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雑想メモ

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雑想メモ

エルフについて(繍羅世界で)

 彼らのメンタリティにおいて、「〜でなければならない」、「〜しなければならない」という思考はもっとも縁遠いものである。彼らの行動原理の第一は「したいからする」であり、いくつかの種族からは享楽的ととられかねない。

 だが、この姿勢もその長生を考慮に入れれば違う意味を持つ物となる。

 彼らは“生”を急がず、長く楽しむ術に長けている。その長い生涯を駆動する生きがいとして、“自発的な興味”こそがもっとも持続的なものだと彼らは理解しているのだ。

エルフの“王朝”について

 実のところ、近世のエルフ王朝として人間が伝えているものは、とあるエルフの個体と彼に従う仲間達によって構成された政治的な活動を行なうグループに過ぎない。カリスマ性を持つ主導者と彼を取り巻く友人、腹心が小規模だが機能的な集団を形作っているのだ。

  1. 氷河期の前には、数千年にわたって権勢を維持し、文化を花開かせた“王朝”があったともされる。

 たとえ人間から見て1千年に及ぶ“王朝”であってもエルフの視点からすれば2〜3世代に過ぎない。

 王国という社会システムがあるのではない。エルフたちが気に入り、付き従うに足る個人がいるということだ。エルフ達にとっては共同体の維持という概念はあっても、権力機構の保持という概念は異質なのである。

更新日時:2005/11/07 18:59:14
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