エンプーサ
幻獣・魔獣
エンプーサ
Empusa
発案者:ペナルティ
分 類=幻獣/魔獣
レ ベ ル=6
距 離=500メートル
効果範囲=個人
持続時間=潜在を続けている限り
効 果=目標に毎晩悪夢を見せて衰弱させる
種 別=目標値、呪い
対抗/優越(ナイトメア)
非対抗/優越(ナイトメア)
拡 大=−
抵 抗=なし
エンプーサは、夢幻界の魔獣です(妖魔に分類すべきと主張する賢者達もいます)。
名は「強引なる侵入者」を意味します。その肉体と精神は未分化であり、物質界に於いては純然たる情報体に過ぎません。怪物判定の知名度は16、伝承知識判定の知名度は12となります。
夢の中に登場する姿は美しい娘で、手には鉤爪があり、背には蝙蝠の翼を具えます。また、片脚が青銅で出来ており、もう片脚は驢馬のものです。人間程度の知能を具え、自己の利益に抵触しない限りは理知的に振舞います。
この魔獣は、他者の精神に潜在することで養分を得ます。
500メートル以内に隣接する、睡眠状態の精神の間を自在に転移できます。対象は、夢を見るような自然の精神を持つ生物でなければなりません。また、対象の精神抵抗基準値は8未満である必要があります。
精神に潜在されている者は、精霊魔法“ナイトメア”の影響下と同様の効果を被ります。このときに失われる精神力が、エンプーサが己を維持する養分となるわけです。
有知呪詛と表現できるエンプーサは、“リムーブ・カース”等により存在を祓うことが可能です。エンプーサの魔法強度は15です。これによる消去は、エンプーサの即死と同義となります。
また、情報体であるが故に、己と同質の情報や概念……総じて呪詛は、占有の妨げとなります。他の呪いを施された者や、夢の中で悪罵を発する者からは、退去することが少なくありません。
能動的な退去を行なうためには、もちろん、睡眠状態の者が500メートル以内にいなければなりません。また、潜在している対象が死亡等して精神が失われた際、転移できる先がなければ、エンプーサも死ぬことになります。
キーワード:
参照:[幻獣・魔獣]