{{toc}} !イオ 簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 :'''英語、他''':Io(イィオゥ) !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「イオ(イィオゥ)」は、ギリシャ神話に登場する女性キャラクター。  アルゴス王国の王族出身で、[[ヘラ女神]]の女神官だった。[[ゼウス神]]に見初められて交わるが、ヘラ女神の怒りを恐れたゼウス神によって牝牛の姿に変じられた。 :'''【参照イメージ】''': *[[壺絵に描かれたイオ|http://www.ecsel.psu.edu/~rreynold/Pictures/Io1.jpg]]{{br}}(壺絵に描かれたイオ,B.C.530年頃,[[CEDE|http://www.ecsel.psu.edu/]]) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  ギリシャ神話で語られるアルゴス王国の系譜は、かなり混乱していて、複数の親族関係が伝えられている。イオの両親についてもいくつかの異伝が知られている。  父親は、アルゴス王[[イーナコス]]だったとも、アルゴスの王子[[イーアソス]]だとも、ペイレーンだったとも伝えられている。  よく知られる物語の大筋は、イオがヘラ女神の女神官だった点で一致している。そして、イオはゼウス神に見初められ、誘惑されて交わる。  有名な物語の内には、ゼウス神がイオに性欲を覚えたのは[[イユンクス]]が媚薬を飲ませたためだ、と伝える異伝もある。又、イオは夢で[[レルネー]]の湖沼に赴き、ゼウス神に身を委ねるよう告げられた、とする物語もある。後者の異伝では、イオがゼウス神と交わったのは、イオの父親が神殿に伺いをたてて神託を得た後、とされる。  ゼウス神はイオと交わった後、彼女を若くて美しく白い牝牛に変じた。ヘラ女神の怒りがイオに及ぶのを恐れたためだ。しかし、ゼウス神の計を見透かしたヘラ女神は、牝牛をゼウス神から乞い受ける。イオは、ヘラ女神の命を受けた百目のアルゴスが監視した。ゼウス神の命を受けた[[ヘルメス神]]が百目の怪物アルゴスを退治すると、白い牝牛の姿のイオは解放された。  ヘラ女神は、さらに牝牛の姿のイオに虻を送って苦しめる。虻に追い立てられるようにしてイオは各地をさすらう。ちなみに、牝牛のイオが[[ヨーロッパ]]側から[[小アジア]]側へと渡ったとされた場所が[[ボスポラス海峡]](牛渡しの海峡)の地名で呼ばれるようになった。  アジアに渡った牝牛の姿のイオは、[[コーカサスの山中|カフカス山脈]]で、鎖に繋がれていた[[プロメテウス]]に出会う。神の呪い(神罰)に苦しめられていたプロメテウスだが、イオに、将来の予言を伝える。  さらに後、エジプトにたどり着いたイオは、ゼウス神の力で人間の姿に戻ると、息子[[エパポス]]を出産。ナイル川流域を支配していたエジプト王の妃となり、王位はエパボスに継承された。この血統の末から、伝説的な英雄たちが何人か生まれた、とするのが[[ヘレネス]]たちの語った神話だ。  例えば、[[エウロペ|エウロペ,テュロスの〜]]の父、テュロス王の[[アゲノール]]はエパボスの孫(イオのひ孫)だ、と伝えられた。 ----  現代では、普通、庸兵などとして地中海沿岸に進出していった時期のヘレネスたちが、[[古代エジプト]]で牝牛の姿も持つ[[イシス=ハトホル女神|ハトホル女神]]に接して、自分たちの間で知られていたイオの物語をエジプトに結びつけたのだろう、と言われている。  古代の歴史家や宗教家たちの間では、イオの神話をはじめとした、エジプトに関わるギリシア神話を、過去に実際に起きた出来事が伝承過程で変形された物語、と考えた説も唱えられた。  例えば、イオは、王制だった時代のアルゴス王イーナコスの王女だったのが、フェニキアの海賊に誘拐され、エジプト王に売られた、とする物語が、すでに古代に唱えられていた。この物語では、イオの出自を聞いたエジプト王は、イオを身請けした代価として、イーナコス王に美しい牝牛を送ったが、すでにイーナコス王は死んでいた、と語られる。 :'''【参照イメージ】''': *[[ゼウスに抱かれるイオ|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3b/Io_and_Zeus_by_Correggio.jpg]]{{br}}(ゼウスに抱かれるイオ,アントニオ・コレッヂオ,1531年頃,[[Wikimedia Commons]]) !さらに詳しい情報 *「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  「増補待ち」 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など !!その他の「イオ」 *「イオ」は木星の衛星の名でもある。1610年にガリレイが発見、命名。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[神話、伝説のキャラクター]] !!関連項目 *[[エパポス]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Io (mythology)|http://en.wikipedia.org/wiki/Io_%28mythology%29]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}