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はじめてのTRPG

はじめてのTRPG

このページはTRPGをこれからはじめ、遊び続ける人に向けて書かれ予定です。本文書は特定のシステム(ゲームタイトル)に依拠しない形で網羅的に書き進めていこうと思います。

頻繁に使用する略記について

TRPG
「テーブルトークロールプレイングゲーム」のこと。
GM
「ゲームマスタ」のこと。
PL
「プレイヤ」のこと。

 これ以外の用語についてははじめてのTRPG用語集に順次まとめていきます。

TRPGって?

 ここではTRPGについて簡単な説明をします。

TRPGって、どんな遊び?

 最初に一文でまとめて、その内容について補足を入れていきます。

TRPG
参加者が集まって、会話によって共有される架空世界を舞台として、参加者ごとに固有の登場人物(駒)を操作することにより、課題を解決する過程を楽しむ遊び。
TRPGについての補足
参加者
TRPG遊ぶのには一般に2-8人程度の人間を必要とします。参加者はセッション中、一人が司会進行などを担当するGMという役目を行い、残りは架空世界に生きる人格をあやつるPLという役目を担います。
会話
TRPGでは会話とゲームシステムによって、「ゲームの進行」「舞台となる架空世界の共有」を実行しつつ遊びます。配分や方法についての説明は後述します。
共有される架空世界
TRPGは会話やゲームシステムによって共有される架空世界を舞台として用います。どのような架空世界を用いるかはシステムやシナリオ、GMのスタンスなどによって異なってきます。どのような架空世界で遊びたいかについては、参加者同士が事前に相談を行っておくのが通例です。
参加者ごとに固有の登場人物(駒)
GMを除く参加者、つまりPLたちは各自が架空世界に生きる固有の登場人物(駒)を持ち、操作します。これらの駒はPCと呼ばれ、ほとんどのゲームではPL一人につきPCは一体が割当てられます。GMは、架空世界におけるPC以外のあらゆる登場人物(駒)を担当します。これらの駒はPCと区別するためNPCと呼ばれます。
駒の操作
駒の操作は会話によって進行されます。その際に、共通認識を構築する手間を省き会話を効率的に行うため、しばしばルールと呼ばれる文書が参照されます。
課題
課題とはGMとPLによって共有されるセッションの進行方向を定めるものです。しばしば「解決すべき問題」という形をとります。課題にはGMが提示したものをそのまま用いる以外に、GMが提示した課題にPLが解釈を加え、別の形に変容させる場合があります。

TRPGを遊ぶのに必要なもの

 TRPGを遊ぶにはいくつかのものが必要です。また、TRPGを快適に遊ぶにはより多くのものが必要になります。

TRPGを遊ぼうとする人(2-8名)

 先の「TRPGとはどのような遊びか?」にて「参加者」として挙げたように、TRPGを遊ぶには2-8名程の人間が必要になります。そのためこれから遊ぼうとする人は、すでに遊んでいるグループに加わったり、周囲の友人を誘って遊ぶことになります。  TRPGを遊ぶ人のうち、一人はGMを、残りはPLを担当します。

ルールブック

 TRPGを遊ぶには「ルールブック」が必要となります。ルールブックとはゲームの進行手続や舞台の概略などを記した文書(書籍)で、システム(ゲームタイトル)の基幹部分を形作るものです。  書籍形態のものであれば、ホビーショップや大型書店で幾種類かのルールブックが購入可能です。価格はシステム(ゲームタイトル)によって異なり、千円弱から一万円強までさまざまです。

記録用紙のコピー

 TRPGは会話で進行するものですが、内容を忘れないために紙とペンを使用して記録をとって遊びます。その際に、進行上でよく使う項目をあらかじめ明記し、記録作業を効率化する道具として各種「記録用紙」が用意されています。  記録用紙にはPCのゲーム的なデータを記入する「キャラクターシート」をはじめ、システムごとにさまざまな様式があります。  用紙は、ルールブックに収録されている原本を、遊ぶ際に各自がコピーして使うのが通例です。近年ではインターネット上ではプリンタで出力しやすいように企業が用意した記録用紙やユーザが自作したものがダウンロードできるようになってきています。

TRPGを遊ぶのにかかる時間(2時間〜)

 TRPGを遊ぶにはある程度の時間がかかります。システムやシナリオ、GMのコンセプトによってまちまちですが、短くて2時間、長いものでは10時間近くかけることがあります。途中で小休止や休憩時間を設けるのが普通です。

気兼ねなく会話できる場所

 TRPGは会話によって進行する遊びですから、会話を行うのに都合の良い場所が必要となります。また、筆記用具や記録用紙などを広げるために机も必要です。このため、自宅の一室を使ったり、公民館の会議室を借りて利用するのが一般的です。

筆記用具

 鉛筆やシャープペンシル、消しゴムなどの筆記用具が必要です。また、記録用紙に書く場所がないものや、覚書などを残すためにメモ用紙を用意すると便利です。

TRPGはどのような楽しみが得られる遊びか?

 TRPGは当然ながら面白く楽しい遊びです。しかし、その楽しみはの源泉は一つではありません。ここではTRPGという遊びが持っている魅力の一端を紹介します。

気の合う仲間と時間を共有する楽しみ

 どんなことであっても、気の合う仲間と時間を共有することは楽しいものです。放課後に部室に集まって、なんとなくトランプで遊ぶという行為などが好例でしょう。TRPGには仲の良い友人と一緒に時間をすごすという楽しみがあります。

共有された話題について言葉を交わす楽しみ

 共有された話題について会話をするのは楽しいものです。話題が共有されるということは、自分が話している内容を相手がきちんと耳を傾けていることを意味します。そして「相手がきちんと耳を傾けてくれている」という状態を人は自分が認められていると感じますから、心地よく思うわけです。  TRPGは会話によってゲームを進行するものですから、互いに相手の言葉をきちんと聞こうとする姿勢が前提となります。このため、大抵のTRPGでは共有された話題について言葉を交わす楽しみを享受することができます。

物語が紡ぎだされる現場に居合わせる楽しみ

 TRPGは架空世界を舞台に課題を解決する過程を楽しむ遊びであり、それゆえに参加者は「現在進行形の物語」を間近で見れるということを意味します。これは「でき上がってしまった物語」を追体験するのに比べて、次がどうなるか誰にもわからないという点でスリリングでエキサイティングな体験ですし、自分の考えが展開を変えるというインタラクティブな性質も刺激的な体験となります。手作りの物語という点で愛着も湧きやすく、魅力的です。

物語中の登場人物に扮して疑似体験する楽しみ

 前項の「物語が紡ぎだされる現場に居合わせる楽しみ」と近いものがありますが、読み手ではなく登場人物の視点を想像することで、自分とは異なる役割を擬似体験できるという楽しみもTRPGの魅力のひとつです。

提示される課題の解決を模索する楽しみ

 GMが提示した課題(問題状況)に対する解答を模索すること、挑戦すること自体も楽しみです。与えられた資源を使って困難な状況に立ち向かい、試行錯誤しながら解決策を打ち立て、それを実行するのは非常に楽しいものです。

TRPGの遊び方

TRPGの基本的な手順

 TRPGは一定の形式をもった会話の反復によって進行します。ここではその形式の基礎を示します。尚、実際のセッションでは時間短縮やテンポ調節のためにこの形式を積極的に応用(変形や省略)したものが使われます。

  1. GMによる状況説明
    • PCの置かれている状況について、該当PCの視点ないし「PCに関して描かれる物語」の読者(観客)の視点で得られる情報を提示する
    • 状況説明は、主にPCが操作可能なモノに関する情報から構成されている
  2. PLによる行動申請
    • PLはPCの置かれている状況で、PCがこれから取る行動についてGMに申請を行う。この際、申請する行動の内容はPLに一任されているが、ゲームの舞台が持つ制約による規制は受ける
    • 行動申請は、行動内容の他に意図についても述べる
  3. GMによる申請内容の確認
    • GMはPLの申請が制約を逸脱していないかについて確認する
    • どのようなルールに基づく処理を及ぼすかについて見解を述べる(一次裁定)
  4. PLによる了承
    • PLはGMの下した見解(一次裁定)を考慮した上で、行動申請の実行を追認する
    • もし見解がPLの意図から外れるものであればその旨を伝え、再考の後に新たな行動申請を行う
  5. ルールに基づいた処理
    • GMはルールに基づいた処理を行う。一般行為判定などが行われる。
  6. GMによる処理結果の解釈・新たな状況説明
    • GMはルールに基づいた処理がゲームの舞台にどのような影響を及ぼしたかについて見解を述べる(二次裁定)
    • GMは影響を加味し更新した舞台についての状況説明を行う

一般行為判定について

 「行為判定」とは、ある人物のとろうとする行動の成功が、舞台において自明ではない場合に、行動の成否を迅速かつ公正に決定する為に用いるゲーム的な手続のことをいいます。この際に、サイコロなどの乱数要素を用いることがよくあります。  「一般行為判定」とは、ごく限定された状況を処理する為の特殊/個別な行為判定(例:戦闘における攻撃判定)と対比するために用いられる用語です。一般行為判定は、特殊行為判定が定められていない部分(かなりの比率を占めます)をゲーム的に処理する手段として使われます。

行動申請について

 行動申請は、対象・意図・内容を含んだ現在形表現で簡潔に行うことを基本とします。PLとGMの間でイメージの共有が十分にされている場合は、要素の一部を省略したり、表現を冗長にすることがあります。

  1. 対象(何について)
  2. 意図(何のために)
  3. 内容(どうする)
更新日時:2008/04/02 01:40:20
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