ワールド・オブ・ダークネス
ワールド・オブ・ダークネス ( World of Darkness )
ストーリーテラーシステムの主要な世界設定。WoD と略記。新版からは、人間をPCにして遊ぶシステム名も意味するようになった。
ワールド・オブ・ダークネス(暗黒の世界)について一般に言えることは次の三点である。
- 環境問題や犯罪率など、現代よりもいっそう退廃し、人々の心もすさんでいる。
- ヴァンパイアやワーウルフなど、本来存在しない化け物が、ほとんどの人間には知られずに存在している。
- ルールよりも物語を優先させるゲームである。
新版と旧版
ホワイトウルフが続けてきた「ワールド・オブ・ダークネス」シリーズの展開は、2004年に一度終了している。だがその後、今までのシリーズとは直接の関連を持たないワールド・オブ・ダークネス2.0シリーズが展開を始めた。俗に前者を「旧版」、後者を「新版」と呼ぶ。しかし、旧版の中でもさらに「初版」「第二版」「第二版改訂版」と「版」の区別があるので、この呼び方は時に誤解を生む(アトリエサード?が翻訳した『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』等は第二版改訂版にあたる)。
「旧版」の表記には、他に、「WoD 1.0」「旧WoD」などがある。
「新版」の表記には、他に、「WoD 2.0」「新WoD」などがある。
いずれも、「WoD」の部分をフルネームで「ワールド・オブ・ダークネス」とも書く。
旧ワールド・オブ・ダークネス
本物よりも退廃した現代を舞台に、ヴァンパイアやワーウルフなどの超常種族をプレイヤー・キャラクターとしたストーリーテリング・ゲームである。どのシステムにも共通した「ストーリーテラー・システム」が用いられているが、細部は異なる。
様々な種族、現代以外の様々な時代、更にはストーリーテリング・ゲームのみならず、トレーディングカードゲームやパソコンゲーム、XBOXなどのゲームも出ていた。ストーリーテリング・ゲームとコンピューターゲームは日本語版も存在する。
一部リスト。
- ヴァンパイア:ザ・マスカレード
- ワーウルフ:ジ・アポカリプス
- メイジ:ジ・アセンション
- Wraith: The Oblivion
- Changeling: The Dreaming
ほか。
新ワールド・オブ・ダークネス
旧 WoD と同じく多くのシリーズが存在しているが、システムルールブックである『ワールド・オブ・ダークネス』の存在が大きく異なる。どのシステムをプレイするにしても、それぞれの本には基本ルールが載ってないため、常にこの本が必要となるのである。
また、そういった「基本ルールブック」という使い方のほかに、『ワールド・オブ・ダークネス』のみを使って、人間PCでプレイすることも可能である。
- ワールド・オブ・ダークネス
- 幽霊やヴァンパイアなど、超常現象に遭遇する一般人をプレイ。超常現象が起きなくてもよい。クトゥルフ神話を扱ったRPGと比べられることが多いが、全くの別物である。
- ヴァンパイア:ザ・レクイエム
- ヴァンパイアをプレイ。詳しくはヴァンパイア:ザ・レクイエムを参照。
- Werewolf: The Forsaken
- Mage: The Awakening
- Promethean: The Created
書誌情報
新版
ワールド・オブ・ダークネス
新紀元社Role & Roll RPG シリーズ『ワールド・オブ・ダークネス』著:ホワイトウルフ・ゲームスタジオ 訳:徳岡正肇 ISBN4-7753-0402-X 税込価格5000円/本体価格4762円 B5判判247ページ
モダンホラー・ストーリーテリングゲームのルールブック。これ一冊で人間をPCとしてプレイ可能。
ヴァンパイア:ザ・レクイエム
著:ホワイトウルフ・ゲームスタジオ ISBN4-7753-0414-3 税込価格5000円 B5版
『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』のルールブック。プレイするには『ワールド・オブ・ダークネス』が必要。
雑誌
- ロール&ロール Vol.13
- 特集にて、徳岡正肇?による『ワールド・オブ・ダークネス』のリプレイ「革命家は踊る あるいは犬の物語」を掲載。
- ロール&ロール Vol.15
- 小林正親による『ワールド・オブ・ダークネス』のオリジナルシナリオ「歌姫 ――UTA-HIME――」を掲載。
- ロール&ロール Vol.18
- Chuck Wendigによる『ワールド・オブ・ダークネス』のシナリオ「塵は塵に」を掲載。これはシナリオ集『Ghost Stories』の一本で、翻訳は坂本雅之。
- ロール&ロール Vol.26
- 特集にて、山北篤による『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』のリプレイ「不在の長老」を掲載。
- ロール&ロール Vol.29
- 坂本雅之、狩岡源による、ニューオーリンズの『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』用概要と設定紹介。
旧版
ヴァンパイア:ザ・マスカレード
- ヴァンパイア:ザ・マスカレード 普及版 (ワールド・オブ・ダークネス)
- 基本ルールブック。新版とは異なり、これ一冊でプレイ可能。
- ガイド・トゥ・カマリリャ (ヴァンパイア:ザ・マスカレード)(ホワイト・ウルフ・ゲーム・スタジオ)
- ヴァンパイアの二大派閥の一つであり、普通はPCが属するカマリリャの解説書。
- ガイド・トゥ・サバト―そこにある事実 (TRPG series―『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』サプリメント)(Justin R.Achilli)
- ヴァンパイアの二大派閥の一つ、サバトの解説書。
- ヴァンパイア・ストーリーテラー・コンパニオン日本語版―ヴァンパイア:ザ・マスカレード日本語版サプリメント (『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』サプリメント)(クレイトン オリヴァー)
- 追加血脈・データ集。ストーリーテラースクリーン付属版もあり。
- ノド書 ブック・オブ・ノド(サム・チャップ/アンドリュー・グリーンバーグ/福嶋 美絵子/小川 涼)
- 『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』世界に存在する書物。カインなどヴァンパイア社会に伝わる伝説が語られる。
- ヴィクトリアン・エイジ・ヴァンパイア―日本語版 (『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』サプリメント)(ホワイト・ウルフ・ゲーム・スタジオ)
- 現代ではなく、ヴィクトリアン・エイジを舞台として遊ぶためのサプリメント。
ワーウルフ:ジ・アポカリプス
- ワーウルフ:ジ・アポカリプス日本語版 (TRPG series)(ホワイトウルフゲームスタジオ)
- 基本ルールブック。新版とは異なり、これ一冊でプレイ可能。
- ワーウルフ・ストーリーテラー・コンパニオン日本語版―ワーウルフ:ジ・アポカリプス日本語版サプリメント(Forrest B. Marchinton/Ethan Skemp)
- ワーウルフ以外の変身種族、ワーウルフ社会の深い解説、追加ルール集。
メイジ:ジ・アセンション
- メイジ:ジ・アセンション―日本語版 (TRPG series)(ホワイト・ウルフ・ゲーム・スタジオ)
- 基本ルールブック。新版とは異なり、これ一冊でプレイ可能。
その他
ゴシックのガイドブック。World of Darkness特集あり。
資料リンク
- ワールド・オブ・ダークネス情報倉庫
- TRPG.NETのメイン
- ワールド・オブ・ダークネス(WoD)雑談所
- 掲示板
- World of Darkness and Vampire: The Requiem
- 英語サイトを読んでの新コアルールについての話題。ダウンロードデモの紹介。
- White Wolf Online
- 本国アメリカ合衆国における、製作・販売のホワイトウルフ社の公式サイト。
- アトリエサード TRPGシリーズ
- 旧版の翻訳を行っており、またサポート誌である「TRPG:サプリ」誌も発行しているアトリエサード?社のTRPGページ。新版翻訳者の徳岡正肇が所属する会社でもある。
- 新紀元社
- 新版の発行元である新紀元社の公式ページ。
キーワード:[ワールド・オブ・ダークネス] [現代]
参照:[刈谷圭司] [SILLY WORKS] [Role&Roll RPGシリーズ] [ヴァンパイア:ザ・レクイエム] [伝奇] [GameTitle] [ジャンル] [年表] [汎用システム] [WoD] [ワールド・オブ・ダークネス] [世界設定] [坂本雅之] [ロール&ロール]