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そもそも異能とはなんなのか

そもそも異能とは何なのか

 背景世界的な話しをするなら、人間が相互に行っている非言語的かつ記号的なコミュニケーションのうち、お互いの表層的な心情、深層的な心情、肉体の諸状態に強く干渉しうるものを、異能と表現する。もっともあらゆるコミュニケーション様式も、これらの部分に影響を与えていることは間違いなく、だから、そのなかでもとくに明示的な“わかりやすく異常な”効果を与えるのが異能と定義されている、というのが実態に近い。一応背景世界情報に“強侵襲性超認知操作(Intencive-Cognitive Controlであってるかな?)”という名前があるが、これこそフレーバーワードというもので、程度の差異くらいの意味しかもたない。

 まあ強いて言い換えてみれば、人間が誰しもやっているコミュニケーションの戯画的なデフォルメといえるかも知れない。たとえば月夜埜綺譚では手から殺人光線が出るキャラクターを作れるが、現実には、そんなことをしなくても時間をかけて責め立て人を殺すメッセージを作り出してしまう人間はいくらでもいる。(たぶん僕もできる。)ましてや、恐怖と守りたいものと壊したいものという様々なメッセージの結晶といえる「武器」によるコミュニケーション(殺し合い)は、手からビームを出すやりかたのコミュニケーションとさして本質的には変わらないだろう。

 というか、変わらない、という立場をとるのがエレメントで表現される月夜埜綺譚の異能の本質である。あくまでコミュニケーションの界面でもって人物を記述するこのシステムにおいて、それはキャラクターが得意とする、あるいは得意とせざるを得ない、一つのコミュニケーション様式なのである。

(このへんは、いわゆるひとつのテーマとやら、の領域だが、まあこのwikiはどのルールがどういう意味を持っているか、というのを赤裸々に公開しながらよりよいものを探っていく、というのがみそなので、これでよいと思う。)

(テストプレイヤー諸氏からすれば、テストプレイキャンペーンにおける、月夜埜綺譚世界最大最強を誇る“世界の中心”たる能力のその性質を見れば、上が何を言っているかは簡単に理解してもらえるだろう。)

更新日時:2005/11/19 09:41:25
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参照:[続・月夜埜綺譚 開発ノート]