{{toc}} !カラチャイ=チュルケス共和国 {{br}}カラチャイ=チュルケスきょうわこく {{br}}(Republic of Karachay-Cherkessia) {{br}}簡易版 !簡易版です。気づいたとこの増補、改訂、優先に大歓迎。 !PCが予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、PCが知ってることにしていい」情報とします。  「カラチャイ=チュルケス共和国」は、[[ロシア連邦]]の連邦構成共和国の1つ。[[カフカス地方]]の北部(北カフカス地方)で、[[ロシア連邦の南連邦管区]]に属している。  首都は、北部の東西中ほどに位置している[[チュルケスク]]。  東でクラスノダール地方に、北でスタヴロポリ地方に接している(両者の「地方」は、ロシア連邦の行政区の1種)。西も、ロシア連邦構成国の1つ、[[カバルダ=バルカル共和国]]の領域。  南は、[[大カフカス山脈]]の脊梁部を国境として、[[グルジア領|グルジア]]の[[上スヴァネティ]]地方西部と、アブハジア地方東部(2006年現在、自称[[アブハジア自治共和国]]領)とに接している。 ----  [[旧ソ連|ソヴィエト連邦]]時代の、1922年に、カラチャイ=チェルケス自治州として創設。1926年、カラチャイ自治州とチェルケス民族管区が分離。  その後、チェルケス民族管区は、1928年にチェルケス自治州に昇格。  1943年、[[スターリン|ヨシフ・スターリン]]による大粛清の一環で、第2次世界大戦中ドイツと結託した、とされたカラチャイ人住民は、カザフスタンに強制移住させられた。この時、いったん、カラチャイ自治州は廃止された。  スターリンの死後、1957年にカラチャイ=チェルケス自治州が再設置され、カラチャイ人たちは帰郷を許された。  旧ソ連末期の1991年に、カラチャイ=チェルケス=ソヴィエト社会主義共和国に。[[ソヴィエト連邦解体]]後の1992年にカラチャイ=チェルケス共和国に改称。 ----  ロシア語による国名正称は「カラチャイヴァ=チルキェーススカヤ・リクプーブリカ」。ロシア語通称で、「カラチャイヴァ=チルキェーシヤ」とも。 英語では「カラチャイ=チュルケス共和国(Karachay-Cherkess Republic )」と呼ばれることが多い。英語名略称で「カラチャイ=チュルケシア(Karachay-Cherkessia)」とも。 '''【参照地図】''' *[[Map of Federal Okrugs|http://www.nti.org/db/nisprofs/maps/rusreg.htm]]{{br}}([[連邦管区|ロシア連邦の連邦管区]]のクリッカブル・マップ){{br}}[[Northern Caucasus Okrug Map|http://www.nti.org/db/nisprofs/maps/southern.htm]]{{br}}(“Northern Caucasus Okrug Map”とありますが、[[南連邦管区|ロシア連邦の南連邦管区]]地図とみなしてもよさそうです。なぜか、イングーシ共和国の領域が表示されていないのが不審です。あるいは、地図製作年の関係か?){{br}}([[NTI|http://www.nti.org/]]) *[[The Republic of Karachaevo-Cherkessia|http://map.rin.ru/cgi-bin/main_e.pl?Region=karch]]([[map.rin.ru|http://map.rin.ru/]]) *[[カラチャイ=チュルケス共和国周辺の略地図|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/55/Caucasus01.png]]{{br}}(カラチャイ=チュルケス共和国周辺の略地図,[[Wikimedia Commons]],オリジナル・データは [[PANONIAN|http://en.wikipedia.org/wiki/User:PANONIAN]]氏作成) !やや詳しい情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。  カラチャイ=チュルケス共和国の領域は、14,100平方km。  領域は8割ほどが山地で、北部の2割程度の地域には、山裾の微傾斜地と僅かに起伏のある河川段丘地域とが入り混じっている。領域南東部で、[[カフカス山脈]]中最高峰のエルブルス山(標高5,642m)が、[[カバルダ=バルカル共和国]]との境界部に位置。山頂は概ね境界線上になっている。 (エルブルス山の南山麓は、グルジアの[[上スヴァネティ地方|上スヴァネティ]]西部にも広がっている)  [[クバン川]]他の主要河川は、南東〜北西方向に刻まれた渓谷に沿って流れている。首都チュルケスクは、クバン川の左岸(西岸)に面して、領域北部の東西中ほどに位置。  クバン川上流域ウスチ=ジェグタ市で、スタヴロポリ地方へ掘削された大スタヴロポリ運河が分岐。同運河流域には、灌漑農業が発達。  気候は大陸性気候で冷涼多湿。高度による気候差が大きい。  北辺の平地部の日中平均気温は、1月でー5℃程度、7月で+21℃程度。南部の高山地帯では、1月が−10℃程度、7月で+8℃程度。年間降水量は平野部での550mm、山岳部では2500mm。  北辺平地部、丘陵地は、広葉樹林帯で、河川流域を中心に黒土の土壌。南に向かうに連れ、褐色森林土に推移し、高度が上がるに連れ山岳ステップの草地に変化。 ----  人口は、2002年の統計で、439,470人。内、チュルク系のカラチャイ人住人が4割弱、カフカス系のチュルケス人住民が1割強。ロシア系住民は、3割強。  少数派としては、アバザ人(アバジン)、[[アブハズ人]]、[[アルメニア人]]、ウクライナ人、[[オセティア人]]、タタール系、ノゲイ人(ノガイス)、などが居住。  旧ソ連邦の崩壊と前後して社会主義体制を廃したカラチャイ=チュルケス共和国だが、他の旧ソ連構国同様に、経済は混乱し低迷した。  さらに、カラチャイ=チュルケス共和国の場合、共和国内の民族間の関係が、必ずしもうまくいっていない、とのも問題もある。 ----  地域の基幹産業は、機械製造業、金属化工業、鉱業、繊維産業に、農牧業。鉱業では、金を産出。  食品加工業、化学工業も営まれているが、これらの産業は、チュルケスクに集中。2006年現在、高い失業率も問題になっている。  主要な1次産品は、小麦、とうもろこし、キビ、大麦、ひまわり、テンサイ、アサ、果実。 '''【参照地図】''' *[[北カフカズ 地図|http://www.supertravelnet.com/maps/index.php?action=showmap&country=241_9009_5&language=33]]{{br}}[[Karachaevo-Cherkesia 地図|http://www.supertravelnet.com/maps/index.php?action=showmap&country=241_8052_6&language=33]]{{br}}([[Super Travel Net]]) !さらに詳しい情報 *「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。  「増補待ち」 !GM向け参考情報 !!基礎データ *目標値8〜10程度の簡単な判定で、PCが知ってることにして構わないでしょう。場合によってはプレイヤーに事前提示しても可 :'''面積''':およそ14,100平方km :'''面積対比''':[[U.K.(連合王国)|U.K.(連合王国)の基本情報 2006年版]]の6%弱。[[日本国|日本国の基本情報 2006年版]]の4%弱 。 :'''人口''':439,470人(2002年) :'''人口対比''':対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として ::U.K.の0.7%ほど。日本国の0.3%ほど。 :'''平均人口密度''':1平方kmにつき、31人程度。 ::(都市集住率は44%ほど) :'''平均人口密度の対比''':対比する統計の年度が違うので、目安として。 ::U.K.の1割ほど。日本国の1割弱。 :'''政治体制''': 2005年現在、ロシア連邦大統領に推薦された人物が、共和国議会の信任投票を経て、行政首長位に就く形式。 :: 議会の議員は、地域住民による選挙で選任される。 :'''民族事情''':カラチャイ人、4割弱。チュルケス人、1割強。ロシア人、3割強。他に、アバザ人(アバジン)、[[アブハズ人]]、[[アルメニア人]]、ウクライナ人、[[オセティア人]]、タタール系、ノゲイ人(ノガイス)、などが居住。 :'''言語事情''': カラチャイ語、チュルケス語、アバザ語とロシア語とが公用語に指定されている。 :'''宗教事情''': 調査中 :'''GDP''':2億8690万米ドル(2002年) :'''GDPの対比''':対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として ::[[U.K.(連合王国)|U.K.(連合王国)の基本情報 2006年版]]の0.002%弱。[[日本国|日本国の基本情報 2006年版]]の0.008%弱 。 :'''住民1人あたりGDP''':652米ドル :'''住民1人あたりGDPの対比''':対比する統計の準拠年度が異なるため、あくまで目安として ::U.K.の2%ほど。日本国の2%ほど。 :'''通貨単位''':ルーブル(略号 RUB) :'''首都''':[[チュルケスク]] *基礎データ内の数値は「民族事情」「宗教事情」以外の数値を、[[Wikipedia英語版:Karachay-Cherkessia]]他から参照し、端数を丸めました。 *民族事情、宗教事情の数値は、二宮健二(編、発行)『[[データ ブック オブ ザ ワールド 2006年版|データブック オブ ザ ワールド 2006年版]]』二宮書店、他、複数のソースを相互参照しました。必ずしも二宮書店の前掲書と同じ記述ではありません。 !!地勢と環境(再整理)  国土は、8割ほどが[[大カフカス山脈]]の北斜面を占め、北部2割ほどが、山脈山裾の微傾斜地になっている。  国土南東端で、領域南東部で、[[カバルダ=バルカル共和国]]との境界部に[[カフカス山脈]]中最高峰のエルブルス山の頂(標高5,642m)が位置。  [[クバン川]]他の主要河川は、南東〜北西方向に刻まれた渓谷に沿って流れている。  領域はさほど広くないが、大小170を越える河川と、130前後の湖沼とを擁す。  気候は、基本的に大陸性湿潤気候。高山地帯は、高地性寒冷気候。  1月の平均気温が−3℃程度、7月の平均気温が20℃程度。  降水は山間部に多い。 !!地域区分  地域は、クバン川右岸の東部と、左岸の西部に大別し、さらに、高山地帯と裾野部に分ける4大別をしていくと把握し易いだろう。  2002年現在、領域には4都市、7町と、139の農村集落が存在。内、首都チュルケスク他の2都市は共和国直轄都市。カラチャエフスク市は、周辺の3町を含んだ単独都市圏。  3都市以外の共和国領は、8つの行政区に区分されている。 !!人口分布  統計に基づいた人口分布は調査中。 !!主要都市 *[[チュルケスク]](首都) クバン川左岸に面し、領域北部の山地裾野部に立地。人口、116,244人(2002年)。{{br}}2002年のチュルケスクの人口は、同年のカラチャイ=チュルケス共和国の人口の、26%強にあたる。数字上の単純計算では、同国の都市居住者の6割ほどが、チュルケスクに居住している見当になっている。 *[[カラチャイブスク]] クバン川左岸に面して、国土中南部の山間に立地。山間地帯の主要都市。 !!正規の出入国ゲート :'''スカイ・ゲート''': 領域内に整備された空港は無い。 :'''国際鉄路''': ロシア連邦のスタヴロポリ地方から[[カスピ海]]方面へと続く基幹鉄路より、スタヴロポリ地方南部で分岐した支線が、チュルケスクまで到達。 :'''主要国際自動車道''': スタヴロポリ地方を経由して、[[クラスノダール地方]]に続く高速道M29から、分岐したルートが基幹道。このルートは、スタヴロポリ地方南部で分岐し、鉄道支線路と併走するように、チュルケスクまで到達。 ::(高速道M29は、クラスノダール地方でM4に接合。M4は、ロストフ州に至った後、[[ウクライナ]]に続く国際自動車道M23に連絡している) :'''河川水運''': 調査中。 // クバン川は、クラスノダール地方、[[スタヴロポリ地方]]、[[アドゥイゲ共和国]]を貫流して、[[アゾフ海]]に注いでいる。 // 河川用の中形船なら、チュルケスクまで、小形舟ならカラチャイブスクまで遡行可能(と、想定)。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]] !!関連項目 *[[カフカス地方]] *[[北カフカス地方]] *[[ロシア連邦の南連邦管区]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Karachay-Cherkessia]] *[[Republic of Karachayevo-Cherkessia|http://research.rencap.com/eng/government/region_detail0108.asp]]([[Renaissance Capital|http://research.rencap.com/eng/default.asp]]) *[[Regions and territories: Kabardino-Balkaria|http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/country_profiles/5381570.stm]]([[Country Profiles - BBC NEWS]]) !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイディア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。{{br}}(誤字脱字の訂正や、文章を整える程度では記録不要) *2007-02-07 (水) 17:54:06 鍼原神無 : 少し補完しました。 {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象になりえます)