{{toc}} !ナルマダー川 {{br}}ナルマダーがわ {{br}}(暫定版) !記事内容、追加調査中の暫定版です :'''英語表記''':Narmada River !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  ナルマダー川は、[[インド亜大陸]]の中北部で、[[デカン高原]]の北縁に刻まれた渓谷を流れている川。  [[ヴィンディヤ山地]]から流出し、ヴィンディヤ山地と[[サトプラ山地]]との間の渓谷を、概ね西流。[[スーラート]]の北方で、[[カンバト湾]]に流出。[[ヒンドゥスタン地方]]とテカン地方との境界を成す、とイメージされている。  現在も用いられることがある別称として、「ナルマダ川」、「ナルバダ川」、「ネルブダ川」などがある。 ----  2007年現在、ナルマダー川流域の大規模ダム建造計画「サルダル・サロバル・プロジェクト」は、民間の反対が根強く、多くの議論を招いてきた。  同プロジェクトは、流域に大小のダム30ほどを建造する計画で、インド共和国独立後間もない1940年代に立案されたものの、1979年にはじめて着工された。  1999年にインド共和国の連邦最高裁で是非が争われた頃から、インド社会での賛否の議論は、一段と激しくなっている。計画に対する様々な危険性の指摘を考慮し、過去10年間ほど、世界銀行などの国際機関は計画に対する基金提供を凍結してきている。  2007年現在、計画は、立ち退きを強いられた流域住民への公的保障を優先し凍結、とされている。工事が再開されるとしたらいつからで、いつ頃完工するのか、といった目処は不透明になってしまっている。かえって、建造途上で放置されている未完成のダムの影響で、ダメージを被った史跡も出ている、との指摘も聞かれる。 '''【参照地図】''' *[[India|http://go.hrw.com/atlas/norm_htm/india.htm]]([[HOLT RINEHART WINSTON WORLD ATLAS]]) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  ナルマダー川の川長は、1,289km。渓谷部では概して急流。下降近くに位置する[[バローチ]]の辺りから下流は、急速に川幅が広がり、カンバト湾への流出部では、幅20kmに広がる。 ----  ナルマダー川を「[[ヒンドゥスタン地方]]とテカン地方との境界を成す川」とする地域イメージは、もちろん歴史的に形成されたものだが、現在でも、川の北方はヒンドゥー語が主要言語として用いられる社会が営まれ、川の南方では、ヒンドゥー以外の様々な言語が、主要言語で、[[母語]]としても[[公用語]]としても用いられている。  この点で、ナルマダ川は現在も、インド南部といわゆる北インドとを分かつ境界として機能している、と言える。(ただし、左記で言う「北インド」には、やはりヒンドゥー語以外の言語が主要言語である[[北西インド地方]]などは含まれないことに注意) ----  ヒンドゥー教で、広く知られた神話、伝説では、ナルマダー川は「[[シヴァ神]]の神命により、天界から降った川」と伝えられている。ヒンドゥー教で最も重視される幾つかの神聖な川の1つとされている。また、神聖な巡礼地の1つとして知られていて、「川面を眺めるだけでも、その神聖さが巡礼者を浄化する」と言われる。  他方、おそらく14世紀頃に、ブラフマー派ヒンドゥー教の開祖と目される[[アディ・シャンカラ]]が、「ナルマダー川の河畔で、導師に出会った」とする伝承も広く信じられている。 (アディ・シャンカラは、普通ブラフマー派の開祖と目されるが、ヒンドゥー教には“シヴァ神の化身”と、唱える一派もある)  流域には、幾つもの高名な巡礼地が現存。例えば、[[プラーディシュ州]]でナルマダ流域に位置する[[マヘシャワルの町|マヘシャワル]](Maheshwar)などが、良く知られた巡礼地。  ナルマダー川巡礼者の最も崇高な巡礼は、河口の沿海部から、水源までを徒歩で辿る巡礼とされている。巡礼行の終点である水源は、マカイ山とされ、巡礼者はマカイ山に参拝した後、往路の対岸を徒歩で海岸まで辿る。当然のように河川流域に続く巡礼地が参拝されるので、通例、1年から2年はかかる巡礼になる。 '''【参照地図】''' *[[Map of Narmada (river), India|http://encarta.msn.com/map_701514974/Narmada.html]]([[msn Encarte|http://encarta.msn.com/]]) !さらに詳しい情報 *「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  シヴァ神との結びつきが強いナルマダー川では、流域から見出された水晶質の岩石で、自然に棒状の形状を成していたものが「シヴァ神のリンガ(シヴァ・リンガ)」と呼ばれ、シヴァ派のヒンドゥー教で崇拝される。シヴァ派信徒は、表面に特殊な文様が浮かび出た類のシヴァ・リンガを、幸福を招く宝として、ことに珍重する。  [[タミル・ナドゥ]]の[[タンジャブラ]](Thanjavur)に位置するブリハデスワラ寺院に奉納されているシヴァ・リンガは、特に大きな物として知られ、ナルマダー川流域から見出された物、と信じられている。 //The Brihadeeswara Temple in Thanjavur, Tamil Nadu, constructed by Rajaraja Chola I ----  ナルマダー流域を勢力圏にしているヒンドゥー教諸派の内には、聖職者集団が「ナルマダー川は、母なる女神である」との信仰を伝えているもある。これらのナルマダー川流域と結びつきの強い教派では、ナルマダー川は彼らの信じる母なる女神の名「レヴァ(川)」で呼ばれている。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど !!補足情報 :河川交通: 雨季には、大きめの帆船までのサイズならバローチの上流100kmまでは遡行できる。70t前後までのフ小型リゲート艦までなら、バローチまでは寄稿できる。が、その航行は、潮の干満周期に左右される。 :: 上記よりもさらに上流の流域では、河川を使った舟の類での通航は、普通おこなわれていない、と想定。 :: 上流域、中流域にて、ゴム・ボート、カヌーの類での川下りを試みるとしたら、かなり難易度の高い判定を課す処理を推奨。 :: 「サルダル・サロバル・プロジェクト」に伴う工事(中断中)で、一部通航が困難、あるいは不能な箇所もあることも考慮することを推奨。 :別称類: 現在も用いられる「ナルマダー川」の別称には、「ナルマダ川」、「ナルバダ川」、「ネルブダ川」などがある。 :: 上記の別称は、ヒンディー語以外の言語で、用いられる地名、と想定(詳細は調査中)。 :: ヒンドゥー教の一派で用いられる「レヴァ(川)」の呼称は、一般には、かなり熱心なヒンドゥー信徒でないと、せいぜい「聞いたことがある」程度、との処理ではどうか(?)。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[ランド・マーク]] !!関連項目 *[[デカン高原]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Narmada_River]] *[[Friends of River Narmada|http://www.narmada.org/]] *[[Sardar Sarovar Narmada Nigam Ltd.|http://www.sardarsarovardam.org/]] *[[Hindu Pilgrimage|http://www.pilgrimage-india.com/hindu-pilgrimage/]]([[Pilgrimage India|http://www.pilgrimage-india.com/]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}