{{toc}} !地中海(ヨーロッパ地中海)のランド・マーク  [[地中海]](ヨーロッパ地中海)に関連した地名の内、「現存する国家や行政体の領域との関連が薄いもの」から扱っていきます。主に、海域、島嶼、海底地形などの地名が増えるでしょう。 *例えば、[[キプロス共和国]]や[[マルタ共和国]]は「現存国家」関係で、[[キプロス島]]や[[マルタ島]]は「ランド・マーク」で扱うものとします。{{br}}歴史的地域名についても、多くは「ランド・マーク」で扱うことになると思われます。  日常語で使われる「ランド・マーク」の用法とは違いますし、もちろん[[ルールブック]]でも見当たらない用法です。 !注記  このページに記す記事は、皆「PCが予め知ってていい情報」とします。 !地中海(ヨーロッパ)地中海のランド・マーク :[[地中海]] ちちゅうかい: 多くの場合、北で[[ヨーロッパ州|ヨーロッパ]]、南で[[アフリカ州|アフリカ]]、東で[[アジア州|アジア]]に囲まれた海域を意味する。海洋学では、別の定義があるが、日常会話で「地中海」と言えば、普通上記の海域を意味する。 :: 西端には[[北大西洋|大西洋]]に通じる[[ジブラルタル海峡]]があり、北岸の中部東寄りには[[マルマラ海]]を介して、やはり内海である[[黒海]に通じる[[チャナッカレ海峡]]がある。東部でも、現在は人工の[[スエズ運河]]を介して、[[紅海]]と往来できるようになっている。 :: 古代、中世は、[[7つの海|7大洋]]に数えられていた。現在の海洋学では、「[[大西洋]]の付属海」として扱われるが、一般には、大西洋とは別の海とイメージされている。同様に、海洋学では地中海の北東から続く[[黒海]]も「大西洋の付属海」とされるが、やはり一般的イメージでは、黒海は地中海に含めないことが多い。 !!あ行 !!か行 :[[キプロス島]] キプロスとう: 地中海南東海域に位置する島で、[[シチリア島]]、[[サルディニア島]]に次ぐ、地中海第3位の面積の島。[[アナトリア半島]]南岸に至近で、地中海東岸からも遠くない。「キプロス島」はギリシア語系統の地名で、英米語では「サイプラス島(Cypus)」。 :: 島域は、民族対立と国際政治との関わりで、1974年以降南北に分断されている。北側の北キプロス=トルコ共和国は、1984年に独立を宣言したが、国家承認をしているのは[[トルコ共和国]]のみと言う、事実上の独立国。南側が、キプロス共和国で、1960年に独立した国家。 :: 2006年現在、島域の南部2/3ほどがキプロス共和国の領域、北部1/3ほどが北キプロス=トルコ共和国の領域。両領域の間には、UNFICYP(国連キプロス平和維持軍)が定めた非武装停戦地帯(グリーン・ゾーン)が設けられている。他に、グリーン・ゾーンの1部をなすなどしてて、北キプロス領にU.K.軍の基地が設けられている。 :[[クリミア半島]] クリミアはんとう: 「クリミア半島」(クルィム半島)は、[[黒海]]の北岸と幅の狭い地峡で結ばれている半島。地峡の先は、幅の広い島のようになっていて、黒海と付属する[[アゾフ海]]とを区切っている。2006年現在、[[ウクライナ]]を構成している[[クリミア自治共和国]]の領域。 :: 半島部東端に位置するケラチ半島(Kerch Peninsula)は、アゾフ海と黒海との間の[[ケラチ海峡]]を挟んで、[[ロシア連邦|ロシア連邦]]、[[南連邦管区|ロシア連邦の南連邦管区]]の[[クラスノダール地方]]西端に位置するタマン半島(Taman Peninsula )と対面している。 :: 「クリミア半島(Crimea peninsula)」が英語表現で、「クルィム半島(Krym Poluostrov)」がロシア語表現。 :: 海岸線は、侵食で形成された小湾が入組みながら連続。良港が多く、古くから黒海交易の中継点として栄えた。沿岸には、保養地を兼ねた港町が多い。[[旧ソ連|ソヴィエト連邦]]時代に設けられた海軍基地が、[[ロシア連邦]]海軍、黒海艦隊の基地として運営されている。 :'''[[コルシカ]]''':⇒ '''[[コルス島]]''' :'''[[コルス島]]''': 英語名コルシカ(Corsica)。[[西地中海|地中海]]の東部海域で、[[イタリア半島]]の西、[[サルディニア島]]の北、南仏海岸の南東に位置する島。地中海の島では、シチリア島、サルデーニャ島、キプロス島に次いで4番目の大きさ。ボニファシオ海峡を挟んで、イタリア領サルディニアと至近で対面。 :: フランス共和国の領土で、制度的には「領土集合体」と規定されている。フランスの広域行政圏より、やや広範な自治権が認められた[[コルス地方公共団体]]が営まれている。 !!さ行 :'''[[サルディニア島]]''' サルディニアとう: [[西地中海|地中海]]の東部海域にて[[イタリア半島]]の西、[[コルス島]]の南に浮かぶ大きな島。地中海では[[シチリア島]]に次ぐ2番めの大きさの島。[[北アフリカ]]の[[チュニジア領|チュニジア共和国]]沿岸部から210km内外。 :: [[イタリア共和国]の[[サルディニア自治州]]が営まれていて、8つの県がある。 :'''[[スラーキ]]'''(地方): バルカン半島の南東部で、現在の[[ギリシア領|ギリシア共和国]]北東部、[[トルコ領|トルコ共和国]]北西部、[[ブルガリア領|ブルガリア共和国]]南東部に渡る地域の歴史的地域名。 :: 概ね、オスマン=トルコ末期の「東ルメリ自治州」に近い領域が3国に分割された。[[古代トラキア|トラキア地方,古代〜]]に由来する地域名だが、領域は、より狭くなっている。 :: 「スラーキ」は英語名で、現代ギリシア語では「トラーケー」、トルコ語、ブルガリア語では「トラキア」。 !!た行 :'''[[ダルマツィア]]'''(地方): [[バルカン半島]]西岸の、[[アドリア海]]東岸沿海地方を指す歴史的な地域名。[[ディナル山脈|ディナル・アルプス]]に縁取られた沿岸平野部、とイメージされることが多い。現在、その領域は、ほとんどが[[クロアチア共和国]]領の南部に含まれている。 :: 地域としてのまとまりは、少なくとも古代ギリシアのポリス時代に遡り、近世ヴェネツィアの影響も被った独特の景観を持つ港湾都市複数が存在。近海に[[ダルマツィア諸島]]を擁す。 :'''[[ディナル・アルプス]]''': [[バルカン地域]]の西部で、[[アドリア海]]沿岸部に沿う山脈。広義には後背(東方)で内陸に連なる複数の山脈列、山塊も含む。森林が多いことで知られ、登山家を中心に「ディナル・アルプス」の通称で呼ばれる。地理学では「ディナル山脈」と呼ばれることが多い。 :'''[[ディナル山脈]]''' ディナルさんみゃく:⇒ '''[[ディナル・アルプス]]''' :'''[[トラキア地方,古代〜]]''' こだいトラキアちほう: 「古代トラキア地方」は、[[南東ヨーロッパ]]地域で、[[トラキア人]]が支配的勢力だった領域を、[[ヘレネス]]が漠然と呼びはじめた古代地域名。古代ローマ帝国も地域名として継承したが、時代によって領域の異同は大きい。 :: 現在、用いられる[[スラーキ地方|スラーキ]]よりはかなり広く、最大領域では、[[ドナウ川]]に北を、[[エーゲ海]]に南を、東を[[黒海]]と[[マルマラ海]]とに縁取られ、西はほぼ[[バルダル川]]東岸の山地までとイメージされたこともあった。 :: ほとんどの地域が[[古代マケドニア]]に併合された後、全域が古代ローマに征服された。 !!な行 !!は行 !!ま行 :'''[[マリョルカ島]]''' マリョルカとう: [[地中海]]西部に位置する[[バレアレス諸島]]の主島。諸島の内では、面積、人口、共に最大。近傍にメノルカ島(北東)、イビザ島及びフォーメンテラ島(南西)が存在。[[エスパーニャ領(スペイン領)|エスパーニャ]]、[[バレアレス諸島自治州]]の行政中心、[[パルマ・デ・マリョルカ]]を擁す。 :: 英語では、しばしば「マジョルカ(Majorca)」と呼ばれるが、「マリョルカ」でも通じる。フランス語では、「マジョルク」。 ::(日本語でも「マジョルカ」と呼ばれることがあるが、日本人サッカー選手、大久保嘉人が、RCDマリョルカに移籍してから「マリョルカ」として知る人が増えてきている) :: 地中海性気候の保養地として知られ、観光業が盛ん。バカンス・シーズンには、多数の観光客が訪れ、ビーチもにぎわう。 !!や行 !!ら行 !!わ行 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[ランド・マーク]]