職業
職業、とは
キャラクターの社会的な顔を意味するアウトライン。月夜埜綺譚は日常生活を主舞台とする作品なので、一番生活にまつわる要素を多く決定するパラメータとなる。
(ただし、一部の風姿を選択した場合は、「かりそめの表の顔」となる。しかし社会的立場として縛られていることは変わらない。)
主に、キャラクターメイキング時に使うが、「職業」の変更ルールを使った場合は変化する。
職業の変更ルール
前提として
職業にせよ、家庭にせよ、変更ルールは、原則として実態はプレイヤーが選択するものとしてデザインされている。よーするにパラメータがある値を指したときに、理由付けしてキャラクターのプロファイルを変えようか、という演出を助けるためのルールであり、ペナルティとして与えられるものではない。
職業は家庭ほどにゲーム中に頻繁に変更が加わることが想定されていない。これはそも職業の状態が、家族の状態ほど多様ではないことが理由である。リアルな世界においても、お金を稼いで、生活する、という意味での職業スタイルは種別としてそれほど多いものではない。逆に言うと、家族はリアル/物語上の要請双方においても多様なスタイルをとりうることができ、変化に意味が生じやすい、といえる。
職業の変更ルールはこういう精神の背景で、サラリーマンの職業変更や起業、ないしは一般の就職を扱うためのルールである。人間、職業をなくそうが早々死ぬものではないし、実のところ五体満足である限り食っていくだけなら何とでもなる。(高齢や五体が不満足である場合には別の理屈があるが、いまのところそこまでこのゲームの手を広げる余力がない。これはある種の敗北宣言として。)その多様性の乏しさはそういった事実にも起因しているかもしれない。
(ちなみに、生活習慣の領域で職業の方がウェイトが高く、能力値の配分の上で家庭の方がウェイトが高いのはデザイン上の明確な意味がある。)
職業変更のルール
職業の変更は家庭のようにそれぞれには起因しない。自分が属しているグループを参照し、以下の表に従うこと。
グループ:小学生
- アップ:年齢が達したら→中学生
- ダウン:家族0→社会的死
グループ:中学生
- チェンジ:年齢が達したら→高校生/一般職系/フリーター/自由業/アングラ
- ダウン:家族0/職場0→社会的死
グループ:高校生/大学生
- チェンジ:年齢が達したら→大学生/管理職系・隠居系を除くすべて
- ダウン:職場0→フリーター/アングラ
グループ:一般職系
- チェンジ:任意→大学生/専門職系/自由業系/主婦系
- チェンジ:職場系3以上なら任意で→管理職系
- ダウン:職場0→自由業系
グループ:管理職系
- チェンジ:任意→隠居系を除くすべて
- ダウン:職場0→自由業系
グループ:専門職系
- チェンジ:任意→大学生/一般職系/自由業系/主婦系
- チェンジ:職場系4以上なら任意で→管理職系
- ダウン:職場0→自由業系/一般職系
グループ:自由業系
- チェンジ:特定のコミュニティ3Lv.以上→コミュニティと関連させられる職業
- ダウン:職場0→社会的死
グループ:主婦系
- チェンジ:任意→任意
- ダウン:家族0→一般職系/自由業系
グループ:隠居系
- チェンジ:不可
- ダウン:家族0/職場系0→社会的死
職業、いろいろ(新規追加)
小学生
小学校に通う児童。ただしゲームの背景上、小学4〜6年生とさせていただきます。社会的立場と呼べるようなものは特にありませんが、世間が許容する子どもらしさというものは案外狭いもの。とはいえ大人の見えないところで様々な自由を謳歌している時代でもあります。人生のもっとも初期の完成形と言われるこの年代は、思春期に至る前の奇妙な老成と、その後の混乱を知らない未熟さが同居しています。
非保護に属する【家庭】しか取得できません。小中学生でも可、という指定のある【風姿】しか取得できません。
- 能力値:鋭2 胆0 技0 芸3
- コミュニティ:職場1 キッズ2 地縁系1
- スキル:偽装1 土地勘1 操作1
- コネクション:親友(境界)2
- 所属:家族
- 特殊要件:「未成年:夜間の外出の目標値が1段階悪化、身内以外の大人との交渉すべてが1段階悪化」「貧乏:金銭を必要とする判定がすべて1段階悪化」「素質:異能フレームを10点で購入できる(風姿でフレームを購入した場合は、余剰経験点をさらに20点増やせる)」
- | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
夜 | − | − | − | − | − | − | − |
昼 | ×W | ×W | /W | ×W | ×W | △W | ×キ |
夕 | ○ | ○ | /キ | ○ | ○ | /キ | /キ |
- チェンジ:中学生になる → 中学生
- ダウン:社会的死
中学生
中学校に通う児童。第二次成長期が本格化し、本人も周りも訳のわからない時代。どんどんと立派になっていく体格に対し、こころも社会的立場も全く追いついていない彼らは、まるで生まれなおしたような混乱を体験している、といわれます。かの有名な首切り少年も中学生でしたが、14歳という年齢は様々な物語で世界を救う人となる年齢でもありました。おそらくそれは同じ根にある一つ、なのかもしれません。
非保護に属する【家庭】しか取得できません。小中学生でも可、という指定のある【風姿】しか取得できません。
- 能力値:鋭2 胆0 技1 芸2
- コミュニティ:職場2 任意1
- スキル:知覚2 操作2 任意1
- コネクション:親友1
- 所属:職場
- 特殊要件:「未成年:夜間の外出の目標値が1段階悪化、身内以外の大人との交渉すべてが1段階悪化」「貧乏:金銭を必要とする判定がすべて1段階悪化」
- | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
夜 | − | − | − | − | − | − | − |
昼 | ×W | ×W | ×W | ×W | ×W | △W | ○ |
夕 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
- チェンジ:高校生になる → 高校生
- ダウン:社会的死
キーワード:
参照:[キャラクターは何でできているのか] [続・月夜埜綺譚 開発ノート]