ゼルフィルステュクス
異界
ゼルフィルステュクス
Xerfilstyx
発案者:ローレンシウ
種 族:デーモン/異界の生物
M L:8
出 現 数:単独
出現頻度:ごくまれ
知 名 度:16
行動順位:8
移動速度:7/17(水中)
知 能:高い
反 応:敵対的
生 息 地:地下迷宮、人里離れた遺跡、沼地、澱んだ河川
知 覚:五感(暗視)
言 語:下位古代語
【特殊能力】
能 力:沸き立つ血と忘却の水のブレス(抵抗の目標値=18、打撃力10・追加ダメージ8、前方半円10m)
記憶も吸血(打撃力10・追加ダメージ8、抵抗の目標値=15)
水中適応
耐 性:毒・病気に冒されない
精神的な攻撃は無効
【戦闘能力】
攻撃点/打撃点:「鉤爪・鉤爪:16(9)・16(9)/16・16」
「のしかかり:15(8)/特殊」
「牙・吸血:15(8)・15(8)/17・特殊」(のしかかり中のみ)
回避点/防御点:「14(7)/12」
生命点/抵抗値:30/12(5)
精神点/抵抗値:12/12(5)
【説明】
ゼルフィルステュクスは、なめくじと魔神のおぞましい融合体のような姿をしたデーモンです。
上半身には人間のような力強く太い筋肉の波打つ腕と胴体を持ち、頭部には上に向けて湾曲した二本の大きな角が生えていて、大きく裂けた口には鋭い牙がびっしりと並んでいます。
下半身は脈動する青紫の肉の塊になっており、小さな牙の生えた吸盤状の口があって、なめくじに似ています。
契約などで縛られていなければ主に沼や川の底に単独で棲みつき、気まぐれに水中をさまよい、たまたまやってきた者達を捕まえては殺害して野蛮な楽しみにふけっています。
高い知性を持っているらしいのですが、その行動などはまったく知的には見えず、他の魔神と連携して行動することも殆どありません。
ゼルフィルステュクスのもっとも恐ろしい能力は、下半身の口からはき出すブレスです。
彼らは体内に生物の記憶に作用する奇妙な性質の水をため込んでおり、なめくじの口から吸い取った犠牲者の血と混ぜ合わせて体内で沸騰させ、ブレス状にはき出す能力を持ちます。
一度ブレスを使用したら、生命点6点分の吸血を行わなければ、再度使用することはできません。一度ブレスを使用すると、体内にため込んだ血が何点分であっても、全て消費されます。
ゼルフィルステュクスは犠牲者になめくじ状の体でのしかかって吸血を行うか、鉤爪で死体に変えてから血を吸うかして、血液を補給します。
のしかかられた犠牲者は、押し倒されて組み付かれたものと見なします。吸血は、鎧による減点を無視します。
ゼルフィルステュクスのブレスは打撃力10・追加ダメージ8の魔法攻撃として扱い、目標値18の精神抵抗に失敗した犠牲者の記憶を混乱させます。
通常は犠牲者の短期間の記憶を一時的に失わせるものですが、まれに長期間の記憶を永続的に喪失させたり、水に溶けた偽の記憶を植え付けることもあります。
具体的な効果はGMが決めて構いませんが、永続的な記憶の喪失などの重大な効果は、抵抗で自動失敗を起こした場合のみ、などとするのが適当でしょう。
この記憶の混乱は、目標値を持つ精神の種別の魔法による効果として扱います。
また、忘却の水で濡れたなめくじの口による吸血はそれ自体も犠牲者の記憶に混乱を引き起こします。
彼らの吸血によってダメージを受けた者は、目標値15の精神抵抗に成功しなければ精霊魔法「コンフュージョン」相当の効果を受けます。
ある書物によれば、彼らは冥界に流れると言われる触れた者の記憶を溶かし込んで奪う忘却の川・ステュクスの流れにさらされて記憶を奪われ、失った何か貴重なものを探しだそうとして川底に住み着いたデーモンであり、他人の記憶を奪おうとするのもそのためである、体内にため込んでいるのはステュクス川の水であるといいます。ゼルフィルステュクスという名前は、そこからつけられたものです。
彼らは常時この水にさらされているためか殆ど発狂しており、しばしば不可解な振る舞いをしたり、数瞬前に自分のしたことを忘れているとしか思えないような行動をとることがあります。
しかしその分、他者からの精神的な攻撃に対しては完全な耐性を持っているようです。
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参照:[異界]