かつて剣を司る神──ラブルス(ギリシャ語で両刃の斧=ラブリュスより。これはラビリントス/迷宮の語源でもあるという)がいた。{{br}}  ラブルスは、マイリーの下位神ともブラキの下位神とも言われ、もともと権威の象徴である剣を至高神と暗黒神に捧げていた。だが、神代の大戦が勃発するに当たってなお、光と闇の両陣営に武器を提供し続け、ついには両陣営の放った竜王によって滅ぼされた。{{br}} {{br}}  ラブルスは、フェネスら中立神と一線を画したトリックスターめいた立ち回りをしたが、本質は“鍛える”ことにあったという。{{br}}  大戦時、ラブルスの[[神剣]]は神々だけでなく、光と闇の両陣営に与する人間ないし巨人の手にも渡った。{{br}}  ラブルスの創剣の特徴として、“必ず一対として創る”ことがある。対となる剣を対立する両者に渡し、その衝突によって剣の性能と練磨を図ったというのだ。{{br}}  もともとラブルスの神剣は神々が用いるほど強力である。さらに神剣の能力として伝えられる一つに、魔法の無効化がある。神代にはハイエルフのように、ドワーフやグラスランナー、ケンタウルスなども現代より魔法的な存在であり、世界には魔法が満ち満ちていた。武器としても比類なき神剣に加え、“兵器”であった魔法を封じられた人々や妖精は、神剣を以ってするほかに抗する術を持たなかった。だが、“鍛えるための”神剣は、そのために呪いも付され、使い手を試し続けたため、多くの悲劇を生んだ。{{br}}  断片的に数多くの伝承に姿を残す神剣だが、いずれも激戦の中で遺失してしまった。今日ではラブルスを奉じる[[剣神教団]]を除けば、存在を知る者さえ数少ない。{{br}} {{br}}{{br}} 投稿者:周防