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コミュニティ

コミュニティとは

 キャラクターがもつ、出自、および後天的な人間関係であり、あるいは得意分野であり、ベット&レイズ?などと関係することにより一発逆転の可能性も秘めたもの、である。特定の人間関係・集団から想像できるあらゆる行動、たとえば「交渉」「人員集め」「コミュニティ全体による運動」「コミュニティ構成員をつてとした情報収集」「人間関係をベースとした腹を割った話し合い」などに用いることができるが、当然ながら、コミュニティに属している責任を有形無形に負わなければならない。ルール的には、まず「カレンダー」による行動制限として表れ、他にも「年功序列」等の制限事項が存在している。これに加え、ゲームマスターサイドから、コミュニティ構成員を解した依頼を無碍に断ることは、「受動的コミュニティ・ロール」が発生し立場の危機となる。

 また、強調しておかなければならないのは、月夜埜においては、ある能力が“個人”に属するものなのか、そのキャラクターの“関係”に属するものなのかは、はっきりと峻別されていることである。もちろんコミュニティは“関係”に属する代表的な能力であり、すべてのポイントを失うと社会的に死亡する。

コミュニティの内訳

 コミュニティはその内訳として、以下を持つ。

レベル
レベルである。ダイスロールはコミュニティといずれかひとつの能力値を加算して行うので、ダイスロールの基本値となるものである。さらに、ベット&レイズ?に使用できる資源でもあり、1レベル消費することによって、1段階のベットを行うことが出来る。ちなみにコミュニティのレベルはゲーム内時間の1ヶ月に対して1点回復する。セッション内でも、インターセッションでも変わらない。ダメージを負った複数のコミュニティがあればいっせいに横並びで回復していく。
種別
「地縁」「関係」等あるが、キャラクターメイキング時以外には意識する必要は無い。(キャラクターメイキング時には、データの表記に「〜系からいくつ」といったものがあるため、このような欄を用意している。)
カレンダー制限
コミュニティをとることによって生じる、カレンダーの制限。何曜日の、どの時間帯の、拘束内容、が指定される。
制限
コミュニティに属することによる制限。たいていは、どういう形で他人の言うことを聞かなければならないかが、ルール的に記述されることになる。
特典
特典。だが、現行バージョンでは、「異界情報」「UW情報」以外に対して有効に使われていない節がある。これはもともとコミュニティが万能だからだが、ちょっとどうにかしたほうがいいかもしれない。
特殊要件
コミュニティを取得することによって付加される、特殊な背景情報。以前のものと違ってルール的にした意味をもたせる予定。

(コミュニティは行動内容に即して、すべての能力値を使用することが出来る。また、ロール時においては原則として交渉系エレメントのみを使用できるが、コミュニティに限定された感覚・技術などが想定される際に、その他のエレメントの使用を宣言することは構わない。ただし、メタエレメントを使うことは出来ない。)

現行コミュニティ

家族

職場

旧家筋

繁華街

ニュータウン

警察

役所

土建業界

製造業界

サービス業界

学会

ネットワーク

スポカル

兎亭

安積

追加予定コミュニティ

キッズ

  • [系列:特殊]
  • [カレンダー制限:「夕」の時間帯に「/」]
  • [制限:年功序列]
  • [特典:異界情報]
  • [特殊要件:境界人(NPCのみ)]
  • 中学生以下の子どもたちにのみ伝わる情報網。もっともコミュニティという社会的なまとまりが生じていることはまれで、実体のない“ある種のことを共有する同年代性の情報空間”といったほうが実態に近い。彼らは個別のつきあいは薄いのに、妙にうわさ話が速かったり、都市伝説の伝播の主だった温床になっている。まあそういうことを表現するコミュニティ。中学生以下の子どもだけが取得でき、高校生以上になった時点で抹消される。

門衛

  • [系列:特殊]
  • [カレンダー制限:なし]
  • [制限:従順]
  • [特典:UW情報]
  • [特殊要件:門衛]
  • “自由より世界を守る堕落した正義の使者”月夜埜綺譚世界の統和機構、管理システム、東方算法騎士団、フリーメーソン…はちょっと違うな、けれどスピードワゴン財団かもー、な秘密組織「門衛」のメンバーであることを示すコミュニティ。異能者でなければアルファベット3文字のトリプルネームメンバー、異能者であればアルファベット2文字のダブルネームメンバーとなる。彼らの大きな仕事は世界の敵(となる恐れの強い異能者)の排除だが、そんな大義名分はどこ吹く風、強力な政治力を背景に好きかってする人たちと、自分の正義の味方業に疑問を持つ多くの若者を生んでいる組織である。ちなみに誤解を受けないように特記しておくが、門衛は軍事力なんぞで世界を支配しているわけではない。その特殊な能力を応用した経済力と技術力、それから今の科学技術ではなかなか追いつけない諜報能力、そして戦争では絶対に役に立たないが要人を殺して回るには十分すぎる強力な暗殺組織、によって世界中の権力者に恐れられている、のである。基本的に風姿によって選ぶことによってのみ取得できる。指令は絶対だが、うまくやることはできる。

その精神論、ほか

 コミュニティは大変危険な能力である。なんでもできる。でも、一見なんでも出来ないと見えるところにこの設計のある種の肝が存在しているかもしれない。でもそれは、実のところプレイヤーに対してある種の善意を要求するということである。それがこのダイナミックなプレイヤーへの権力移動を可能にしているわけだから、ある意味でトレードオフとは言えるが、実のところこのシステムが商業の売り物にならない隠れた要件かもしれない。

更新日時:2006/02/24 23:05:24
キーワード:
参照:[キャラクターは何でできているのか] [続・月夜埜綺譚 開発ノート] [特殊要件]