{{toc}} !ハウス処理:「母国語」についての処理 !話題  [[ルールブック]]で「母国語」とカテゴライズされている対象について。 !関連ルール 母国語に関るルール記述([[ルールブック]]p60) "" この技能〔言語技能のこと〕がある場合、技能値の分だけ、母国語と英語以外の主要言語に通じており微妙な交渉も十分できるとみなす。  元テキストの単元の文脈から、上のルールの意味は、「PCの場合、言語技能を未取得でも主要国で普通使われる言語([[公用語]])に通じているが、NPCの場合は、言語技能を取得している場合のみ、[[母語]]として修得した言語の他は、技能値の数値だけ主要国の公用語からセレクトして修得していることにできる」だと思われる。 !ハウス処理提案A !!狙い  母国語にあたる言語の範囲を限定し、キャラクター・メイク時の、GMとプレイヤーとのの擦りあわせを、現状より容易にする。 !!提案  提案Aでは、ルールにある「母国語」を、「キャラクターが国籍を有す国家で、[[公用語]]となっている言語を1つ、予めノー・コストで修得している」と、読み替えたうえで、PCについてのハウス処理を提案していく。 (NPCについては別処理を考えていきたい)  ちなみに、各国の公用語については、例えば[[ウィキペディア|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8]]を使えば、調べはつく。  「ノー・コストで修得している言語」は、「■日本語」なり、「■アイリッシュ・ゲール語」なりという、オリジナルな特技のように考えてもいい。  付随して、「主要国の言語」も「主要国で公用語とされている言語」と読み替えていく。さらに、言語技能を持つNPCが修得できる言語の候補は、「主要国の言語からセレクトしなくてはならない」との制限は特につけないものとする。シナリオの都合に応じて、主要国の言語から修得してもいいし、しなくてもいい。  さらに、PCについては、「ノー・コストで取得する公用語」の種類は、[[キャラクター・シート]]記載の[[パーソナル・データ]]との兼ね合いを、GMと要相談とする。  「なんだ、どうせ要相談だったら、ハウス・ルールなんていらないじゃん」なんて言ってはいけない。相談をするには、基準となる考え方がはっきりしてた方がいいだろう。  例えば、提案しているハウス処理では、「広東人とベトナム人との子でフランス国籍を持つマルチ・リンガル」や、「アルメニアからの亡命米国人2世」と言った設定は却下できる。「アイルランド・ゲール語を母語にするアイルランド系U.K.国民」も、2006年現在の今のところは、断われるかもしれない。  「U.K.国籍だけど、スコットランド北部出身のキャラで、母語はスコットランド・ゲール語」これは断わりづらい。この場合、断わるなら正直に、「いやー、GMの負担重くなるし、他のプレイヤーもスコットランドのことそう詳しいわけじゃないから、勘弁しておくれ」と言ってしまえばいいだろう。 (実は、スコットランドのスコットランド・ゲール語、ウェールズのウェールズ語、アイルランド共和国のアイリッシュ・ゲール語などは、ネイティブ・スピーカーの人口比率は決して高くないし、増加傾向にあるとも言えない。しかし、キャラ・メイク時にそういうことを論点にしても空しいだろう。家庭やコミュニティーの方針があって、学校で身につけたキャラだっているかもしれないからだ)  あるいは思い切ったハウス処理としては、U.K.の一部であるスコットランドではスコットランド・ゲール語も公用語になっているとの理由で、「スコットランド・ゲール語も主要国の言語に準じる」とGM裁量してしまう方法もある。  こうすれば、全PCが、スコットランド・ゲール語の読み書き会話もできることになるし、ゲール語を取得した国籍不明の[[銀の暁]]なんてNPCも出し易くなる。(こちらの処理では、同様にウェールズ語も「主要国の言語に準じる」扱いにすべきだ) !!用例  提案Aを採用している環境で、プレイヤーAは、担当PCを「沖縄出身の日本国籍」にし、「ノー・コストで取得できる言語1つ」を「琉球語」にしたいと希望しました。GMは、プレイヤーAが沖縄のことをよく知っていると判断し、他のプレイヤーやGM自身も、それぞれ、沖縄についてのイメージは持っている、とも判断しました。ちなみに、この環境では、日本語は「主要国の言語」に入れるとGM裁量しています。  GMもいろいろ考えた後、プレイヤーと相談。結局、言語技能を取得してもらい、そのカウントで「■琉球語」を取得してもらうことにしました。これ以降、この環境では、例えば「米国籍のヒスパニックのPC」でも、言語技能のカウントの内に「■ヒスパニック」を取得することも可能、とすることにしました(国籍とした地域にネイティブ・スピーカーのコミュニティーが知られている言語は、取得候補に含める、と処理を拡張)。ただし、要GMとの相談、了承、との条件付きです。 ---- !提案B !!狙い !!提案 !!用例 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ルール編]] !!関連項目 *[[言語技能]] !活用や検討 !!活用 ---- !!検討 *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで) ----  「[[母語]](Mother Tangue)」と「国語」とは別概念です。「国語」は、「[[公用語]]」や「[[共通語]]」に近い概念ですので。例えば「琉球語」は、沖縄出身の人たちの「母語」ですが、「国語」とは呼べません。{{br}} こうした、「母語」と「国語」との違いを曖昧化する作用が「母国語」にはあります。ですので、「母語(母国語)」との表記は避けるべきと考えます。{{br}} なお、[[ルールブック]]自体には、「母語」の用例は見当たらないと思います。「提案A」を、「母国語」という括りで曖昧化されているものを腑分けして処理していくハウス処理提案、と、みなしてもらっても結構です。(鍼原神無) ----  最初に書いた「提案」を「提案A」としてもらいましたので、「狙い」と「用例」とを「提案A」の下位に移しておきました。同じ「話題」について、別の「狙い」での提案がある方は、是非お願いします。(鍼原神無) ----