{{toc}} !コルヒダ低地 コルヒダていち (Kolkhida Lowland) !PCが予め知ってていい情報  「コルヒダ低地」あるいは、単に「コルヒダ(地方)」は、[[西アジア]]の[[南カフカス地方]]西部で、[[大カフカス山脈]]と[[小カフカス山脈]]とに挟まれた低地。  [[両カフカス山脈|カフカス山脈]]から流出する[[リオニ川]]、[[イングリ川]]、他の河川が、[[グルジア領|グルジア]]西部の下流域に形成した[[黒海]]東岸平地にあたる。 '''【参照地図】''' *[[Georgia|http://go.hrw.com/atlas/norm_htm/georgrep.htm]]([[HOLT RINEHART WINSTON WORLD ATLAS]]) *[[Caucasus|http://www.history.upenn.edu/coursepages/hist086/material/caucasus.gif]]{{br}}(カフカス地方地図,グルジア領の黒海東岸に“Kolkhida Lowland”の地名が記されている,[[DEPARTMENT of HISTORY|http://www.history.upenn.edu/]],UNIVERSITY OF PENNSYLVANIAの[[ORIENTATIONS|http://www.history.upenn.edu/coursepages/hist086/material/slideshow2.htm]]) !追加情報 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' コルヒダ低地は、グルジア共和国の複数の県に渡っている広域の地域名で、歴史的地域名。グルジアの伝統的な地域名で言うと、北のサメグレロ地方と南のメスヘティ山脈に挟まれている平地部。西の内奥部にはイメルティ県の山岳地帯が控えている。イメルティ地方の中心都市で、グルジア共和国第2位のでもある[[クタイシ]]市は、コルヒダ地域の西外縁すぐに位置している。 :: 最大東西幅100kmほど、平均高度、100m〜150m程度。 :: 地形面では、自称[[アブハチア自治共和国]]領域の南西端にも渡っている。[[アジャヤラ自治共和国]]の方は、領域のほとんどすべてが[[小カフカス山脈]]に占められており、かろじて北西端が、沿岸平地の南端にかかっている程度。 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知性 目標値10〜12」「交流+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 1月の平均気温が3℃〜5℃程度、7月の平均気温が23℃前後と、黒海の影響で緯度の割には温暖な気候。 :: 年間降水量は1000mm〜2500mm程度で、植生は亜熱帯のそれに近い。 :: 柑橘類、茶、トウモロコシなどの栽培が盛ん。 ---- :'''小辞典版推奨判定''':「表現+知性 目標値12〜14」「歴史+知性 目標値14以上」 ::'''詳しい情報''' 「コルヒダ」の地域名は、古代ギリシアの神話、伝説に伝えられる[[コルキス王国]]の名に由来する。コルキス王国は、[[アルゴー探検隊]]の目的地で、黄金羊の毛皮を秘め、[[アイエーテス]]に治められていた、と語られた。 :: コルキスは、古代に実用された地域名。近傍地域のクバン文化と共に、高度な青銅器文化(コルキス文化)で知られる。少なくとも地域の一部では、紀元前[[2千年紀|千年紀]]の終盤に、幾つかの集落が都市化を達成していたようだ。 :: 紀元前15世紀頃から紀元前8世紀頃にかけ、地域の青銅器文化の末期には、精錬技術と鋳物の技術は独自な洗練を見せた。これは、ヘレネス(ポリス時代の古代ギリシア人)が地域に現れるよりも以前のことになる。 :: 古代のコルキス地域に、1種の王国と思える国家体制が成立したのは、紀元前13世紀頃のことと目されている。黒海沿岸のギリシア系植民ポリスとの交易が定常化した頃には、[[スキタイ人]]が地域で支配的になっていた。スキタイ式装飾品などの出土も多い。 :'''小辞典版推奨判定''':「魔術+知性 目標値12〜14」「表現+知性 目標値14以上」 ::'''詳しい情報''' ヘレネスたちは、伝説のコルキス王国を魔女[[メディア]]の故国として伝えた。古代の[[ウラルトゥ王国]]では、コルキスの王国をクルハ、又は、コルハ、キルヒなどと呼び、強力な呪術で加護された王国と畏れていた。 !GM向け参考情報 !!アイディア・フック  渋めのところで、スキタイ・ネタ、アルゴー探検隊ネタ、古代メディア(メディア人)・ネタと絡めることをお勧め。  トンデモ話が好きな人は、超古代黒海文明と絡めた料理をお勧め。  [[オーパーツ]]としては、ストレートに[[黄金羊の羊毛]]とか[[黄金のリンゴ]]とか。  かなり渋い題材としては、ワイン・ネタ。ブドウの原産地は、西アジアとする説があるのですが、[[一説に|一説に〜]]、ブドウからワインを作ることをはじめたのは、古代コルキス人で、古代ギリシアや古代エジプト人で作られたワインの製法は、この地域から広まっていった、とも言われるのですが[[定かではありません|定かでない]]。  [[シームレス・ワールド]]に拘りのある人は、[[陰謀組織]]の暗躍に、グルジアの民主化の背後で駆け引きされている、[[U.S.A.(合衆国)]]、[[EU]]諸国、[[ロシア連邦]]、3つ巴の秘密外交戦を絡める、などどうでしょう? !!別称類  英語で「コルキス低地(Colchis Lowland)」とも。 !リンク *小辞典{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[ランド・マーク]]{{br}}⇔ [[アジア州のランド・マーク]] !!関連項目 *[[グルジア]] *[[小カフカス山脈]] *[[大カフカス山脈]] *[[南カフカス地方]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Colchis]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}