{{toc}} !メニト {{br}}(暫定版) !記事内容追加調査中の暫定版です :'''英語表記''':Menit ![[PC|プレイヤー・キャラクター]]が予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、[[PC|プレイヤー・キャラクター]]が知ってることにしていい」情報とします。  特に無し。  「メニト」については、[[「関連技能を持たないPCは、予備知識なし」の処理|+αのワールド用語]]でも不自然ではないと思われます。 !追加情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小辞典版推奨判定''':「表現+知性 目標値8〜10」「歴史+知性 目標値10〜12」「魔術+知性 目標値10〜12」 ::'''簡単な情報''' (必要に応じて[[ゲーム前ブリーフィング]]や[[ブレイク]]を使い[[GM|ゲーム・マスター]]から素で[[プレイヤー]]に伝えてもいいかもしれない) :: 「メニト」は、古代エジプトの装飾品。普段は、ネックレスのように使われた。主に[[ハトホル女神]]と、強く関係付けられていた。 :: 推定される古代エジプトの原語音は、「メネト」とも、あるいは「メニャト」とも。 :: 壁画などに描かれた情景から、ハトホル女神と関係する宗教祭儀で、[[シストルム]]と併せて、一種のパーカッション楽器のように使われた、と考えられている。 :'''小辞典版推奨判定''':「表現+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」「魔術+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 「メニトは、[[古代エジプト]]に特徴的な[[工芸品|アーティファクト]]なのですが、注目されることはマレですな。 :: 小さめのビーズを数珠のようにつないだ物を、行く筋もを束ねます。 :: 典型的なメニトをネックレスとして使いますと、ビーズを連ねた束が胸元で三日月形のようになります。 :: ビーズを連ねた束の両端は、大玉のビーズを一連に連ねた数珠につながれます。この大玉ビーズの数珠は、縦長の札のようなパーツの上部に、左右からつながれます。 :: ネックレスとして使った場合は、この札状のパーツが、うなじの後ろで下がるようになっておりました。 :: 縦長札のようなパーツは、古くは石板や金属板で作られましたが、装飾性が増すと象牙版などで作られる例も増えました。トゥートゥ・アンク・アメンの妃の物だったメニトは、何本かの小さなビーズの連なりが、短い飾り紐を横に並べたように下げた装飾につながれています。 :: 素朴なメニトでは、札の部分に、宗教的な図形やヒエログリフが線彫りで刻まれております。新王国時代頃になると、精巧な透かし彫りの札を持った作例が知られておりますな」―― ''趣味の古美術商'' :'''小辞典版推奨判定''':「表現+知性 目標値10〜12」「魔術+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 「メニトを描いた最も古い例は、[[第6王朝|古代エジプト第6王朝]]期のもので、ハトホル女神が持物(アトリビュート)としている例が知られています。 :: ただし、古い時代のメニトは、ネックレスと言うよりは、パーカッション用(?)の打楽器だったようです。 :: ビーズを連ねた数珠の両端に金属札がそれぞれ1枚、計2枚つながっていました。大まかには、カンフー映画に出てくる、ヌンチャクに似た形でしょうか。 :: 壁画などを見ると、ハトホル女神の巫女は、古い形のメニトを両肩に担ぐようにして、首の前で数珠を揺らして、背面で2枚の金属札を打ち鳴らしたようです。片手で、シストルムを鳴らし、片手でメニトを操りながら歩いたようです。 :: [[新王国時代|古代エジプトの新王国時代]]のはじめ頃までには、メニトの札が1枚になり、ネックレスのようになったようです」―― ''考古学にかぶれた民間伝承研究家'' :'''小辞典版推奨判定''':「魔術+知性 目標値10〜12」「表現+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 「メニトは、ハトホル女神と強く結び付けられたアイテムだ。女神の息子神である[[イヒ神]]や、ハトホル女神と同一視された[[イシス女神]]、[[ムト女神]]などの女神も持物にした。 :: 人間では、まずハトホル女神の巫女が持ち、王妃や高い身分の女性も持った。これは、彼女らが、祭儀のときに巫女の役をすることがあったからだろうな。 :: 男性では、まれにハトホル女神の神官が持つことがった。ここは、女性の持つ楽器とされた[[シストルム]]と異なるな。 :: 極、例外的に、ファラオが身に着けたこともあるようだ。ファラオの就任儀式の時には、ハトホル女神の化身にみたてられた王妃か巫女が、メニトをファラオに渡す。ファラオがメニトを身につけることがあるのは、そのためだろう。 :: 逆に、ファラオが、他のいくつかのアイテムと一緒に、メニトをハトホル女神に捧げることもあった。俗世の学説では『メニトはハトホル女神の神聖なパワーを伝えるアイテム(とみなされていた)』、と言ってるが、おそらく正しいだろう。 :: メニトは、葬送のときに、護符のように副葬品に加えられた。副葬品の使用には、男性、女性の別はない。使者の来世への転生を司った[[イシス=ハトホル女神|イシス女神]]に渡すために副葬されたようだ」―― ''結社からはぐれた魔術師'' :'''【参照イメージ】''': *典型的なメニト{{br}}[[http://www.geocities.com/skhmt_netjert/menat2.jpg]]{{br}}メニトの装飾的な札の作例,[[第28王朝|古代エジプト第18王朝]]期,ニューヨークのメトロポリタン美術館収蔵{{br}}[[http://www.geocities.com/skhmt_netjert/menat-count.jpg]]{{br}}古いタイプのメニト{{br}}[[http://www.geocities.com/skhmt_netjert/early-menit.jpg]]{{br}}([[The Menit of Hathor - Ancient Egypt|http://www.geocities.com/skhmt_netjert/menit.html]],[[GRIFFIS CONSULTING|http://www.griffis-consulting.com/]]) *[[ファラオにメニトを差し出す巫女|http://egyptsound.free.fr/icono/15.htm]]([[icono|http://egyptsound.free.fr/icono/icono.htm]],[[Egypt Sound|http://egyptsound.free.fr/toc.htm]]) ![[GM|ゲーム・マスター]]向け参考情報 *[[GM|ゲーム・マスター]]向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など !!補足情報とポイント整理  古代エジプトの宗教伝統で、メニトは第1に[[ハトホル]]女神の持物(アトリビュート)とされた。  そして、ハトホル女神との関連で、次のような神々が持ち物とした。 *[[イヒ神]](ハトホル女神の息子神) *[[イシス女神]](「神々の母」としてハトホル女神と同一視された) *[[ムト女神]](「神々の母」としてハトホル女神と同一視された)  ハトホル女神が、聖なる牛の姿で描かれるときは、ほとんど、メニトを首にかけた姿で描かれた。  人の姿で描かれるときは、首にかけていることもあれば、片手に持っていることもある。 !リンク *[[+αのワールド用語]] *[[小辞典]] !!関連項目 *[[ハトホル女神]] !!資料リンク *[[Hieroglyphs - M|http://www.vivart.co.uk/hieroglyphs_m.htm]]([[Viv Art|http://www.vivart.co.uk/index.htm]]) *[[The Menit of Hathor|http://www.geocities.com/skhmt_netjert/menit.html]]([[GRIFFIS CONSULTING|http://www.griffis-consulting.com/]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}