{{toc}} !グアドループ地域圏 {{br}}グアドループちいきけん {{br}}(簡易版) !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 :'''フランス語表記''':R?gion Guadeloupe :'''英語表記''':Guadeloupe Region !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「グアドループ地域圏」は、[[カリブ海]]東部海域の[[小アンティル諸島]]で、[[グアドループ島]]を主島に、周辺島嶼も含んで営まれている[[フランス|フランス共和国]]の海外地域圏。  グアドループ地域圏は、[[リーワード諸島]]に属す島々で構成されている。主なところで、[[マリー・ガラント島]]、[[ラ・デジラード島]]、[[プティ・テール諸島]]、[[レ・サント諸島]]などが含まれている。  同じく[[小アンティル諸島]]に属す、[[サン・マルタン島]]、[[サン・バルテルミー島]]は、グアドループ地域圏から分離。現在は、それぞれがフランスの海外準県になっている。  グアドループ地域圏は、海外県も兼ねている。[[ドミニカ島]]([[ドミニカ共和国]])、[[アンティグア・バーブーダ]]の島々、[[モントセラット島]]([[U.K.領|U.K.(連合王国)]])などとも遠くない。 :'''【参照地図】''': *[[カリブ海域|カリブ海]]の地図{{br}}[[Physical Map of Central America and the Caribbean|http://www.freeworldmaps.net/central-america/map.html]]([[FREE WORLD MAPS]]){{br}}[[Caribian|http://go.hrw.com/atlas/norm_htm/caribean.htm]]([[HOLT RINEHART WINSTON WORLD ATLAS]]) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  グアドループ地域圏は、現在のフランス共和国で営まれている4つの海外地域圏の1つ。“本土領”の地域圏とは異なり、1つの県(海外県)が、地域圏を兼ねている扱い。  グアドループ島を主島に、主島の南東に位置する[[マリー・ガラント島]]、東方に位置する[[ラ・デジラード島]]、南方に位置する[[レ・サント諸島]]などからなっている。他に、国立公園とされている[[プティ・テール諸島]]もある。  地域圏の土地面積総計は、1,628平方km(内88%ほどが[[グアドプール島]])。およそ、41万人弱が居住(2007年現在)。平均人口密度は、1平方kmあたり215人ほどの計算になる。  首府(県庁)は、[[グアドループ島]]の[[バス・テール市|バス・テール市,グアドループ島の〜]]。グアドプール島南西の沿岸で、スフリエール山の南西に立地。  首府には地域行政府と地域議会が設けられ、[[フランスの国民議会|フランス共和国の議会]]にも代議員の議席を有す。地方議会の議長が、行政府の長を兼務するが、これは“本土領”の県と同様の制度。 ----  住民はアフリカ系(かつの黒人奴隷の子孫)と、混血(ムラータ)がほとんど。少数派に、ヨーロッパ系白人、インド人を主にした南アジア系、レバノン、シリアなどからの移入者(と、その子孫)、華人(中国系)がいる。白人の間では、フランス系が多数派だが、かつてノルウェーの植民地荘園が営まれていた関係でノルマン系(北方ゲルマン系)もいる。  主要言語は、フランス語とフランス語ベースのクレオール語。公用語はフランス語だが、日常会話のほとんどは、クレオール語でまかなわれている。  宗教はカトリック信徒がほとんどで91%。カソリック信徒が5%、ヒンドゥー教、及びアフリカ系宗教の信徒が計4%、キリスト教系新興宗教の信徒が2%。(パーセンテージは、いずれも、2006年推計)。  地域住民1人あたりの[[GRP]]は、2006年の統計で平均17,338ユーロ。21,780U.S.ドルに相当([[MER]]比較)。 ----  主島のグアドループ島には、15世紀末[[クリストファー・コロンブス]]が第2回の航海で上陸した。この時は水を求めての上陸で、入植などはなされなかった。元々はカリブ族の部族集団が先住していた。  17世紀頃、現在の[[セント・クリストファー島]]を拠点にしていたフランス=アメリカ諸島会社は、周辺の島々へも開拓事業を拡大。グアドループ島、[[マルティニーク島]]、[[ドミニカ島]]に入植団が上陸することになった。入植団は、黒人奴隷も移送し、サトウキビ栽培を主事業に植民地を発展させていった。  フランス王国がグアドループ島の領有を宣言したのは、1635年のこと。この前後、多数の[[カリブ人|カリブ族]]が島から放逐された。1674年にフランス王国に併合され、本格的に属領化された。  主島のグアドループ島は、その後度々,[[U.K.(連合王国)]]の侵攻を受け、占領された時期もある。1810年からの占領では、U.K.とスウェーデン王国の同盟により1813年以降、統治権がスウェーデンに委譲された。。しかし、実際は、スウェーデンから派遣された総督の下で、U.K.の植民地府が統治を続けた。フランスの統治権が最終的に確定されたのは、1815年の[[ウィーン会議]]による。  [[第2次世界大戦]]後の1946年、[[小アンティル諸島]]のフランス領の島々と共に、フランスの海外県に。内[[サン・バルテルミー島]]及び、[[サン・マルタン島]]北部のフランス領(フレンチ・サイド)は、2003年の地方選挙の結果、グアドループ海外県から分離。2007年に、それぞれ、フランスの海外準県の地位を獲得している。  2003年には、残ったグランピアン海外県が、海外地域圏も兼ねるようになった。 ----  地域圏の主産業は、観光業、農業、及び、食品加工業を主にした軽工業。観光業に付随する類を主にしてサービス業も盛ん。ただし、物品は、フランス“本土領”からの輸入品への依存度が高い。  観光客の8割以上はフランス本土領から、10%強が他のヨーロッパ諸国から、3%強が[[U.S.A.(合衆国)]]から、2%弱が[[カナダ]]から訪れている。他のカリブ諸島への観光業同様、客船で訪れる観光客が多め。  農業では、植民地時代から、サトウキビが主作物だった。近年は、果樹や穀物、根菜類の生産も増えている。精糖業、ラム酒醸造が伝統的な軽工業。  太陽発電の普及が進んでいる。 !さらに詳しい情報 *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  グアドループ島など、カリブ諸島のフランス領の島々で、公式に奴隷制が廃止されたのは、1848年のこと。  1810年に、フランス本国での革命に際し、U.K.軍が侵攻した際、奴隷解放が約されたが、この時は、黒人たちも動員してU.K.軍を撃退した後、解放の約束が翻された。  現在、黒人と、黒人と他民族の混血のムラータを併せると、島の住民のほとんどを占める(2006年の推計で75%)。先住カリブ民の子孫は、ほとんど居住していない。  黒人や、ムラータの人たちの間では、女性の民族衣装に特有のものが伝わっている。 !GM向け参考情報 *GM向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など  「増補待ち」。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]] !!関連項目 *[[グアドループ島]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Guadeloupe]]{{br}}[[Wikipedia英語版:Regions_of_France]] !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます) {{comment}}