{{toc}} !マントル !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。 :'''英単語''':Mantle(マントゥル)  「マントル(マントゥル)」は、日常語では「袖なし外套」や、「覆い」などを意味する。(あるいは、「暖炉の前面の覆い」―― 「マントルピース」を意味することもある)  他に、「地球の[[地殻]]より内側を占めている層で、地殻よりも比重の重い物質で構成されている固体層」を指すこともある。 !追加情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小事典版推奨判定''':「情報+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' マントル(マントゥル)は、上層と下層とに大別されるが、両者を併せると、地球の容積の7割ほどを占める、とされている。 :: マントル上層は、地表から概ね30kmほど内側から(マントルがはじまる深度は場所によって異なる)。マントル下層の深度は、地表から2900kmほどまで。 :: マントル下層の深さは、地震波のS波(第2波)が伝播する深度で測定されている。マントル下層のさらに内側は、岩石が液状に溶けている地球の[[外核]]であり、S波は伝播しない。マントル層内でも、ところどころにS波の伝播が途絶えたり、伝播速度が減衰する亀裂が確認されている。 :: マントル上層と地殻との境界では、S波の伝播速度は不連続に変化する。このことから、地表から平均で30kmほどの深度からがマントル上層と測定されている。 :: また、マントル上層の内でも、地震波の伝播速度がやや遅くなる層が知られている。やや遅くなっている層が[[アセノスフィア]]と、それより上層が[[リソスフィア]]と呼ばれる。(リソスフィアは「地殻も含んだ層」と定義される) :: マントル上層から、実際にサンプル物質を採集する調査計画が、2007年実行の予定で準備されている。 :: [[日本|日本国]]で進められている「地球発見計画」の一環で、海底地殻の底、深度7000mからサンプルを採取することが計画されている。 :: これは1966年、数回の失敗の後、放棄されたモホール計画以来、2度めのチャレンジになる。なお、2005年には、やはり海底地殻を深度1416mまで採掘した調査も実行された。この採掘孔は、これまで地殻に穿たれた調査孔の内、3番目の深度記録になっている。 ---- *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小事典版推奨判定''':「情報+知性 目標値12〜14」 ::'''さらに詳しい情報''' 地殻とマントル(マントゥル)とは、構成している物質の成分比率が異なり、比重も異なる。 :: マントル上層と下層も、主要な構成物質の差から区分される。これに対し、リソスフィアとアセノスフィアは、運動のパターン(運動様態,動態)の違いから区分されている。マントル最上層で地殻と共に運動をしている層が「リソ・スフィア」と呼ばれ、その内側に「アセノスフィア」が区分されている。 :: 「マントルの上層/下層」と「リソスフィア/アセノスフィア」とは、区分の基準、区分方法が異なる別種の区分になっている。 :: マントルでは、上層部の温度が100℃ほど、下層で外郭との境界近くが4000℃ほど、と測定されている。地表では、ほとんど総ての岩石が1000℃内外で溶融してマグマ状になる。 :: しかし、地中では高圧力がかかっているため、物質は高温でも溶融できない。このため、4000℃を越える外核部より内側が、液状の層になっている。 !GM向け参考情報 *GM向けの捕捉情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など  「増補待ち」 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[地理関連の用語]] !関連項目 *[[アセノスフィア]] *[[地殻]] *[[プレート]] *[[マグマ]] *[[リソスフィア]] !資料リンク *[[Wikipedia英語版:Mantle_(geology)]]{{br}}[[Wikipedia日本語版:マントル]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}