アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストの洞窟群
- アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストの洞窟群 アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストのどうくつぐん (The Caves of the Aggtelek Karst and the Slovak Karst)
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アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストの洞窟群 アグテレク・カルストとスロヴァキア・カルストのどうくつぐん (The Caves of the Aggtelek Karst and the Slovak Karst)
やや詳しい情報
洞穴群の位置は、ハンガリー側で、スロヴァキアとの国境の中央部東寄り。スロヴァキア側にあるタトラ山脈(西カルパティア山脈の一部)に連なる山地南麓にあたる。
712と言われる、洞穴群の複合。鍾乳穴では、様々な色や形の石筍が見られ、ごく薄い鍾乳石が細かく密集してレースのカーテンのようになっている洞窟もある。洞窟内の平均気温は10℃ほど。一般参観客は、内部をガイド・ツアーに従って周る形式。
高さ25mの石筍が見られる通称「天体観測所」、間口30m×奥行き120m×高さ40mの通称「巨人の広間」、長さ500m×幅15mの地中湖を擁す通称「岩の広間」などが名所。
ちなみに、「岩の広間」の地中湖では、ボート遊びも楽しめる。また、夏季の観光シーズン(7〜8月)にコンサートやオペラが上映される通称「コンサートの広間」もある。他に、特徴的なスポットとしては、ぜんそくなど呼吸器系疾患の療養所として活用されているスペースもある。洞窟内の清浄な空気を利用、とのことで、年間数百人の患者が訪れている、と言う。
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バラドゥラ洞(バラドゥラ=ドミッツァ洞とも)
全長約25kmと洞窟群の中でも最大規模。北側の5.6kmはスロヴァキア領に属する。
入ってしばらくのあたりは、内外の温度差により、洞窟から水蒸気があがっている。
事実は未確認だが、洞穴内では国境を越えて行き来できても、双方の国の洞穴出口で、チェックされ、普通は国境越境はできない。それ以前に、普通の参観客は、ツアー・ガイドに管理されている、と想定。
ドミツァ洞穴
スロヴァキア側の洞穴群で最も大きく7kmほど。ハンガリー側のパラドゥラ洞につながっている。
ドブシンスカ氷穴
全長1.2kmの氷でおおわれた洞窟。まだ氷河時代だった40万年ほど前に、天井が陥没。地表から閉ざされ、太古の冷気が封じ込められていた。
周辺環境
気候帯としては、温帯気候に近く四季もあり、降水も多い。洞穴群の地区はやや冷涼。夜や雨天にはかなり冷え込む。
洞穴群が位置する石灰岩台地は、典型的な温帯石灰地質のカルスト地形を示している。
現地までのアクセス
ハンガリー側では、首都ブダペシュト?からグテレク国立公園まで、バスで4〜5時間。あるいは、北部の丘陵性高地にある町エゲル?、などがやや近い。
スロヴァキア側では、地方都市コシツェ?から、急行列車で1時間の位置にあるロジュニャヴァの町から、本数の非常に少ないバス便があるのみ。なお、スロヴァキア側のアクセス・ルートは、ある程度険しい山間自動車道と想定。
キーワード:[ハンガリー] [世界遺産] [新石器時代] [スロヴァキア]
参照:[カルパティア山脈] [ユネスコ世界遺産]