{{toc}} !ノモス :'''英語表記''':Nomes !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「ノモス(nomos)」は、現在の[[ギリシア共和国]]で用いられている地域行政区分(日本語では通例「県」と訳される)。複数形でノモイ(nomoi)。  現在、ギリシア共和国のノモスは、州にあたる13のペリフェリスの下位にあたり、全国で51区分を数える。(ペリフェリスは「州」あるいは「地域」と訳されることが多い) '''【参照イメージ】''' *[[ギリシア共和国の行政区分|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/af/GreekPrefecturesNumbered.png]]{{br}}([[ギリシャ共和国]]の行政区分,[[Wikipedia英語版:Prefectures_of_Greece]]) !追加情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小辞典版推奨判定''':「情報+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' ギリシア共和国では、州(ペリフェリス)長官は、中央政府から任命されるが、ノモスの長(県知事)は地域の直接選挙で選任されている。 //2007年現在 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' 「ノモス」は、[[古代エジプト文明]]で営まれた、経済的、行政的な地域区分。元は古代ギリシア語だが、古代エジプト史の歴史学用語として現在も用いられている。 ::(日本語では「(古代エジプトの)州」と訳されることが多い) :'''小辞典版推奨判定''':「言語+知性 目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' 古典ギリシア語では、「ノモス」は、掟や伝統的習慣、法律、道徳などを意味した。英語の接尾辞“-onomy”の語源で、例えばEconomyなど、秩序が期待される体系が含意される場合に用いられる。 ---- *「難易度が、ある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値12〜14」 ::'''詳しい情報''' [[古代エジプト]]のノモスの数は、時代によって変動があった。[[古王国時代|古代エジプトの古王国時代]]には、上下エジプトを併せ38、[[新王国時代|古代エジプトの新王国時代]]には、42のノモスが知られていた。 :: 「知事」と訳されることが多いノモスの長(ノマルケス)は、中央権力に直属する官吏であるのが、統一古代エジプトの理想形だったが、実際は長い歴史の間に、特定家系に世襲され、土豪化することも珍しくなかった。統一エジプトの分権化傾向が強まった時期には、ノマルケスが事実上の地方王権を取りしきり、統一王朝の宗主権に服す、あるいは形式的に敬うといったこともあった。 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値14以上」 ::'''専門的知識''' 古代エジプト人は「ノモス」にあたる行政区を「セペト」と呼び、運河を表す象形文字で記した。 :: 各ノモスは、伝統的に独自の標章(シンボル)を持ち、独自性の強い地方神を祀っている例が多かった。全土的な有力神が移入された場合も、ノモス独自の性格付けや神話が付け加えられ変化を被ったことが多い。 :: このことから、かつて、ノモスのルーツを、トーテムを1つにする部族集団と見る説が唱えられたが、この説は疑わしい。現在の考古学では、[[先王朝時代]]までに、近隣の村落共同体が統合される型で、後代のノモスの母胎となった地域集団が形成された、とのモデルで歴史整理が考えられている。 :: 特に、宗教的影響力の強いノモスでは、地域集団が形成された段階で、すでにかなり複雑化した社会が営まれていたと目されている。ノモスは、原型段階ですでに、単なる部族集団や部族連合社会とは異質の社会性を持っていたようだ。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など !!古代エジプトのノモス '''【参照イメージ】''' *[[古代エジプトのノモス|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2b/Nomes_of_Ancient_Egypt.png]]{{br}}([[古代エジプト]]のノモス([[新王国時代|古代エジプトの新王国時代]]),[[Wikimedia Commons]]) :'''[[上エジプト]]のノモス''': *ノモス番号=首都の古代ギリシア語名(古代エジプト語名),所在{{br}}都以外のスポット *第1ノモス=オンボス(ネベト),[[コム・オンボ]]の位置{{br}}シエネ(スウェネト,現在の[[アスワン市]]あたり) *第2ノモス=[[アポロノスポリス・マグナ]](ジェバア),[[エドフ]]の位置 *第3ノモス=[[エイレイシアスポリス]](ネケブ),[[エル-カブ]]{{br}}[[ヒエラコンポリス]](ネケン) *第4ノモス=[[ヘルモポリス]]、[[テーベ]]、[[ヘルモンティス]](イゥニィ)と遷都された *第9ノモス=[[パノポリス]](イプウ・ケント・ミン),[[アクミン]]近傍か?{{br}}[[アトリビス|アトリビス,上エジプトの〜]](フト・レピュト) *第14ノモス=[[クサエ]](クゥイス),[[アシュート市]]の北西近郊に位置する[[エル-クゥシヤ]]のあたり *第20ノモス=[[ヘラクレオポリス・マグナ]](ヘネン・メスゥト),[[イフナシヤ・エル-マディーナ]] :'''[[下エジプト]]のノモス''': *ノモス番号=首都の古代ギリシア語名(古代エジプト語名),所在{{br}}都以外のスポット *第10ノモス=[[アトリビス|アトリビス,下エジプトの〜]](フウト=ヘリィ・イブ),[[テル・アトリブ]] *第19ノモス([[末期王朝時代|古代エジプトの末期王朝時代]]に創建された,ジャアネト,[[サン・エル-ハガル]]近傍) !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]] !!関連項目 !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Prefectures_of_Greece]] *[[Wikipedia英語版:Nome (Egypt)|http://en.wikipedia.org/wiki/Nome_%28Egypt%29]] *[[(ギリシアの)エリア別トラベルガイド|http://www.int-acc.or.jp/greece/map/index.html]]([[ギリシャ政府観光局|http://www.int-acc.or.jp/greece/]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}