{{toc}} !ウルミエ湖 {{br}}ウルミエこ {{br}}(Lake Urmia) {{br}}簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「ウルミエ湖」は、[[カスピ海]]南部の西方、[[ザクロス山脈]]の北方で、[[狭義のクルディスタン山地|クルディスタン]]内にある大きな内陸湖で、塩湖。[[現イラン領|イラン=イスラム共和国]]で、[[西アゼルバイジャン州]]と[[東アゼルバイジャン州]]との州域境界上に所在。  現イラン領内で、最大の湖面面積の湖。 '''【参照地図】''' *[[Physical map of Iraq, Iran, and Kuwait|http://www.sitesatlas.com/Maps/Maps/606r.htm]]([[World Sites Atlas]]) *[[Iran|http://go.hrw.com/atlas/norm_htm/iran.htm]]([[HOLT RINEHART WINSTON WORLD ATLAS]]) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  ウルミエ湖は、いわゆる[[イラニアン・クルディスタン]]と[[イラニアン・アゼルバイジャン|ペルシアン・アゼルイバイジャン]]とが重なっている地域にある。  イラン領内北西部で、[[イラク領|イラク共和国]]北部、[[トルコ領|トルコ共和国]]南東部に近い。[[アルメニア領|アルメニア共和国]]南部、[[アゼルバイジャン領|アゼルバイジャン共和国]]南部からも遠くない。 ----  「ウルミエ湖」の地名は、そう古いものではなく、1970年代初頭に、西アゼルバイジャン州州都[[ウルミエ市]]から採られた。ちなみに、「ウルミエ」は、古代シリアック(古代シリア語系統の文語)で、「水の揺り篭」といった意味だった。  [[パフラヴィー朝]]のシャー、レザー・ハーンによって、1930年代から「レザー湖」と名付けられていた。ペルシア語による古称は、「シャーヒー湖」。  古代ペルシア語では「チチャスト」。古くはラテン語古称「マティアヌス」と呼ばれ、その前は「下のアルメニア海」([[ヴァン湖]]が「上のアルメニア海」)と呼ばれた。古代アルメニア王国(大アルメニア)の3大湖の1つだった。  さらに古くは、「下のナイリ海」(ヴァン湖が「上のナイリ海」)と呼ばれていて、おそらくこれが現在知られる最も古い地名と思われる。「下のナイリ海」は、[[新アッシリア時代]]の頃の地名。 ----  概ね南北方向の長軸は、最大幅が140kmほど、短軸方向の最大幅は、およそ55kmほど。湖面面積は、およそ5,200平方km。最大深度、およそ16m。ただし、近年、年に60cmから1mほどのペースで、浅くなり、湖面も縮退しつつある。衛星写真などで見ると、湖岸一体に湖水が蒸発した跡の塩の層がベルト状に白く見られる。  ウルミエ湖は、塩分他の濃度が高く、魚類などは生息していない(水棲甲虫などは生息)。大小100を越える岩礁や小島が散在し、多数の渡り鳥が、季節的に寄留する。渡り鳥には、フラミンゴ、ペリカン、コウノトリ、カモメなどが含まれている。湖とその周辺は、ほとんどの地域が、イラン=イスラム共和国の国定公園に指定されている。同時に[[ユネスコ]]から、生態保護地域に指定されている。 ----  湖の中ほどで、西アゼルバイジャン州州都のウルミエ市と、東アゼルバイジャン州州都の[[タブリーズ]]とを結ぶ橋が設けられている。この橋は、2006年完工、開通。1970年代に着工されていたが、イラン革命で中断されたプランが、2000年頃から再開された結果。 '''【参照イメージ】''' *[[ウルミエ湖の衛星イメージ|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/3/3c/Lake_Urmia.jpg]]{{br}}(ウルミエ湖の衛星イメージ,[[NASA]],[[Wikimedia Commons]]) !さらに詳しい情報 *「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  [[新アッシリア時代]]頃の地名「下のナイリ海」は、ナイリ族と関係したもの。ナイリ族は、紀元前13世紀頃かた、アッシリアなどの古代記録に見られる古代部族。アッシリアとヒッタイトの間にあって、[[ヴァン湖]]周辺からウルミエ湖のあたりで、精強な山岳民族の部族連合をなした。少し後の[[ウラルトゥ王国]]建国に参加したと思われる。あるいは、ナイリ族自体が、素朴な部族国家を営んでいたかもしれない。  新アッシリア時代、ウルミエ湖のあたりには、マナエ王国(ミニ王国)も営まれていた。マナエ王国の中心地は、ウルミエ湖の南方で、現在の[[マハーバード]]市のあたりだった。ウルミエ湖南西に位置する[[テペ・ハサンル]]からは、マナエ王国の都市遺跡が発掘されている。  ウルミエ湖が、「下のアルメニア海」と呼ばれるようになったのは、地域が古代アルメニアに征服された前後からのことになる。 ----  [[一説に|一説に〜]]、ウルミエ湖は、ゾロアスター教聖典で「アフラ・マズダ神の接見を得た後のゾロアスターが沐浴をした」と記された湖だ、と、言われるが[[定かではない|定かでない]]。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど  「増補待ち」 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[ランド・マーク]] !!関連項目 *[[ペルシアン・アゼルバイジャン]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Lake_Urmia]] *[[Lake Profile - Urmia|http://www.worldlakes.org/lakedetails.asp?lakeid=9820]] ([[Lake Net|http://www.worldlakes.org/index.asp]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}