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標準語

標準語 ひょうじゅんご (Standard Language)

PCが予め知ってていい情報

 「標準語(Standard Language)」とは、「ある社会でスタンダードとされる使用法に則して用いられた言語」を意味する。書記法(書き言葉)、話法(話し言葉)を問わない。

追加情報

小辞典版推奨判定
「言語+知性 目標値10〜12」「情報+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 「ある言語について、これこれの用法が、スタンダードだ」とする言語使用者の意識、理解内容も「標準語」と呼ぶことがある。こちらは特に「規範意識としての標準語」などと言う。
 例えば、ある時代、英語使用者の間では、「クイーンズ・イングリッシュこそ英語使用のスタンダードだ」という意識が共有されていた、と言われる。「実際は、このような規範意識が共有されていたのは、社会上層に限られていた」との議論もあるが、ここでは置いておく。
 この場合、「クイーンズ・イングリッシュ」としてイメージされる使用法が、「規範意識としての標準語」にあたり、実際に使用され通用した言語の使用法が「スタンダードとしての標準語」を成した。
小辞典版推奨判定
「言語+知性 目標値10〜12」「歴史+知性 目標値12〜14」
やや詳しい情報 各種メディアが発達した現代では、「標準語」は、メディアでの「共通語の用法」とイメージされがちで、ことに、方言との対照が、クローズ・アップされがちになる。
 しかし、方言と標準語の関係を、標準語中心に捉えるのは、実用本意の便宜的な捉え方とは言える。実用に限っての整理としては悪いわけではないが、歴史的経緯を整理するには、諸方言の関係を優先し、標準語の位置付けも「諸方言の関係」の一部として整理していく必要がある。

GM向け参考情報

 言語学の主流では、「共通語は、意思疎通をおこなうための便宜的な言語使用」であるのに対し「標準語は、人為的に整備された規範的な言葉」と言った整理がされます。

 これは、言語学的な「共通語」の定義が、日常語での意味より広いため導かれる主張です。(言語学で言う「共通語」は、例えば、「国際的な商取引など、より限定されたTPOで使用される言語」もカバーする定義になっています)

 一方で、社会言語学?のように日常生活での言語使用を中心に考えると、共通語と標準語との対照点を、便宜的な使用か、人為的な整備かに限定していくのは、ややピント外れと思えてきます。

 日常生活での言語使用を中心に考えると、「社会のスタンダードだ、と意識される標準語」とは、「共通語として、用法が標準化された言語」であることが圧倒的に多いからです。

 つまり、日常生活で意識される範囲では、「共通語」も多かれ少なかれ人為的に整備された言語と言えます。「標準語」と「共通語」の区別が曖昧化しがちなのにも、それなりの理由はあるわけです。

 さて、ワールド・ワイドな調査に従事するブルーローズのPCは、共通語については、日常的な用法以外の意味も押さえていった方がいいでしょう。しかし、「標準語」の方は、あまり言語学的な定義には拘らなくてもいいように思えます。

 ただし、「標準語」と「方言」とを対比する場合は例外です。シナリオ傾向にもよりますが、種種の方言の関係を整理する場合には、「標準語」の定義も検討する必要が生じるでしょう。

活用や検討

活用

検討

  • 検討の項は記名記入を推奨(無記名記入は書き換えられても仕方なし、ってことで)

更新日時:2005/12/24 22:30:59
キーワード:
参照:[共通語] [方言]
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