!エルダー・ホルス (Horus the Elder) !PCが予め知ってていい情報  特に無し。  「エルダー・ホルス」については、[[関連技能を持たないPCが予め知らない|+αのワールド用語]]でいても不自然ではないと思われます。 !追加情報 暫定版 !記事内容追加調査中の暫定版です :'''小辞典版推奨判定''':「言語+知性 目標値10〜12」「魔術+知性 目標値12〜14」「表現+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 「ホルセムス」の神名は、[[古代エジプトの言語]]で「年かさのホルス」を意味した「ヘル=セメスウ」が、[[古典ギリシア語]]で訛化したもの。英語では、“Horus the Elder”と記される。 :: [[ピラミッド・テキスト]]の時代に、「[[ハトホル女神]]の息子神」としてホルセムスの名が記された例が知られる古い神格だ。よく、[[上エジプトの白冠]]か、[[2重冠|ファラオの2重冠]]を被るので、[[初期王朝時代|古代エジプトの初期王朝時代]]の王族や高官が、上エジプトから伝えきた神だろう、と目される。 :: 遅くとも[[中王国時代|古代エジプトの中王国時代]]頃には、[[古代エジプト人]]自身が[[守護者ホルス]](ハレンドテス)に対して、[[大ホルス]](ハロエリス)のことを、「年かさのホルス」と呼ぶようになっていたようだ。しかし、ピラミッド・テキストを読むと、元はエルダー・ホルスは大ホルスとも別の神格だったと思える。([[異説もある|諸説ある]]) ---- :'''小辞典版推奨判定''':「魔術+知性 目標値14以上」「表現+知性 目標値14以上」 ::'''詳しい情報''' [[古王国時代|古代エジプトの古王国時代]]にハトホル女神の息子とされていたホルセムスは、下エジプトの[[ヒエロポリス|ヒエロポリスの遺跡]]で、[[ゲブ神]]と[[ヌト女神]]との子とされるようになった。ホルセムスが大ホルスと区別されなくなったのは、大ホルスも同じく、ゲブ神とヌト女神の子とされたためだろう。 :: また、[[上エジプト出自]]と思われるホルセムスだが、ヘリオポリスで9柱神の1柱に数えられるようになったものの、神としての役割は[[太陽神ラー|ラー神]]に奪われていった。こうした事情が重なり、ホルセムスは大ホルスと区別されなくなっていったのだろう。 :: エルダー・ホルスは、さらに後、[[イシス女神]]の夫とされ「[[ホルスの息子たち]]」と呼ばれた4精霊の父とされた。 !GM向け参考情報  「ホルセムス」(ホルス・ザ・エルダー)、及び「大ホルス」(ハロエリス)の呼び名は、日本語で「老ホルス」と訳されることが多いようです。これは、[[守護者ホルス]](ハレンドテス)が「ホルス・ザ・ヤンガー」と呼ばれるのに対してのことだそうです。  ただ、ホルセムスにしろ、大ホルスにしろ、別に年老いた神と言うわけではありません。この場合の「エルダー」は、「より古い時代に遡る神」というニュアンスであるようです。  解説文では半分苦し紛れに「年かさのホルス」としていますが、呼称の方は「エルダー・ホルス」としてみました。英文では、“Horus the Elder”と紹介するのが通例なようですので、間違いでもないでしょう。 !!エルダー・ホルス(ホルセムス)の神格 :'''呼称''':'''自称として''' 「星ぼしの間に住むもの」 ::'''尊称として''' 「夜の天空の主人」 :'''図像''': うずくまる隼の姿(より古い時代)、立っている隼の姿。いずれの姿の時も[[上エジプトの白冠]]か[[2重冠|ファラオの2重冠]]、または[[アテフ冠]]を被ることがある。 :: 人間の姿を採る時は、夜空を行く天空舟に乗る男性としと形象られる。 :'''主要崇拝地''': [[定かでない]]。これは、現在うかがわれる祭儀がもっぱら宮中祭儀ばかりになっているため。 :'''主要祭儀''': [[ファラオ]]の戴冠式や聖年儀式などの、宮廷儀礼で礼拝された。 !!別称類  「エルダー・ホルス」「ホルス・ザ・エルダー」は現代人による英語への意訳。日本語ではよく「老ホルス」と訳される。  「ホルセムス」は、[[古典ギリシア語]]的な音。  [[古代エジプトの言語]]では、「ヘル=セメスウ」。 !リンク *[[小辞典]] *[[+αのワールド用語]] //関連項目 !活用や検討 !!活用 ---- !!検討 *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで) ----