TRPG.NET Wiki - Weltanschauung 差分

!世界観（せかいかん）

　TRPGの話題で使われる際の「世界観」の意味は、充分、共有されてはいないようだ。概ね、「世界設定に重点を置いたシステムの個性」といった意味合いで使われることが論者によって意味のバラつきがみられるので、多いように思われる文脈に即した解釈が必要になる。

元は　ただ、ドイツ哲学の翻訳語として造語され概ね、「世界設定に重点を置いたシステムの個性」といった意味合いで使われることが、日常語にも転用されるようになった言葉多いようには思われる。

日常語では「ある一定の世界把握の仕方（観方）　元は、及びドイツ哲学の翻訳語として造語され、その把握から説明される世界の在り様」日常語にも転用されるようになった言葉。

ドイツ哲学の用語としては、主に観念論のトレンドで　日常語では「世界の外部に、ある抽象的な観察視点一定の世界把握の仕方（超越論的視点観方）を仮構し、そこから世界の存り様を説明し尽そうとする考え方、及び、そこからその把握から説明される世界の在り様」を指す。ただし、左記の定義は、観念論哲学が、後代、批判的に整理された際の要約であることは断っておく意味する。


TRPGに関する話題では　ドイツ哲学の用語としては、主に観念論のトレンドで「世界観世界の外部に、ある抽象的な観察視点（超越論的視点）を仮構し、そこから世界の存り様を説明し尽そうとする考え方、及び、そこから説明される世界の在り様」の用法にはを指す。ただし、左記の定義は、観念論哲学が、後代、まちまちなものが見られる批判的に整理された際の要約であることは断っておく。


　TRPGに関する話題では、用いられるまちまちな「世界観」の用法の内、おそらく、一番シンプルな用法は「個別の世界設定類が集積し、全体として独特の個性を示している様（諸設定の重合態）」だろう。あるいは、いわゆるワールド設定のみでなく、判定系の確率的特性なども関らせ、「システムの総体から解釈される架空世界の在り様」を意味することも少なくないようだ次のものだろう。


さらに　「個別の世界設定類が集積し、デザイン・コンセプト全体として独特の個性を示している様（諸設定の重合態）」だろう。あるいは、ゲーム・コンセプトに近いニュアンスで用いられることもあるいわゆるワールド設定のみでなく、判定系の確率的特性なども関らせ、「システムの総体から解釈される架空世界の在り様」を意味することも少なくないようだ。


ここで仮の整理をしてみると　さらに、最も広義には「あるシステムから読み取れるデザイン・コンセプト、架空世界の在り様の特徴的な側面」といった意味あいが浮上してくると思われるゲーム・コンセプトに近いニュアンスで用いられることもある。


　ここで仮の整理をしてみると、最も広義には「あるシステムから読み取れる、架空世界の在り様の特徴的な側面」といった意味あいが浮上してくると思われる。

!!補足
　上記の整理に、何か異論が出るとしたら、まず、「TRPGのシステムに解釈の余地を認めない」立場からのものが考えられよう。次に「TRPGのシステムについて世界観という概念自体を不要とみなす」立場からも異論が出るかもしれない。



　どのような意見も、実のある議論につながるなら歓迎すべきだが、この話題で注意されるべきポイントは、「解釈」とは、いわゆる「何でもアリ」ではないことだ。このポイントは、どの立場での立論でも留意されるべきだろう。

　「解釈」には、「妥当な解釈」「凡庸な解釈」「深い解釈」「面白い解釈」「無理のある解釈」などなどがあるが、「妥当でない解釈」は単に「誤読」と呼ばれる。つまり「何でもアリ」ではないのである。もちろん、解釈の妥当性は、原典の読解を巡って確かめられるべきことである。

「解釈」には　少し具体化してみよう。あるシステムの解釈に無理がある場合の運用は、「妥当な解釈」「凡庸な解釈」「深い解釈」「面白い解釈」「無理のある解釈」などなどがあるが早晩、「妥当でない解釈」は単に「誤読」と呼ばれる。つまり「何でもアリ」ではないのである。もちろんハウス運用に結びつく可能性が高いし、システムの誤読に基づいた運用は、セッションの崩壊か、または、解釈の妥当性はシステム改造に帰結するだろう、原典の読解を巡って確かめられるべきことであるといった話題にすぎないはずだ。


少し具体化してみよう。あるシステムの解釈に無理がある場合の運用は、早晩、ハウス運用に結びつく可能性が高いし、システムの誤読に基づいた運用は、セッションの崩壊か、または、システム改造に帰結するだろう、といった話題にすぎないはずだ。 !リンク
*[[小辞典]]