{{toc}} !シストルム {{br}}(暫定版) *[[シームレス・ワールドの用語|小辞典ワールド編]]解説。 :'''アラビア語名''':(調査中) :'''英語表記''':Sistrum,sistra :'''フランス語表記''':Sistre !記事内容、追加調査中の暫定版です。 ![[PC|プレイヤー・キャラクター]]が予め知ってていい情報 *「判定処理なしに、[[PC|プレイヤー・キャラクター]]が知ってることにしていい」情報とします。  特に無し。  「シストルム」については、[[「関連技能を持たないPCは、予備知識なし」の処理|+αのワールド用語]]でも不自然ではないと思われます。 !追加情報 *「簡単な判定に成功すればわかる情報」とします。 :'''小事典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値=8〜10」「表現+知性 目標値=10〜12」 ::'''簡単な情報''' (必要に応じて[[ゲーム前ブリーフィング]]や[[ブレイク]]を使い[[GM|ゲーム・マスター]]から素で[[プレイヤー]]に伝えてもいいかもしれない) :: 「シストルム」は、[[古代エジプト]]にルーツを持つ、パーカッション楽器の類。古代エジプトで、宗教祭儀や祭礼に用いられ、[[コプト教]]や[[エチオピア正教会]]では、現在でも儀式で使用されている。 :'''小事典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値=10〜12」「表現+知性 目標値=12〜14」「魔術+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' シストルムは、[[古代エジプト]]では、[[ハトホル女神]]と強く結びついた楽器だった。ハトホル女神と関係する神格、例えば[[イシス女神]]や[[バステト女神]]、[[アメン神]]の祭儀で用いられることもあった。しかし、第一に、[[ハトホル女神]]に捧げる音楽を奏でる楽器とされ、女神の息子神[[イヒ神]]は、「シストルムが奏でる楽の音の喜び」を体現する、ともされた。 :: 古代エジプトのスタンダードでは、女性が扱う楽器ともされ、人間の男性はもちろん、男神でシストルムを奏でるのは[[イヒ神]]が唯一の例外とされた。(実際は、民衆的な祭礼では、人間の男性がシストルムを持つこともあったようだ) :'''小事典版推奨判定''':「歴史+知性 目標値=10〜12」「表現+知性 目標値=12〜14」「情報+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 典型的なシストルムは、青銅か真鍮製のU形パーツに取っ手をつけた、音叉にも似た形状をしていた。 :: U字形パーツの幅は、10cm〜30cm程度。内側に渡された数本の細軸に、金属製の輪、または小さな金属円盤か、四角い金属片を多数通した作り。取っ手を持って振ると、振り方に応じて、金属片が擦れ合うかすかな音から、景気よく拍子をとる音までを出すことができた。(現在のタンバリンのような楽音を想像すると遠くない) :: 少なくないシストルムの作例で、取っ手の上部、U字形パーツの根元にハトホル女神の頭部を形象った飾りが用いられてる。このタイプの作例では、U字パーツの外縁を女神の角に見立てた装飾がなされたことも多い。 ::'''【参照イメージ】''' *ハトホル女神の頭飾りを持つ典型的なシストルムの柄([[Gods and goddesses in Ancient Egypt:the main names at the main places|http://www.digitalegypt.ucl.ac.uk/religion/deitiesplaces.html]],[[Digital Egypt for Universities|http://www.digitalegypt.ucl.ac.uk/Welcome.html]]){{br}}[[ハトホル女神の頭飾りを持つ典型的なシストルムの柄|http://www.digitalegypt.ucl.ac.uk/metal/archive/uc30383.jpg]] *ローマ時代の皇帝領エジプトで用いられたコイン([[Wikimedia Commons]]){{br}}[[ローマ時代の皇帝領エジプトで用いられたコイン|http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/59/As-Hadrian-Aegyptus-RIC_0839%2CAs.jpg]]{{br}}コインの裏面に、シストルムを振る女性像が刻印されている。 :'''小事典版推奨判定''':「表現+知性 目標値=12〜14」「魔術+知性 目標値=14以上」「歴史+知性 目標値14以上」 ::'''詳しい情報''' 古代エジプト時代のテキストでは、シストルムのかすかな音は、よく「パピルスの草むらを、風がそよがせる」ような楽の音と描写されている。景気のいい楽の音の方は、4拍子のリズムで、4拍子めを休符のように振らずに3拍子を刻むことが多かったようだ。 :: 「シストルム」の名は、[[ヘレネス]]を通じて現在に伝わったもの。[[古代エジプトの言語]]では、「セシェシェト」と呼ばれた。この名前自体、シストルムのかすかな楽の音を基にした擬音語だった、と推測する説がある。 :: 典型的なシストルムは、遅くとも[[新王国時代|古代エジプトの新王国時代]]までに、基本的なデザイン・スタイルが確立していたようだ。現在、確認できる作例の多くは、この時代の物。 :: より古くは、[[アンク]]のような形状を形象った作例も知られている。[[発掘遺物|遺物]]の点数は多くもないので、アンク形のシストルムが、古い時代のスタンダードだったかどうかについては[[諸説ある]]。 :: 壁画などを見ると、ハトホル女神の祭儀では、女神のシンボルの1つ、パピルスの花束を巫女が捧げた様子が描かれている。[[一説に|一説に〜]]、シストルムを振る演奏は、儀式の際にパピルスの花束を振る身振りと、象徴的に同一視されていた、と言う。また、シストルム自体も、最初はパピルスの花束をイメージ・ソースとして作られた、とも言われるが[[定かではない|定かでない]]。 :: 楽器として実用されたシストルムの他に、葬送時に副葬品として納められたミニチュアなどが知られる。デンデラのハトホル神殿で、ハトホル女神の頭像を飾りにしている飾り柱は、シストルムをイメージさせる、とも言われる。 ::'''【参照イメージ】''' *アンクに似た形のシストルム([[Royal Symbols|http://www.civilization.ca/civil/egypt/egcgov5e.html]],[[Mysteries of Egypt|http://www.civilization.ca/civil/egypt/egypte.html#menu]]){{br}}[[アンク形のシストルム|http://www.civilization.ca/civil/egypt/images/govts16b.jpg]] *[[エチオピア正教で用いられたシストルム|http://www.hmml.org/exhibits/EthiopiaExhibit/Rattle.html]]([[Hill Museum & Manuscript Library|http://www.hmml.org/]]) //---- //*「難易度がある程度高い判定に成功すればわかる情報」とします。 ![[GM|ゲーム・マスター]]向け参考情報 *[[GM|ゲーム・マスター]]向けの補足情報、[[マスタリング・チップス|チップス集]]、[[アイデア・フック]]など  「増補待ち」。 !リンク *[[+αのワールド用語]] *[[小辞典]] !!関連項目 *[[イヒ神]] *[[ハトホル女神]] !!資料リンク *[[Wikipedia英語版:Sistrum]] *[[Wikimedia Commons:Category:Sistra|http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Sistra]]{{br}}シストルム関連のファイル集アーガイブ。 !活用や検討 !!活用 *このページの記事を踏まえた、[[アイデア・フック]]、使ってみた[[シナリオ]]、セッション・レポ、などなど {{comment}} !!重要な改訂の情報 *内容に追加、変更があった場合のみ、でいいでしょう。 {{comment}} !!検討 *このページの記事内容についての質問、重要な疑問、改訂の要望など *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は、随時書換え対象となりえます) {{comment}}