{{toc}} !標準語 ひょうじゅんご (Standard Language) !PCが予め知ってていい情報  「標準語(Standard Language)」とは、「ある社会でスタンダードとされる使用法に則して用いられた言語」を意味する。書記法(書き言葉)、話法(話し言葉)を問わない。 !追加情報 :'''小辞典版推奨判定''':「言語+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 「ある言語について、これこれの用法が、スタンダードだ」とする言語使用者の意識、理解内容も「標準語」と呼ぶことがある。こちらは特に「規範意識としての標準語」などと言う。 :: 例えば、ある時代、英語使用者の間では、「クイーンズ・イングリッシュこそ英語使用のスタンダードだ」という意識が共有されていた、と言われる。「実際は、このような規範意識が共有されていたのは、社会上層に限られていた」との議論もあるが、ここでは置いておく。 :: この場合、「クイーンズ・イングリッシュ」としてイメージされる使用法が、「規範意識としての標準語」にあたり、実際に使用され通用した言語の使用法が「スタンダードとしての標準語」を成した。 :'''小辞典版推奨判定''':「言語+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」 ::'''やや詳しい情報''' 各種メディアが発達した現代では、「標準語」は、メディアでの「[[共通語]]の用法」とイメージされがちで、ことに、[[方言]]との対照が、クローズ・アップされがちになる。 :: しかし、方言と標準語の関係を、標準語中心に捉えるのは、実用本意の便宜的な捉え方とは言える。実用に限っての整理としては悪いわけではないが、歴史的経緯を整理するには、諸方言の関係を優先し、標準語の位置付けも「諸方言の関係」の一部として整理していく必要がある。 !GM向け参考情報  言語学の主流では、「[[共通語]]は、意思疎通をおこなうための便宜的な言語使用」であるのに対し「標準語は、人為的に整備された規範的な言葉」と言った整理がされます。  これは、言語学的な「共通語」の定義が、日常語での意味より広いため導かれる主張です。(言語学で言う「共通語」は、例えば、「国際的な商取引など、より限定されたTPOで使用される言語」もカバーする定義になっています)  一方で、[[社会言語学]]のように日常生活での言語使用を中心に考えると、共通語と標準語との対照点を、便宜的な使用か、人為的な整備かに限定していくのは、ややピント外れと思えてきます。  日常生活での言語使用を中心に考えると、「社会のスタンダードだ、と意識される標準語」とは、「共通語として、用法が標準化された言語」であることが圧倒的に多いからです。  つまり、日常生活で意識される範囲では、「共通語」も多かれ少なかれ人為的に整備された言語と言えます。「標準語」と「共通語」の区別が曖昧化しがちなのにも、それなりの理由はあるわけです。  さて、[[ワールド・ワイド]]な調査に従事する[[ブルーローズ|ブルーローズ部門]]のPCは、[[共通語]]については、日常的な用法以外の意味も押さえていった方がいいでしょう。しかし、「標準語」の方は、あまり言語学的な定義には拘らなくてもいいように思えます。  ただし、「標準語」と「[[方言]]」とを対比する場合は例外です。シナリオ傾向にもよりますが、種種の方言の関係を整理する場合には、「標準語」の定義も検討する必要が生じるでしょう。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ワールド編]] !!関連項目 *[[方言]] !!資料リンク *[[標準語|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%99%E6%BA%96%E8%AA%9E]] *[[共通語|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E9%80%9A%E8%AA%9E]] *[[方言|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B9%E8%A8%80]] *[[公用語|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E7%94%A8%E8%AA%9E]] **([[ウィキペディア|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8]]) !活用や検討 !!活用 !!検討 *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで) ----