{{toc}} !ヴィクスの女王 ヴィクスのじょおう :'''フランス語表記''':(調査中) :'''英語表記''':the Lady of Vix !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「ヴィクスの女王」は、[[フランス|フランス共和国]]北東部のコート・ドール県で20世紀半ばに発見された、高い身分にあったはずの女性遺体の通称。[[ヴィクスの墳墓]]と呼ばれる、ケルト文化の石室墓内から発見された。  墓室の作り、副葬品の豪華さから俗に「女王」とも呼ばれるが、その素性については[[定かには解明されていない|定かでない]]。「ヴィクスの王女」と呼ばれることもある。  研究者の多くは「ヴィクスの貴婦人(the Lady of Vix )」と呼ぶ。 !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性目標値10〜12」 ::'''やや詳しい情報''' 1953年に発掘された[[ヴィクスの墳墓]]の墓室では、4輪車の車体を棺台として使い、その上に女性遺体が1体安置されていた。発掘時、木製の棺台(車体)は腐敗崩壊していて、遺骨も4散していた。ただし、頭蓋骨は完璧な状態で遺り、複顔がなされた。 :: 遺体の女性は、B.C.480年頃に35歳前後で死んだ、と分析されている。 :: 墓室の作りは、典型的な「[[ケルト首長の墳墓]]」タイプ。副葬品は、黄金製の物も含んだ装身具類、4輪車(残骸)、青銅のボウル、盃など多数の飲料器具など、大変豪華な内容。このことから、女性が高い身分にあったことは間違い無い。 :: ケルト文化での女性の社会的地位は地域によって様々だが、女性が政治的権力を握った例は、1、2の例外と、やはり少数の神話的物語を除いては知られていない。女王の俗称で呼ばれる貴婦人の素性や、当時の地位は定かには解明されていない。 ---- *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性目標値12〜14」 ::'''詳しい情報''' [[ヴィクスの墳墓]]の副葬品の内には、「[[ヴィクスのクラテル]]」など、地中海沿岸地方との遠距離交易を証拠立てる物品も含まれている。 :: このことから、ヴィクスの貴婦人は、遠距離中継交易の指導者だったのではないか? との想像もされている。 :'''小辞典版推奨判定''':「歴史+知性目標値12〜14」「魔術+知性 目標値14以上」 ::'''詳しい情報''' [[ヴィクスの墳墓]]の墳墓の近くには、セーヌ川水源の1つがあるため、[[一説に|一説に〜]]、ヴィクスの貴婦人は、セーヌ水源を司ったケルト神、[[セクァナ女神]]の崇拝と関係していた女性ではないか、とする少数意見も唱えられている。 !!GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など  「ヴィクスの女王(貴婦人)」については、[[ルールブック]]、[[限定情報]]のp.431に数行の記述があります。 ----  素人考えではありますが、「ヴィクスの貴婦人」の素性が近い将来解明される可能性はほとんどなさそうです。  と、言うのは、[[ヴィクスの墳墓]]の周辺にかつて存在していたケルト系の遺跡は、記録でのみ知られ、現代的な発掘方法が確立する前に調査されていた遺跡の実態がわからなくなっているからです。(この件は「[[ヴィクスの墳墓]]」の項を参照してください)  近隣の遺跡と関連付けることができれば、貴婦人の素性を解明する手がかりも見出せたかもしれませんが、その線は事実上絶たれているわけです。もし、将来、貴婦人の素性が解明されるとしたら、予想もしない遠隔地から関連[[遺物]]などが偶然見出された場合でしょう。  と、言うわけで、貴婦人の素性については、かなり大胆なフィクション設定を交えても、あまり面倒辻褄合わせをしないで済む、という利点があります。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]]{{br}}⇔ [[アーティファクツやオーパーツ・ソース]] !!関連項目 *[[ヴィクスのクラテル]] *[[ヴィクスの墳墓]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Vix_Grave]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}