{{toc}} !近東 きんとう (Near East) 簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「近東(Near East)」は、現在、単独で使用される頻度が減ってきている地域名。ただし、[[地理用語|地理関連の用語]]というよりは、[[国際的な政治、経済関係の用語|国際関係の関連用語]]として用いられることの方が多い。  指し示される範囲は、時代と共に大きく異動してきた(使用頻度が減ってきている理由になっている)。  比較的一般的な用法は、概ね「[[イラク|イラク共和国]]以東の[[西アジア]](西南アジア)に、[[エジプト|エジプト=アラブ共和国]]を加えた範囲」になるだろう。  現在は、主に、政治、経済関係の報道、解説記事や、考古学者、歴史学者、地理学者などが用いる例が多い、と思われる。  どちらかと言えば、考古学者、歴史学者、地理学者などが用いるケースの方が多くなってきている、とする[[意見もある|諸説ある]]。  しかし、現在、地理学者は、「西アジア(西南アジア)」を用いる方が、主流になっている。  考古学者や歴史学者も、「西アジア(西南アジア)」を用いるか、「[[シリア・パレスティナ地域]]」、「[[メソポタミア地域]]」「[[レヴァント地域]]」など、より限定された地域名を使うかが多くなっている。 !やや詳しい情報  「近東」の使用頻度が減ってきている理由は、指し示される範囲が時代と共に大きく異動してきたためだが、細かく見ていくと、次のような事情が影響している。 *かつて近東の一部とされていたバルカン諸国が、19世紀から「[[バルカン地域]]」に含められるようになった。さらに、[[第2次世界大戦]]後には「東ヨーロッパ」に含められるようになった。 *オスマン=トルコ帝国の消滅後、「[[中東]]」の使用頻度が増し、かつ、かつての近東の東部が中東に含まれていた。{{br}}近東からバルカン地域を除いた範囲は、中東に含まれてしまう。 *考古学、歴史学、地理学などでは、「近東は、西欧中心の[[自文化中心主義(エスノ・セントリズム)]]に基づいた世界観を、構成、補強する用語になっている」との反省が、[[第2次大戦]]前後から(特に戦後に)広まった。  「近東」は、近代の西欧諸国で、[[インド|歴史的インド]]や[[ペルシア]]を東洋とみなして、より[[西ヨーロッパ]]に近い地域を指して、漠然と用いられはじめたのだ、とみなされている。  特に、[[U.K.(連合王国)]]では、インドの植民地化が進むに連れ、インドよりも西が近東と呼ばれることが多くなった。さらに、U.K.政府は、国家安全保障に関わる政策策定で「属領も含んだオスマン=トルコ帝国領を近東とする」定義を採用。しばらくは、これが「近東」の有力な定義として影響力を持った。  バルカン地域も近東に含まれていたわけだが、第1次世界大戦末に[[トルコ共和国]]が成立、旧オスマン帝国領の多くを放棄すると、政治的な地域カテゴリとしての「近東」は、急速に意味を失っていった。 !さらに詳しい情報 *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  「増補待ち」 !GM向け参考情報 *GM向けの捕捉情報、マスタリング・チップス、アイディア・フックなど  「増補待ち」 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[国際関係の関連用語]] !!関連項目 *[[中近東]] *[[中東]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Near_East]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}