーから、ニアサ・リフト・バレーに到る渓谷の連なりが、より大きな東リフト・バレーに分断され、横切られているようにも見える。  [[アフリカ大陸|アフリカ]]の東部には、[[インド洋]]から湿った大気が吹き寄せている。しかし大地溝帯周辺の高原地帯や山地で、大気中の湿気は降水。高原地帯を抜けた風は、乾燥した暑い空気を大陸内部に供給する。  これがアフリカ大陸北部の砂漠や、東アフリカから中央アフリカ地域にかけてのサバンナ地帯を、形成する要因の一つになっているとされている。 !さらに詳しい情報 *「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  地質学や地球科学の研究によれば、大地溝帯は、今から1000万年前頃から、500万前年前頃にかけて、形成が開始された、と推定されている。  大地溝帯の形成は、地球内部のマントルの対流との関係で説明されている。  大地溝帯の周囲は、地熱温度が高いことが観測されている。これは、マントルの上昇流(ホット・プルーム)がこの辺りの地中に到っている証拠と考えられている。大地溝帯の北端近くには、ホット・プルームの影響が地上に及んだ、アファール・ホット・スポットが観測されている。  ホット・プルームが、大地溝帯周囲の地殻を押し上げつつ、地殻に沿って東西に流れることで、アフリカ大陸東部を東西に分離する力が生まれている、との推測が、大地溝帯形成の説明モデルだ。  地溝帯周辺の高山や火山の形成因も、同じマントル・プルーム(マントル対流)の作用と考えられている。ホット・プルームの作用で、周辺の地殻は、大陸地殻に典型的な100kmほどの厚さより薄くなっている箇所がある、と目されている(例えば20kmほど、と推定されている箇所もある)。  こうした、薄い地殻の箇所で、火山活動が生じる、と目されている。  上記の説明モデルに基づくシミュレーションでは、数十万年〜数百万年後には、大地溝帯の東西にアフリカ大陸が分裂する、と予想されている。 :'''参照地図''': *[[参照地図|http://www.uiowa.edu/~bioanth/map.jpg]]{{br}}([[The African Emergence and Early Asian Dispersals of the Genus Homo,Roy Larick and Russell L. Ciochon |http://www.uiowa.edu/~bioanth/homo.html]],[[The University of Iowa|http://www.uiowa.edu/]]) !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど  「増補待ち」 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[地理関連の用語]],[[ランド・マーク]] !!関連項目 *[[アフリカの5大湖]] *[[西リフト・バレー]] *[[東リフト・バレー]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Great_Rift_Valley]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}