妖魔の棲む学園

護童院学園で、女子生徒が衰弱した状態で発見されるという事件が多発します。学園長より事態の収拾を請け負ったPCたちは、女子生徒たちの憧れの相手「大滝修司」と出会います。しかし、事件の犯人は「大滝修司」ではなく、彼に告白をして振られた保険医「三角知子」でした。「三角知子」の犯行を止めれば依頼達成です。

セッション情報

推奨プレイ人数

1〜3人

セッションの目的

女子生徒を襲う犯人を突き止める。

解決点

10点

シーン制限

6シーン

プロローグ

護童院学園の生徒、あるいは外部のPCは、学園長により呼び出され、依頼を頼まれます。

依頼の内容は、ここ数週間の間に起こった、女子生徒が衰弱して発見されるという事件の解決です。

女子生徒たちの多くは今も意識不明であり、これ以上犯行がエスカレートすれば、死者がでる可能性があります。

PCたちが依頼を受けるなら、学園長は今のところの情報として、女子生徒たちが慕っていた男子生徒「大滝修司」の名前を出します。ソースカード「タスケテ」を入手します。

キーシーン

キーシーン1

「大滝修司」に話を聞くなら、彼は普通に会ってくれます。

「大滝修司」は少し影のある美少年で、PCたちの質問にも、言葉少なげに答えます。

襲われた女子生徒たちの事は心配しているようです。【貨幣】難易度2の判定に成功すれば、それが本心からのことだと判明します。

自分に疑いがかかっている事を知ると、静かに怒りを現します。【貨幣】難易度3か【聖杯】難易度4に成功すると落ち着きを取り戻し、「最近、自分の考えを押しつけてくる相手が多くて……」と、不満げに呟きます。詳しい話を聞くと、保険医の「三角知子」から言い寄られていた事を明かします。ソースカード「危険な恋」を入手します。

何か心当たりがないか聞いても、「大滝修司」は首を横に振ります。その代わり、女子の話なら保健室の先生が詳しい、という情報をくれます。ソースカード「保険のお姉さん」を入手します

キーシーン2

保健室に行くと、女子生徒に囲まれた美貌の女性が居ます。話を聞くと、女性は「三角知子」と名乗ります。

女子生徒の話を聞くと、「三角知子」はもの悲しげに目を伏せ、無事に元気になって欲しい、と呟きます。

しかし、【貨幣】難易度3の判定に成功すると、彼女の言葉が本心でないことがわかります。

真意を問いただした場合、「三角知子」は話をはぐらかし、女子生徒とPCたちをやんわりと追い出します。そこで、追い出された女子生徒の一人が、「三角知子」が「滝沢修司」に告白し、手ひどくフられたことを話します。ソースカード「危険な恋」を入手します。

キーシーン3

「三角知子」が怪しいと学園長に伝えた場合、学園長は周囲に被害の及ばない空間（空き教室など）と、人払いの能力を貸してくれます。

呼び出された「三角知子」は、本性を現しに、PCたちと敵対します。

「三角知子」と交渉を行うなら、彼女は自分がいかに愛される人間かを語り、愛を受け取らなかった「滝沢修司」を永遠に困らせてやると宣言します。しかし、その姿はどこか取り繕ったようでもあります。

彼女の真意を聞くならば、【貨幣】と【貨幣】の対抗判定に勝つ必要があります。その歳、「三角知子」は「トラウマ：強烈な失恋」と「〔喪心〕」を使用し、【貨幣】を6まで上昇させます。

対抗判定に勝つと、彼女の心の中で、「自分は愛されていない人間だ」という絶望が淀んでいることに気づきます。

「三角知子」の真意に気づき、それを指摘したなら、「三角知子」はハッと我に返ります。ソースカード「失恋」を入手します。その時点で必要解決点を超えた場合、「三角知子」は戦意を喪失し、PCにその後をゆだねます。

「三角知子」と力ずくで対決する場合は、戦闘の開始です。勝利条件は「三角知子」の【士気】を0にすることです。

戦闘に勝利すると、ソースカード「恋違ひ」を入手します。

エピローグ

エピローグ　成功

「三角知子」は学園長の管理下に置かれ、今後の処分は狂団の会合で決定されます。

学園長はPCたちを労い、幾ばくかの報酬を渡します。セッション終了です。

エピローグ　失敗

女子生徒の死亡事件が発生し、「大滝修司」が重要参考人として逮捕されます。

何者かが警察に情報をリークしており、表沙汰になった以上、狂団の手では助けられません。

学園長は、今後の調査は自前で行うと宣言します。セッション終了です。

ソースカード

NPC