{{toc}} !クルディスタン (簡易版) :'''英語表記''':Kurdistan !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 ![[PC|プレイヤー・キャラクター]]が予め知ってていい情報  「クルディスタン」は、「[[クルド人]]の土地」を意味する。  [[イラン=イスラム共和国]]北西部には「クルディスタン」(コルディスターン)と呼ばれる行政区([[コルデスターン州]])が現存し、[[イラク共和国]]でも、[[イラク戦争]]後、国土北東部でクルド人自治圏が本格的に営まれている。(当然、イラクのクルド人は、自治圏のことを「クルディスタン」と呼ぶ)  歴史的地域名としての「クルディスタン」については、独立を求める政治的主張、クルド人の独立要求に反対する勢力の政治的主張が関わり、その範囲については、[[幾つかの主張がある|諸説ある]]。 !やや詳しい情報  「クルディスタン」は、狭義には、地理的な意味でオスマン=トルコ時代にクルド人が支配的だった[[メソポタミア|メソポタミア地域]]北東外縁の山岳地帯を指す。これは、イランのクルディスタン県と、イラクのクルド人自治圏を併せたよりもやや狭く、南北に細長い地域になる。  広義には、クルド独立を求める政治勢力が、クルド人が多数居住する地域を指して「クルディスタン」と呼ぶ。しかし、この意味でのクルディスタンがどこまでを指すかは、クルド人の間にすら、[[幾つかの主張がある|諸説ある]]。  [[第1次世界大戦後]]、旧オスマン=トルコ領の戦後処理の過程で、クルド人の政治的代表に独立国家建国が約束された地域を指すことは少なくない。この領域は、現在の[[イラン=イスラム共和国]]北西部、[[イラク共和国]]北部、[[トルコ共和国]]南東部に渡り、[[アルメニア共和国]]領南西端、[[シリア=アラブ共和国]]北部の縁辺にかかっている。  最も過激なクルド人政治勢力は、現アルメニア領、現シリア領に含まれているさらに広い範囲も、「クルディスタン」だ、と主張している。 ----  歴史的地域名としての「クルディスタン」については、そのように呼ばれるどの地域も、「クルド人が支配的だった土地」だったことはあっても「クルド人が占有していた土地」ではななかったことは、重視されるべきだろう。  例えば、オスマン=トルコ時代の末期、帝国中央政権に操られたクルド人集団が、狭義のクルディスタン山地から[[アッシリア正教]]の信徒集団を駆逐したことがある。それまでは、[[現代アッシリア人|アッシリア人]]たちも、山岳地帯でクルド人と棲み分け、共棲していたのだ。  同様なことは、イランでクルド人の居住が多い地域(行政区としてのクルディスタンよりも広い)でも、クルディスタンだ、と主張されることもある[[アルメニア山地]]の一部についても言える。  クルド人の居住が多いイラン領では、クルド人と[[アゼリー人]]や他の民族が、アルメニア領では[[アルメニア人]]とクルド人や他の民族が、共棲していた時期の方が長かったのだる。 !GM向け参考情報 *[[GM|ゲーム・マスター]]向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など !!参照資料 *クルド系の諸言語を用いられている地域の言語圏地図([[Wikimedia Commons]]){{br}}[[Image:Kurdish Language Map|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7e/Kurdish_Language_Map.PNG]]{{br}}図示されている地域は、必ずしもクルド語系統の言語だけが用いられている地域ではない事に注意。 *[[クルド人]]が多数居住する地域,1992年版([[CIA]],[[Wikimedia Commons]]){{br}}[[Image:Kurdish-inhabited area by CIA (1992)|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/58/Kurdish-inhabited_area_by_CIA_%281992%29.jpg]] !!Bulletin(クルディスタンに関する状況) '''注記''' 以下の記事は、現地に大きな事態の推移が出るのを見てから、本文への反映を検討するため、挙げておきたいと思います :2006年5月初旬のBulletin 1: 報道によれば、イラク国防省などは1日、イラン革命防衛隊部隊がイラク領内3kmの地点で砲撃をおこなったと公表。イラク外相は3日、イラン側に懸念を伝え、外交で解決すると述べた、とのこと。 :: イラク国防省は4月30日にも、イラン軍が4月21日に国境を越え、クルド独立を求める武装組織「クルド労働者党(PKK)」拠点を攻撃した、としている。 カタールのテレビ局アルジャジーラも、イラン側のクルディスタンで軍が召集されている、と報じていた。イラン政府のスポークスマンは、これらの報道などについて「否定する」と述べていた。 :: イラクと国境を接すイランのクルディスタンでは、昨年7月ごろから街頭デモや武力衝突などが発生。3月末にはイラク国境近くでPKK分派勢力とイラン軍部隊とが交戦があった、と報じられている。 :: トルコでも、3月から4月にかけてクルド人の多い南東部に部隊4万人が増強されている。トルコの新聞は、トルコ、イラン両政府が2カ月前にPKK掃討作戦で合意していたと報じた、と伝えられている。AFP通信によればと、PKK司令官は6日、「イランは、核問題でトルコの支持を得ようとして攻撃を加えた」と述べたとのこと。トルコ、イラン、イラク国境部の緊張が高まっている。 *[[2006年 5月 1日の関連報道|http://today.reuters.co.jp/news/newsArticle.aspx?type=&storyID=2006-05-01T200319Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-211916-1.xml]]、[[5月2日の関連報道|http://today.reuters.co.jp/news/newsArticle.aspx?type=&storyID=2006-05-02T110959Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-211973-1.xml]]。([[ロイター|http://today.reuters.co.jp/news/newsChannelJP.aspx?type=worldNews]]) *[[2006年5月7日の関連報道|http://www.asahi.com/international/update/0507/002.html]]。([[asahi.com|http://www.asahi.com/international/]]) :2006年5月初旬のBulletin 2: [[NIKKEI NET|http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/]]は、カイロ支局からの報道として、トルコ軍特殊部隊100人がイラク領内北部に侵入、クルド労働者党(PKK)の掃討作戦を実施したと報じた。トルコ軍参謀本部は「トルコの一体性を脅かす存在がなくなるまで断固たる姿勢で戦う」との声明を発表したとも伝えられている。 *[[2006年5月8日の関連報道|http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060508AT2M0601A08052006.html]]([[NIKKEI NET|http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/]]) !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[ランド・マーク]] !!関連項目 *[[アルメニア共和国の有用地図集]] *[[イラク共和国の有用地図集]] *[[イラン=イスラム共和国の有用地図集]] *[[シリア=アラブ共和国の有用地図集]] *[[トルコ共和国の有用地図集]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Kurdistan]]{{br}}[[Wikipedia英語版:Category:Kurdistan|http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Kurdistan]]{{br}}[[Wikipedia英語版:Category:Kurdish inhabited regions|http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Kurdish_inhabited_regions]] *[[Wikimedia Commons:Category:Kurdistan|http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Kurdistan]]{{br}}[[クルディスタン]]関連のファイル集アーガイブ。 *[[Wikimedia Commons:Portal:Kurdistan|http://en.wikipedia.org/wiki/Portal:Kurdistan]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}