{{toc}} !至高体験 しこうたいけん  [[アストラル・システム]]や[[超古代文明]]の遺産との接触時に、[[「共感+直観」判定]]をおこなった結果、達成値30以上を出したときに、[[キャラキター]]が体験する、強度の強い幻視体験。  多くの場合、どこかしら宗教的な雰囲気を伴い、神話的なイメージの超常存在との邂逅を幻視する。  至高体験が生じることになったら[[シーン・チェンジ]]。ブレイクを挟んだ次のシーンは、至高体験の説明や描写からはじめられる。 ([[ルールブック]]、p.108〜109) !!処理  [[アストラル・システムとの接触]]の1種なので、忘れずに[[パニック]]状態や、関連[[縁故]]の付与を判定処理すること。  GMはシナリオを考慮して、至高体験の内容を決めて構わない。  あるいは、ブレイク中に至高体験をするキャラの担当プレイヤーに希望を尋ねてもいい。(ルールブックでは「プレイヤーと相談してもいい」と記されている)  または、通常型の[[運試し判定]]をおこなって、出たカードの天体イメージに併せて至高体験内容の趣向を決めることもできる。天体ごとの趣向については、ルールブック、p.108〜109参照。  運試しを活用する場合は、ブレイク前か、場合によっては、ブレイク中に処理しておくといいだろう。  なお、運試しを使うにしろ使わないにしろ、至高体験のイメージを膨らませるために、GMは天体ごとの趣向にも一通り目を通しておくことをお勧めする。 !!至高体験の趣向  ルールブック(p.108)には、次のようにある ""〔前略〕ときにはアストラル・システムを宗教的なビジョンであると「解釈」することで受け入れることに成功する人々がいる。彼らはアストラル・システムを神の領域、あるいは天界と感じて、その仕組みを、いま自分たちが語ることのできる宗教の言葉に置き換えて理解するのである。  引用個所の前後の文脈を見ると、[[シームレス・ワールド]]の歴史上、至高体験を得た人々の典型的な態度についての説明と思える。  引用した個所の前には、「もしアストラル・システムとの接触で感知する情報のすべてを理解できたら、神のごとき力を得られるはずだが、人間にはそうした理解力はない」旨が記されている。  [[アストラル・システムとの接触]]で感知した情報を理解しきれないために、その一面を解釈し、部分的な理解を得る、ととっていいだろう。  ルールブック、p.109には、「至高体験がきっかけになって信仰に目覚めるという事例もしばしばみられる」とある。  PCの場合、もちろんこの辺は担当プレイヤーに委ねるべきで、別に、史上の有名宗教家と同じような振る舞いをPCにさせなくても構わないだろう。  GMの方で、描写、説明する神話的超常存在との邂逅の方は、上記の線に沿った趣向が望ましい。  例えば、夢の中のような曖昧さを意識した演出や、[[黙示録]]、歴史上の宗教家、修行者の[[神秘体験]]に見られるようなシュールな幻視の演出など。  なお、無宗教をポリシー設定にしているキャラでも、生活環境で普段は意識せず見聞きしている宗教的イメージに沿った幻視を体験することがある旨が、p.109に記されている。 !!運用  GMは、至高体験の活用法を、[[キャンペーン・プラン]]の流れの内で考えることをお勧めする。  至高体験には至らない[[アストラル・システムとの接触]]よりも、印象的で、長期的な示唆(予兆)をキャラに与えることが望ましいだろう。  また、至高体験を得るキャラは原則として1人なので、他のプレイヤーが退屈しないように工夫したい。対象キャラに示す予兆も、曖昧ではあっても、キャンペーンの行く末を思わせ、他のプレイヤーも興味を持てる路線の方が好ましいだろう。  普段のセッションでは、アストラル・システムとの接触を多用しない、というグループもあるかもしれない。接触を多用しなければ、いきなり至高体験にいく可能性は高くないと思えるが、その場合でも至高体験の特異さは意識したいところだ。 !リンク *[[小辞典]]{{br}}⇔ [[小辞典ルール編]] !活用や検討 !!活用  曖昧な予兆、とかシュールな幻視とか言われても戸惑うGMさんは、とりあえず、アニメや映画で作中人物が幻覚の類を体験するシーンを参考にすることをお勧めしたい。 *なんだったら、「ガンダム」で、ニュー・タイプが幻覚(?)を見るシーンでもいいし、「エヴァンゲリオン」でもいい。宗教的雰囲気と言っても、特に狙いがなければフレーバー程度であっても構わないだろう。(ただし、ルールブックにある天体ごとの趣向程度のフレーバーは意識した方がいい) ----  キャンペーン・プランにもよるが、GMとしては、キャンペーンの中盤には[[至高体験]]を狙いたいところ。キャンペーン全体のクライマックスへの布石を意識してのことだ。 *[[アストラル・システム]]関連を、キャンペーンの背景に絡ませてる場合は、中盤初期の4、5回めセッションでは至高体験を狙いたい。 *さほど深くアストラル・システムは使ってないけど、意識はしてるよ、って場合は6、7回めあたりを狙い目にするといいかもしれない。 ----  ルールでは、達成値30以上が至高体験の条件になっている。GMがキャンペーン・プランとの絡みで至高体験を狙う場合は、例えば、秘境にある聖域で、「共感+直観」判定にはじめからボーナス(+修正)を設定しておく、などの手が考えられる。 *あるいは、ミッションのキーになるオーパーツに、「特定の縁故を有するキャラが手を触れて「共感+直観」判定をすれば、ボーナスを得る」とのパワー設定をしていく、なども手だ。 ---- !!検討 *検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで) ----